夏祭りに出かけて参りました。


地域により大きな差はあるのでしょうが、昔から夏祭りには「普段とは違うルール」というものが適応されてきた歴史があります。

今でこそお酒は二十歳から。タバコは二十歳から。というルールがしっかりと守られるべき、という風潮がありますが、昔はそんなルールよりも「しきたり」が優先されていたことがあったのです。
例えば男女間の恋愛もそう。
親や親戚の取り決めの外の恋愛は基本的にはNGだったりした地域、時代もあります。
隣近所に住む幼なじみに恋心を寄せていても、簡単に「お付き合い」に発展させることは、良くないこととされていた訳です。

ですが、夏祭りの夜などはそれが例外的に許されたりしていました。神社などのお祭りでは、祀られている神様が「今日は細かいことは許してあげるよ」と言っていたりするそうなので、この日はいろいろ特別だったのです。

遠くから祭の為に帰省したりするのも「祭の後」なんて虚しさや寂しさを表す言葉の意味も、こうして考えると納得できるかと思います。




それはさておき




オークションサイトの盛り上がりに伴い、個人間の品物の売買がより身近になってきました。
VAPE用品もかなり出回っていますね。
こういったジャンルでどうしても話題になるのが所謂


転売


です。



転売の何が悪いのか?


基本的な考え方として、正当な所有権を有するものを誰に販売しても問題はありません。


ただし


扱う「モノ」によっては、販売の為の「資格や免許」が必要になります。
また所持が禁止されているものや、販売や譲渡が法律で禁止されたものは、当たり前ですが売ってはいけません。



(  ̄ー ̄)「知ってるよー」



実は「中古品」を販売して生計を立てる為には古物商としての届け出が必要です。
それじゃあオークションサイトで出品している人達は全員違反なの?と言われるとそんなことは無く、生計を立てる程ではない、少額取引に関しては「まあ、いいんじゃない?」と特別に許してもらっています。


ということで


・自分で使うつもりで購入したもの
・販売で得た収入が、税金がかからない程度に収まる


という2つの条件を満たせれば、捕まることはあまり無いと思います。


※オークションやフリマサイトの規約に反したものは扱えませんし、細かな部分は確認してほしいのですが、おおむねこんな感じです。


転売行為がネットで非難されることがありますが、だいたいの場合は「自分で使用するつもりが無いように思える」という点で叩かれています。
そりゃそうです。
ルール違反ですから。


また、大量出品でかなりの売上をあげている人などは、古物商の届け出をしていなければなりません。していないのなら、これもルール違反。
叩かれて通報されても仕方ありません。



( ・`д・´)「ルール違反の転売は良くない!でもルールを守れば悪くない!」



たまに「値段をつり上げる」行為に対して「けしからん!」と文句を言っている方が居ますが、叩くところはそこではありません。


実際、商品の再販を禁止したり、販売価格を製造者側が指定したりする行為の方が「法律的にはかなり微妙」なのです。
そんなことが当たり前になれば、問屋は潰れますし、流通業、小売り店などは利幅を社外の要因に左右されてしまうわけです。


とは言ってもオールOKにしてしまうとブランドイメージが損なわれる危険性もあります。
海外の有名自動車メーカーなどでは限定生産の特別仕様車を購入したお客さんに対して「一定期限内の転売」のみを制限しているようです。
こうしたルールを公開することにより、転売しにくい市場を作っているのですね(発売後、一定期間内に出回る車両は全てルール違反)。


このように転売行為を防ごうとすれば、メーカーや正規代理店なとが対策を講じるのが最も効果的です。そうした意志が一切感じられないのならば、恐らく販売側は何とも思っていないのでしょう。




あくまで不要品を売る


ともかく、売る方も買う方も、ルールを守って正しくやりとりするようにすれば、何も後ろめたいことはありません。


大事なのは、それが業界の独自ルールだろうが、法律だろうが「公にされているものを知っているかどうか」です。


叩かれて通報された後で「知りませんでした」では済まされないのは、大人なら覚悟しておきましょうね。