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商品名:ESPION Solo(エスピオンソロ)
メーカー:Joyetech
タイプ:テクニカル
バッテリー:18650or21700(シングル)
接続:510(スプリング)



Joyetechの21700対応テクニカルMODのESPION Soloのインプレッションです。




1ヶ月以上何のインプレッションも書いていません。
使ってみて気に入ったものだけ記事にしているので、何も記事がアップされない時は「じっくり使用中」もしくは「気に入らなかった」かのどちらかです。


今回のESPION Soloは、Joyetechの新たなラインナップであるESPIONシリーズの基本モデルとなります。
ハイパワーなデュアルモデルや、ちょっと変わり種のモデルまで数種類のバリエーションが確認されています。
このESPION SoloはかつてのeVic VTC miniなんかの流れですね。Primoの系譜は内蔵バッテリータイプにシフトしたようです。


eVic VTC(VTwo)miniはシングルバッテリーでコンパクトながらカラーバリエーションは豊富。でも多性能という、初心者から中級者まで満足出来る性能がウリでした。
見た目が単なる箱なのでデザイン的な面白さは全く感じませんが、パソコン要らずで全機能を発揮出来る使い勝手の良さから、外出時に相棒として選ぶことの多い機種です。


そんなeVic VTCの直系の後継機種な訳ですから期待は膨らみます。




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基本的性能


・18650or21700バッテリーのシングル駆動で最大出力80w
・通常のワッテージモードの他、バイパスモード、Ti、Ni、SS316の温度管理モード、TCRモード(M1~3)を搭載
・ボタンはファイヤボタンの他はロック解除ボタンのみで、基本はタッチパネルで操作
・アトマイザー径の制限無し(ぴったりなのは25㎜)
・時計表示
・2A急速充電対応
・ファームウェアアップグレード可




基本操作


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☆基礎知識

 タッチパネルはファイヤボタンを押すとロックされます。
 ディスプレイ下部の物理ボタンがロック解除ボタンです。


電源オンオフ:ファイヤボタン5連打
モード切替&設定:メイン画面をフリック→タッチで決定
数値変更:画面上下のカーソルをクリック

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基本画面からフリックで上記画面になるよ。



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反対側にフリックするとメニュー画面。アイコンタッチで決定。





同時押しや連打がほとんど無いので、慣れれば非常にスマートに操作出来ます。
見慣れないRTCモードの意味は「リアルタイムクロックモード(たぶん)」です。VWで吸いながら常に時計が見たい方向けのモードです。


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デジタル表示の他に・・



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アナログライクな表示も選べます。
どんだけ時計好きなのよJoyetech・・






外見的な特徴



カラーバリエーションは4色で、黒・ガンメタ・ピンク・レインボーです。
やや正気を失ったようなラインナップに思えますが実物を見るとなかなか良い感じ。アタクシはガンメタをチョイスしました。
本体は合金製(亜鉛かな?)でとても頑丈な印象を受けます。


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背面の角が丸まっていることを除けばオーソドックスなBOX型でVAPEMODにありがちな形状です。
この丸まりのおかげで持った時の印象がだいぶスリムになります。
eVic VTCの頃は「お豆腐」のように角がありましたが、eVic Primoでは丸くなりました。
フォルム的には両者の良いところを残したような印象です。



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バッテリーはこの丸まっている側のカバーを外してセットします。
アダプター使用で18650も使えます。
はめ込み易さと取り外し易さは合格点です。
この部分(バッテリー格納部周辺)にまったくガタが無かったので個人的にはとても好印象です。


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天面にはメカメカしたデザイン処理がされています。
アトマイザーは25mmを載せてもはみ出しなどは無く、しかも少々余裕があります。
側面は放熱板のようなデザインで、滑り止めの効果もあります。



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特徴的なのはやはり前面です。上部の四角い大きな部分がファイヤボタンで、10th anniversaryの文字が印刷されています。Joyetech最初のVAPE商品の発売から10周年という記念碑的な製品だということをアピールしています。(会社設立10周年ではない)
大きなディスプレイはフォントも大きく視認性も良いです。
ディスプレイ下部には小さなロック解除ボタンがあり、さらに下には充電用のUSBの差し込み口があります。




最近やや王道を外れた「奇をてらったような製品」が目立っていたJoyetechでしたが、ここでようやくマスプロの王者の風格を取り戻したような感じです。
タッチパネル操作など「やや攻めた部分」を見せつつも、目の肥えたユーザー向けに要求性能はきちんと満たしてくる部分に非常に好感が持てます。


Joyetechファンの皆様。
eVic VTC、eVic Primoを使い込んできた方々。
お待たせしました。


ESPION Soloがあなたを待っています。










インプレッション




ESPIONというのはフランス語で「スパイ」を意味する言葉です。
これを10周年記念モデルの名称に使用したJoyetechの意図はいったい・・w






いきなり立ちはだかるタッチパネルの洗礼



よくレビューなどで慣れないうちは使いづらいなんて一文があったりしますが


(=゚ω゚)「あたりまえだw」


基本的に電子機器はみんなそうだと思います。知りたいのは慣れるまでの時間や、慣れた後の使用感です。ではこのESPION Soloはどうかと言えば、なかなか慣れないwww


(=゚ω゚)「・・・・・・」


使いにくいという意味では全く無いのです。
考えて欲しいのですが、ワッテージモードでの出力設定や、温度管理モードでの各種パラメーターの設定などを行う時間は、実際にファイヤボタンを押して吸っている時間に比べればほんの僅かです。


それが終われば普通に吸うだけです。


ファイヤボタンは物理ボタンですし、その間ディスプレイに触れてもロックされているので操作は無効化されます。ほかのMODで吸っている感覚と変わりません。
電源を一度切っても、再度ONにすれば前回と同じ設定になっているので、パラメータをいじる必要もありません。


こんな状況でどうやってタッチパネルの操作に慣れろというのかwww



(*・ω・)「でもさ、操作は一目瞭然なんだよね」



タッチパネルの良いところは「〇〇はファイヤボタン〇連打」というように覚えなくても済むところです。だって、見れば分かるのですから。
つまり操作になかなか慣れないということよりも、操作に慣れる必要が無いと捉える方が正解な気がします。
もちろん各アイコンやメニューの内容については説明書を一度読めばOK。
実はこれって誤操作もかなり防げるし理想的なインターフェイスなのかもしれません。


※もちろんスマホと同精度のタッチパネルではありませんので過度の期待は禁物。ただ圧力感知(昔の駅の券売機のような触るだけでなく強く推す必要がある)ではなく静電式(今のスマホと同じ)なので操作がスムーズなのはいいですね。しかもタッチからの反応のレスポンスは悪くないと思います。最新の中国製MP3プレイヤーと同レベルです(?)。







とてもコンパクトに収まっている



18650よりもやや太く長い21700バッテリーを使用する分、サイズが大きくなっていますが、それはあくまで同社の同系機種と比較しての話です。
手元にあるTeslaのWYEなんかよりすでに小さいですし、コンパクトさでは他社既発の18650シングルMODにも引けを取っていません。


それでもとにかく21700機は大きくて嫌だ、という方は21700に親でも〇ろされたのでしょうか?もっと冷静になるべきです。


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他の21700対応機種と比較すると・・というほどリリースされていませんねw
Pico21700はバッテリーの収納コンセプトに大きな違いがありますから単純比較は出来ません。
ちなみに手持ちのVaporessoのArmour Proと比較すると、ESPIONはやや重く、横幅以外はESPIONがやや大きく、最高出力は80と100wでESPIONの方が低く(最低値はArmourが5w、ESPIONは1wから)なっています。



(*・ω・)「Armour Proすげえじゃねえか・・」



そ、そうだね・・







ボタンの押し心地



物理ボタンがファイヤボタンとサブボタンしか無いのにこれ書くの?
という意見もあるかもしれませんが、書かずにいられません。
ファイヤボタンがでかい四角型なのですが、これを押した感じが



(*゚∀゚)「あれ?(これ前に押したことあるぞ)」



最近の機種のどれにも似ていない押し心地です。
強めのバネをギュッと押し込むタフなイメージだけど重過ぎない良い感じ。
これはInnokinのCoolfire4 Plusのファイヤボタンと同類です。


ここ、すごく意外な感じがしました。


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おめでとう10周年!







おすすめ出来るの?



JoyetechファンでeVicシリーズにピンと来た愛好家の方や、道具に過度の装飾を求めない方。
また、オーソドックスなBOX型MODの愛用者で、外出用の長寿命万能機をお探しの方にはオススメできる機種です。
個人的な印象ですが、使っている方を見かけたことがないので、他人と被らない機材を使いたい方や、タッチパネルも物珍しさに興味のある方も要チェックです。






まとめ


Eleaf、Joyetechなど有名どころから続々と21700バッテリー対応機が発売されていきます。
20700が主流になるか21700が主流になるか、今は誰にもわかりませんが、アタクシ的には21700の方が普及しそうな気がします(18650が廃たれるとは思えませんが)。


ESPION Soloはタッチパネル式の操作がウリではありますが、その他の点では取り立てて特徴らしきものが無いMODとも言えます。
ただ、特徴が無い理由がネガティブなものではなく、全体の能力値が全て高いということによるものなので、使っていて機能面での不便さを感じないのが強みです。


確かにカーブモードやカラーディスプレイのような華はありませんが、チャラチャラしていない感じが良いのです。見た目そのままではありますが、質実剛健で「押さえるべきところは余すことなく押さえた」姿勢を評価したいと思います。


文章が未熟な為、良さが伝わりにくくて申し訳ないのですが、手に持った時のしっくりした感じや、絶妙な重量から来る安心感など、魅力溢れる機種ですよ!




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Joyetechの21700対応テクニカルMODのESPION Soloのインプレッションでした。