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商品名:AMMIT MTL RDA(アミットMTL RDA)
メーカー:Geekvape 
タイプ:RDA(2ポスト2ホール・シングル特化)
径:22mm
接続:510(BFピン付属)





GeekvapeのAMMIT MTL RDAのインプレッションです。





2018年も残すところ3分の1という事実に驚愕しつつも、今期話題のMTLアトマイザーを取り上げていこうかと思います。
確かに個人的に「好き」ではありますが、猫も杓子もMTLという現状には多少面食らっています。
多様性や個性を大事にしていこう、というのが世界の流れだと言いつつ、何かひとつヒット商品が出ると一気にその亜流が溢れかえるという傾向は「本音と建て前」という社会の縮図を表しているかのようです。



(。・ω・)「ごめん、何言ってるのか半分くらいしかわかんねえ」



GeekvapeのAMMITシリーズと言えば、凝った造りのエアフローコンセプトをウリにしたRTAのラインナップです。
初代の22mmの他に25mmのAMMIT25、またデュアル仕様のAMMIT Dualなど、どれも同様のコンセプトで作られてきました。
ややコットンワークに頭を使うものの、味に関してはほとんどの方が太鼓判を押すアトマイザーでもあります。



(*・ω・)「漏れにくい、とは言えないけど美味しく吸えるという評判はあるよね」



そしてAMMITの新作がRDAで、しかもMTL向けの仕様と聞いたなら期待せずにはいられません。だってRDAなら(変な使い方しない限り)漏れないわけだし、AMMITの良いところだけ発揮出来るはず。
これは美味しいとこ取りのアトマイザーに違いない!





AMMIT MTL RDAの特徴


・シングルコイル特化のデッキ
・径はおよそ22mm
・空気取り入れ口はトップサイド(エアフロー逆流による漏れは無い)
・ドローは「超重い~やや重い」までかなり幅広く調整可能(軽くはならない)
・トップキャップの取り外しはパッキンが絶妙でストレス無し
・ジュースウェルはなかなか深い
・BFピン付き(供給位置は普通に底部から)
・ドリップチップが3タイプ選べる(細長くびれSSタイプ1種と、デフォルトのヒートシンクに取り付け用が内径別に2種)


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ドリチは、この先っちょの黒いところを交換出来る仕様。上から下までステンレスの長いやつも付いてくるから、3種から選べるよ。





よく考えられているなエアフローコントロールリング



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エアフローコントロールリングを回すとこの「横長の穴」と・・



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・・この「1個穴」を切り替えられます。
これでかなりのタイトドローから、吸いやすいやや重めのドローまで幅広い調整が可能です。






AMMITシリーズならではのテクニカルなエアフロー



あのエアフローコントロールリングから入った空気はどうなるのかと言えば・・

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2重構造のトップキャップの外側の隙間を通って、デッキ下部に向かいます。


この構造は同メーカーのZeus RTAで使われていた「トップから取り込んだエアーを一旦最下層まで下げた後に上向きに吹き上げる」という特殊なボトムエアフロー構造。


※OBS Engineシリーズのエアフローシステムのちょい変えコピー




デッキはこんな感じ



デッキは片側に寄ったシングルコイル用デッキで、普通にシングルで組むならばとても組みやすいタイプです。


申し訳ございません。ビルド前のデッキ形状は通販サイトなどで確認下さい(組んでから写真無いのに気付いた)。


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側面に横長の穴が空いているのがわかりますよね。


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反対側にも穴が空いてます。


この穴はトップキャップの外周寄りの空間を通った空気が入り込む穴です。
つまり、この2か所の穴から入った空気が「コイルの側面」と「側面やや下側」から別れて吹き出す構造となっています。







吸った感じはRTAっぽい



非常に雑だけれど伝わりやすい感想を言うならば



(*゚∀゚)「RTAっぽい味がするねえ」



イメージしやすいですか?
恐らくはキャップの2重構造化によりデッキとチャンバー内スペースが狭くなったことが理由だと思われます。



(*・ω・)「これって、外周の空間をリキッドタンクだと考えると、ほぼRTAなんじゃない?」



AMMIT MTL RDAは22mm径ですが、RDAとして機能している部分は実質18mmくらいだと思われます。結果的に「取り込んだ少量の空気」と「気化したリキッド」をMTL向けに最適化した混合比で吸うのに適した条件を備えることになりました。
手段は違えど同じゴールにたどり着いた、と考えると22mmのMTL向けRTAと同じような味がするというのは、何となく納得です。
そう、それでいいと思う。



(*゚∀゚)「だってだって美味いんだものー」



※エアフローコントロールの調整幅が割と大きいので、ドローを軽めにすると、かなりRTAっぽい味に寄っていきます。




AMMITはBF対応



RTAの時には出来なかったのですが、RDAになってついにAMMITがスコンカーで吸えます。
22mmですからアトマイザー制限のあるPico squeeze(初代)でも使えます。



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やっぱりしっくり来ますね。
シングルコイルでまったり吸うのには同じくシングルバッテリーの機種が向いていると思うのです。






Geekvapeが放つAMMITの名に恥じないテクニカルエアフローRDA。
AMMIT MTL RDAは、使えば使うほど面白い傑作RDAです。











インプレッション




前置き部分で褒めちぎっていますが、アタクシこのRDA。
購入した初日に適当にビルドして吸った時の味が美味しすぎて



(*・ω・)「いやいやそんなウマイ話があるか?これ、絶対落とし穴があるに違いない!」



と逆に粗探しに走ってしまいました。





欠点を探してみるの巻




・ビルドとても簡単(コットンワークも簡単)
・組んだ後のエアフロー調整だけで味の出方は十分操れる
・漏れと無縁



(。・ω・)「負けた。こいつ凄いやつだ」




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強いて言えばこの「見た目」が一般的なRDAとは程遠いことで、好き嫌いが分かれることでしょうか。
ただVAPEを吸う人にそこまでの美的感覚が備わっているかということの方が疑問です




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それとトップキャップとデッキを留めるパッキンなのですが、この「細いのを2重に付けた」というのが、開けやすさと隙間からの漏れにくさに繋がっている反面、乾燥状態で開け閉めすると簡単に摩耗する、というのが、やや気になります。



欠点を探そうとしても見つかったのはこのくらいです。
パッキン摩耗の問題なんて全アトマイザー共通の問題ですので、敢えて口にすることもなかった気がします。






オススメ出来るのか?



VAPEと言えば「爆煙」という方には無用の長物です。
MTLも好きだけど、もう少し軽いドローも好き、という方やAMMITの複雑なエアフローがRDAで楽しめることに価値を見出す方、また22mmのBF対応RDAを探していて今までピンと来るものが見つからなかった方、などに特におすすめのアトマイザーです。
ビルド難易度は低く、RBAに不慣れな方でも比較的簡単にビルド可能です。





まとめ



ここ数年ヒットしてきたRBAは「ビルドが簡単」なことが前提条件となっている気がします。
ストレスなく組めることでワイヤー素材や太さ、巻き数、コットンの詰め方など、様々な異なる条件で気軽に何度も試行錯誤が出来て、味の変化を楽しむことが出来ます。
誰でも(比較的簡単に)RBAの一番面白いところを体感できるアトマイザーはヒットして当然なのです。



(*゚∀゚)「しかもこのアトマイザーそんなに価格も高くない!(大事。すごく大事)」



このAMMIT MTL RDAは「漏れ」や「ビルド失敗」などのRBAのネガティブな部分を極力排して、エアフローコントロールやドリップチップ選びによる味の変化を簡単に楽しめるように作られています。
AMMIT MTL RDAを一言で表すならば「RBAの面白さだけを抽出した楽しいアトマイザー」だと言えるでしょう。


※シングルコイルに特化しているデッキなので、ビルドの自由度が高いアトマイザーという訳ではありませんのでご注意を。



ビルド自慢の方だって時には楽したいですよね?
こんなRDAが増えたらRBAはもっと身近に手軽になっていくと思います。


少なくともアタクシはどんどん楽して美味しく吸いたい方に流れていく(止まらない)スタイルです。
しばらくRDAはこのAMMIT MTL RDAで楽をさせてもらう予定です。


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GeekvapeのAMMIT MTL RDAのインプレッションでした。