こんにちは。
関東も過ごしやすくなってきました。
あれほど暑い毎日がウソのように涼しくなっています。


『暑さ寒さも彼岸まで』


確かにその通りですね。
RBAのビルドを行う際に、少し前までは手汗でコットンが湿ってしまう程でしたが(汚くてすいません)ここ数日はじっくり取り組めるようになりました。
少なくともアタクシの場合、手汗を含有していないという点だけでも味は向上している筈です。


つまり秋はVAPEを美味しくしてくれる季節なのですね。
食欲と読書とVAPEの秋。
今年は特にお待ちしておりました。


そういえばですね・・


少しはVAPEに関することも書いていかないと、本当にただの雑記になってしまいますので、今日はRBAにおける、ワイヤーの長さと抵抗値の関係についての話です。






ワイヤーの長さと抵抗値の関係について



初めてRBA(自分でコイルを巻いて吸うタイプのアトマイザー)を購入した際に、どんなワイヤーを使えば良いか、とか、どんな風に巻けば良いのかをショップの方や知人から教えてもらったり、ネットで調べたりした経験は皆さんあると思います。






とても具体的かつわかりやすいアドバイス・・でも



(*・ω・)「抵抗値が測れるオームメーターやちゃんとしたテクニカルMODを使って、コイルの抵抗値があくまで目安ですが0.3ohmを下回らないように組んでくださいね。あとショートしていないかもちゃんと見て下さい。きちんとデッキに固定しないと抵抗値はブレますし万一外れたりしたらショートの危険がありますからね。あとメカニカルMODで使用する際にはポジティブピンがきちんと出ているかとかも確認してくださいね。メカニカルMODは電池を外して持ち歩きますけど、その時にはきちんと絶縁ケースに入れてください、あとは・・・・」
(=゚ω゚)「これ、全部覚えないといかんのか!?」



全部覚えなくてはいけないものですから文句を言っても仕方ないのですが、覚えることが多すぎると質問し損ねる場合もありますよね。



(*・ω・)「とりあえず最初は1.0ohmくらいでビルドしてみてはどうですか?」
(=゚ω゚)「ええと、それじゃどうやればいいの?」
(*・ω・)「そうですね、そのワイヤーはカンタルA1の28Gですから内径2.5mm(太目の精密ドライバーの軸とだいたい同じ)で5巻きくらいでコイルを作ってみてはどうでしょう」



このアドバイス。
とても具体的で分かりやすくいかにもVAPE専門店らしい助言で個人的にはとても好きなのですが・・



(=゚ω゚)「このアトマイザー小さいコイルしか置けないから内径を小さくしよう・・・・ええとそうしたら何回巻けばいいの??」
(=゚ω゚)「デュアルコイルで組んだら全然同時に熱くなってくれないよー。巻き数は同じなのに抵抗値が違ってるよどうしてー??」



という風にあまり応用が効きません。







巻き数ではなく使用するワイヤーの長さで考えよう



RBAに慣れてきたら是非見て欲しいサイトがこちらです。
英語なので必要な方は翻訳してください。



スチームエンジン/SteamEngine(英語ページ)




sess316


※コレはアタクシが良く使うSS316のビルドを想定したものです。





・ワイヤー素材(Kanthal A1、SS316など)
・ワイヤーの太さ(26Gとか28Gとか)
・コイルの数(シングル、デュアル・・)
・作りたいコイルの抵抗値(目標抵抗)
・コイルの内径(mm)
・コイル足の長さの合計(コイルとデッキの間を繋ぐ巻いていないワイヤーの合計値)



上記の項目を埋めると下の欄に



・必要なワイヤーの長さ(mm)
・必要な巻き数(小数点以下も出るので、すぐ下に『約〇巻き』という項目も出ます)



が計算されて表示されます。
その他にも下にいろいろ表示されますが、それは今回は特に気にしなくて大丈夫です。

 




実際に使ってみる




ではちょっと高めの抵抗値(1.8ohm)を目安にして実際に使ってみます。1.8ohmというと高過ぎだと感じるかもしれませんが、デュアルにすれば0.9ohmになりますので、非現実的ではないんですよ。ではやってみます。




カンタルA1の28Gを内径2mmで巻いていくという想定です。
目標抵抗値は1.8ohmにセット。



se5



結果はこんな感じです。
ラップ数が巻き数ですので、11.62巻き。およそ12巻きといったところです。





では今度は内径を変えて3mmで計算してみましょう。


se6


結果が出ました。
先程の内径2mmの時は12巻きでしたが、内径3mmにしたので8.43巻き、およそ8巻きとなりました。



さあ目を凝らして!!
使用したワイヤーの長さに注目してみましょう。
ラップ数の項目の上にある『抵抗線の長さ』という部分です。
内径に関係なく100.5mmとなっているのがお分かりですか?









抵抗値は巻き数よりもワイヤーの長さで考えよう




続いて見て欲しいのがこれです。

se1


内径2.5mmで組んだ先程と同じカンタルA1の28Gです。


se2
抵抗値は1.8ohm、ワイヤーの長さも同様に100.5mm。およそ10cmですね。





それでは今度は内径の項目を思い切り弄って10mm、つまり1cmにして計算してみます。

se3


もうこれはコイルというよりも束ねた番線ですね。


se4


結果出ました。
巻き数2.89、およそ3巻き。
見た目はコイルの様相を呈していないと思われます。太いしね。


ただ内径10.0mmになっても、抵抗値(1.8ohm)や使用したワイヤーの長さ(100.5mm)は内径2.5mmの時と同じです。


抵抗値は巻き数に関係なく、ワイヤーの長さによって決まってくるのが分かると思います。





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分かりやすく言えば、『同じ素材の同じ太さのワイヤーを同じ長さ使用したコイルの抵抗値は同じ』ということです。









疑い深い人



(*゚∀゚)「無いわー、それは無いわー。巻いてるから抵抗値が上がるんだってば。だから何回も巻くと高抵抗になるんだもん!一回も巻かないワイヤーなんてすごい低抵抗になるはずだもん!!」



わかる!
すごくわかる!



ということでこんな画像を用意いたしました。
このSteamEngineでは内径10.0mm以上は入力出来ませんが、実際に1回も巻かないでデッキに固定することは可能です。
100.5mmのカンタルA1ワイヤーをアーチ状にしてRBAのデッキに固定し抵抗値を測った時の写真がこちらです。

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小数点第二位の誤差はありますが、ほぼ計算値の1.8ohmを示しているのが分かると思います。
Coolfire Ⅳplusがダメなんだという方もいるかもしれませんが、そんなこと言わないでよ・・








まとめ



ビルドに関しては結構複雑な部分も多いので、せめて「わけがわからない部分を少しでも減らしたい」という意図でいろいろ書いてみました。
抵抗値をワイヤーの長さで考えるようになると、デッキからはみ出したワイヤーを何mmカットしたら良いのかとか、そもそもどの場所で固定すれば良いのか、なんてことがいかに重要かが分かると思います。
またこれを理解しておけば、デュアルコイルにおいて巻き数や内径の違うコイル同士を組み合わせることも比較的簡単になります。面白いですよね。


また副次効果として、カットして捨てるワイヤーも最小限になっていくと思いますので、節約にもなりますよ。




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最初の方に貼ったアタクシのSS316ワイヤーでのビルドの例ですが、毎回10cmくらいで測ってカットしているので、あまり神経質にならずとも毎回同じ抵抗値が出やすいです。
今日吸っているものも同様にビルドしたものです。多少は増えていますがほぼ計算通りの0.39ohm前後で収まっています。



慣れてくると非常に楽が出来るので、皆さんも是非一度、ワイヤー長に注目してビルドをしてみてはいかがでしょうか。








注意:コイルの種類により、焼き入れ後に抵抗値に変化が起こります。特にマイクロコイルはワイヤーの向きに沿った電流の他に、接触したワイヤー伝いに流れる電流が生まれます。これが原因で抵抗値が変動する場合が多いです。シングルコイルもしくは同条件のコイルを二つ用意したデュアルビルドでは、影響は少ないと思いますが、記事内にあるような異なる条件のコイル同士のデュアルビルドでは、抵抗値の差により赤熱化に時間差が生じる場合も考えられます。じゃあどうしろと言われるとケースバイケースで何とも言えませんが、それ以上はご自身でお考えいただければ幸いです。
また冒頭のショップでのアドバイスについては、本文中にもあるように一切否定するつもりは御座いません。誤解無きよう宜しくお願いいたします。
またSteamEngineについては当サイトとは一切関係が御座いません。今回ご紹介した以上の使い方に関しては他サイトをご覧ください。