そろそろ煙草の値上がりが始まりますね。



(*・ω・)「今までもちょくちょく値上げしていたじゃないの?別に驚くことじゃないでしょ」



と思われる方は大勢居るでしょう。
確かに銘柄を限定した値上げは今まで(今年の春にもあったよね?)何度もありました。
今回割と騒がれているのは超大手メーカーであるフィリップモリス、ブリティッシュアメリカンタバコ、JTがそれぞれ自社主要ラインナップをほぼもれなく値上げすることが分かったからです。


フィリップモリス:86種
ブリティッシュアメリカンタバコ:76種
JT:150種


タバコ屋さんに並んでいるほとんどの煙草が値上げになるようなもんです。
参考までに現在のJTの主要銘柄であるメビウスの販売価格は440円。
値上げ後は480円。
ついに500円が見えてきました。


ざわつきが収まらないのは加熱式タバコ(IQOSとか)のスティックも値上げするということ。


※以前にも書いていますのでもう充分だと思いますが、紙巻きタバコから加熱式タバコへの移行を促すコピーの中に「禁煙席でも吸える」「家族と同じ空間で吸える」なんてものがありました。今となっては詐欺みたいなものです。ここでダメ押しの値上げですので、少し冷静に考えてみて今後の行動を決めてみてはどうでしょうか。


というタイミングで



(*゚∀゚)「これからはVAPEだよ!」



なんて正論ぶって言うつもりも義理もありません。
皆様、立派な大人だと思いますのでご自身で考えてお好きな選択をしてください。
その中で禁煙を考えている方はぜひ以下の文章をご覧ください。








そもそもタバコに払ったお金はどういう割合で誰がもっていくの?



こんな時代に煙草を吸い続けて、文句を言う資格さえ奪われた喫煙者ではありますが、せめて今まで払ってきたお金がまともに使われているなら浮かばれます(〇んでないけど)。


ということで今更ではありますが、煙草の代金の行き先です。





例 メビウス 440円


JT 26.9% 約119円
販売店 10% 44円
ーーーーーーーーーー
たばこ税(地方) 27.8% 約122円
たばこ税(国) 24.1% 106円
たばこ特別税(国)3.7% 約16円
消費税 7.5% 約33円



※小数点以下は多少分かりやすく丸めてあったりしますので資料としては使わないで下さい。



JTが持っていく分についてですが、いろんな事情を差っ引いて単純にメーカーとして考えるならば、商品価格の27%程度しか粗利が無いというのは、実はかなり少ない方だと思います。
ここから経費を差っ引いても会社として存続できるということが、一部の方の言う「からくり」なのでしょう。


恐ろしいのは販売店の取り分が10%ということ。
タバコだけを扱うお店ならば、従業員を雇ったり家賃を払ったりすることがほぼ不可能な数値です。
家族経営で自宅兼店舗というケースか、コンビニなど他の商品も扱うお店でなければ販売出来ないことになります。


タバコはほぼ税金というのは常識ですが、数字にすれば約63%。


この内訳で見ると地方への税収が多く、なんとなく「地元の役に立っている」気がしますね。
国にもやや減るものの、同レベル収めていることになります。
適正に使ってくれるならば、消費税同様こちらから言うことはありません。
ちゃんと正しく使うならですけどね。


ただ


アタクシが個人的に非常に納得がいかないものがあります。
それはたばこ特別税の3.7%です。







たばこ特別税を無くしてその分は安くすればいいw




若い方はご存知無いかもしれませんが、今のJRは民営化する前は「国鉄」という国営企業でした。
国営なので利益があまりあがらないというのは良くある話で、逆にあまり利益を出し過ぎるのも批判の的になります。
ただし国鉄というところは、それを踏まえても納得出来ない程の大赤字を抱えていました、理由は年配の方に訊けば分かるでしょうが



(。・ω・)「どうせ潰れない会社だしテキトーにやっておけばいいんだよ俺たちは」



という体質が蔓延し、取り返しがつかない程にダメになったのです。


※反論は受け付けます。国民全員が納得するような根拠やデータに基づく反論待ってます。


そして1987年、国鉄が民営化しJRとなった時に、この巨額のマイナスを背負ったままでは民間企業としてやっていけないことが問題になりました。
ここで問題解決の為に日本国有鉄道清算事業団が生まれます。
元国営なので当然政府も責任放棄は出来ません。
不の財産の一部、債務に関しては特別に法律を作り、国の一般会計に組み込まれました(国の借金にした)。



(*゚∀゚)「ふざけんなー!なんで国鉄の連中の尻拭いに俺達の税金つかうんじゃこらー!」



となります。当たり前ですな。
ということで、この借金返済の為に新たな財源確保が必要になりました。


考えた末に生まれたのがたばこ特別税です。


たばこという嗜好品は贅沢品(生きる為に必ず必要じゃない)なので、すこしだけ懐に余裕のある人が買う物だ。だからそんなお金に余裕のある方に少しだけ協力してもらおう、という魂胆です。



(*゚∀゚)「たしかに国鉄が作った借金をなんで俺達が始末しなきゃならんのだ・・とは思うけど国民全員が税金で負担するってのはさらに理不尽すぎる。ここは俺達喫煙者が人肌脱ぐか!」



こうして喫煙者は本当は払わなくても良いお金を延々と払い続けてきたわけです。
減少傾向とは言え、たぶん今も年間2000億くらいはあるはずです。
ああ、そうそう、借金というのは元本と一緒に利息も払うものです。
国鉄民営化に伴い負った借金は毎年たばこ特別税をつぎ込んでも元本に届かない規模です(毎年の返済だけで1兆円あるらしい)。


そういえば2017年度のJR東日本の期末決算は単体・連結共に増収増益。6期連続の増収。純利益も過去最高とのことでした。
それはよかったですね。
たばこ特別税と国鉄民営化の経緯を知っているJR社員もかなり少なくなったのではないですか?
いや、誰も知らないんじゃないかな、という気もします。


もうたばこ特別税は廃止した方が良いでしょう。
少なくとも借金返済の財源として適当だという理由はもう何も残っていません(と個人的には思っています)。










まとめ



最後は少しアレでしたが(いろいろすいません)、これを読んで「馬鹿馬鹿しいもう煙草やめよう」と思う人が増えれば結果的に良かったのかもしれません。
健康面や経済面を考えれば、煙だろうが蒸気だろうが、本来は吸わないに越したことはない訳です。
本当は止めたい方も多いと思いますしね。


今回は健康被害うんぬんが理由ではなく、払ったお金の使い道を考えることで禁煙を意識する、という記事でした。