VAPE系の動画を多数アップしている方や、ビルド指南的なことをやっている方は経験があるかもしれません。



(#`皿´)「〇〇さんの言う通りにビルドしたのに味が出ないんですけどっ!」
(ノ`Д´)ノ「リキッドまで全く同じ条件にしてMODの出力も一緒なのに全然美味しくねえぞ!」



こうしたクレームまがいのコメントにきちんと対応している方は大変だなと思います。


①リキッドも同じ
②ビルドの仕方と素材も同じ
③機材も設定も同じ



もしもこれで全く同じように味わえるという主張なら


①母校と監督が同じ
②使う道具が同じ
③年齢と性別が同じ



という野球選手の成績が同じだと思っているのでしょう。



VAPEにおいて確実に言えることは他人同士が同じリキッドを同じビルドで同じ機材で同じ設定で吸った時に同じ味がする確率は0パーセントだということです。



理由は「違う人だから」ということに集約されますが、少し具体的に見てみます。









吸う人が違えばこれだけ変わる



ここでは個人個人の味覚の差は敢えて取り上げません。ですが言うまでも無く味覚はことなります。
それを抜きにしたとしても、人間の口腔内の広さや肺活量の違いは遺伝やライフスタイルで無限のバリエーションを持っています。


VAPEを吸う場合に特に影響があると思われるポイントは


その人の・・


「吸う空気の量」
「吸う強さ&勢い」
「吸う時間の長さ」



という3つです。


ご理解頂けたかとは思いますが、他人同士でこれを全く同一にすることは不可能です。
そして、これを言ってしまうと元も子もないのですが、同じ人間が吸うとしても毎回全く同じ条件で吸っているかと言えば答えはNO
つまり、最終的に人間という不確定要素が加わっている以上、同一人物と言えども完全に同じ条件で吸うことは確立的に非常に少ないと言わざるを得ません。
今味わっているリキッドと完全に同じ味を再び再現することは、厳密に言えば出来ないのです。


ということで「美味しく吸えるビルド」という内容の動画や記事を見て「美味しくない」という類のコメントをするのは



(☆゚∀゚)「はーい残念な子1号参上しましたー!」



とやっていることと同じ意味になりますので、くれぐれもご注意下さい。








そんなことは知っているぞ、という方の為に



先程挙げた3つのポイント(吸う量・強さ・長さ)ですが、実は流体力学で非常に重要なレイノルズ数を求める際に使う条件と割と似ています(似ていると思ってますw)。



レイノルズ数Re=流体の密度×流体の速度×流体の長さ/流体の粘性係数

※流体工業株式会社様より



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レイノルズ数というのは、物体に流体がぶつかった際の流体の流れを求める際に大事な値です。
VAPEに当てはめるならば、コイルに対して当たった空気がどのように流れていくかと考える際に重要だということになります。
式を見ていくと気付くと思いますが、これ粘性係数で割る前は全部掛け算なんです。この3つが少し変化するだけでレイノルズ数が大きく変わってしまうことが分かるかと思います。


つまり、先程の「吸う量・強さ・長さ」のどれかが変わると、アトマイザー内部ではコイルに当たった空気の流れがその後大きく変わっていくというわけです。
RBAにおいてエアフローが重要な要素だという点は否定の余地がありません。
ここが変化するのですから当然味の出方に影響が出てくるのです。







最後に



もし万一、これを読んだ後にビルド動画やビルド指南的な記事を上げようとしている方が居られましたら、是非とも先程の3つのポイントについても触れていただきたいと思います。



(´∀`*)「風船1個分くらいの空気をシェイクを飲む時くらいの強さで1.5秒くらい吸うよ!」



もちろん本文に書いてある通り、全く同じ条件で同じ味など再現は不可能です。
ですが、こんな風に言葉を足すだけで、近い味が出やすくなるかもしれません。



(☆゚∀゚)「きゃーっ、アタクシでも美味しくビルド出来たよっ!!」



こんな風に画面の向こうで笑顔になれるかもしれませんし、ニュアンスが伝わり自分なりの改良へと繋がっていくかもしれません。
動画を観る方や記事を読む方は、あなたのことが好きだったり面白いと思ってボタンを押しています。そうした方を増やしたいと思ったり、大勢の方にVAPEを楽しんで欲しいから綺麗な動画や見やすい写真を撮って時間を掛けて丁寧に作っているのだと思います。
それはそれで素晴らしいと思います。


でしたらそんな方の為に少しだけ説明を追加してあげてはいかがでしょうか?


値や数式では表せないVAPEの楽しさや魅力をもっと伝えていく為に必要なのは、派手なビルドでも部屋いっぱいのミストでもなく、そんな小さな親切なのかもしれません。









注意:専門家ではありませんのでレイノルズ数に関しての記載には間違いがあるかもしれません。あくまで「そんなものがあるんだ」程度に感じて読んでいただければ幸いです。記事内で登場したり言及した人物にモデルは存在しません。