今でこそ当たり前にコンビニで売られるようになりましたが、ひと昔前までは



(ノ`Д´)ノ「こんなもん売れる訳ないじゃん!店で買うものじゃなくて、家で作るものだろっ!」



という固定概念があった為、お店に並んでいなかったものがいくつかあります。
結構驚かれるかもしれませんが


・おにぎり
・のり巻
・緑茶
・麦茶
・紅茶


などはその代表格。
なるほど確かに全部家で作れます。


自分で作れない物や作るのに手間が掛かるものだからこそお店に買いに行くというのが昭和の発想だったのです。


特に『おにぎり』については販売に対して社内でも否定的意見が多かったようです。
アタクシの記憶が正しければ初めてコンビニでおにぎりを売ったのはセブンイレブンだったと思います。
当時の感覚ではお米を握って海苔を巻いただけの商品でお金が取れるの?というのがあったようですね。具材も梅干し、シャケ、おかか・・もうどこの家庭にも普通に置いてあるものばかり。



(`Д´) 「売れる!きっと売れるっ!!」



※セブンイレブンの父でもある鈴木敏文さんは、この頃は確実に「天才」だったとアタクシは思っています。


おにぎりのその後については、皆さんご存知の通りです。
コンビニの主力商品のひとつに成長し、今も品質と味が向上し続けているモンスター商材になったわけです。









おにぎり大成功!そして調子に乗ってしまう



コンビニのおにぎりが大人気となり、セブンイレブンは先行者利益をがっつり獲得した訳ですが、様々な工夫があったと言っても要するにただの「おにぎり」です。競合はあっという間に追い付いてきます。
ここで考えたのが、おにぎりの具によるバリエーション強化です。
お米との相性さえ良ければ、常識にとらわれず(そもそも常識を破った商品だし)いろいろなものを具に入れてみたわけですが、なんとこれも成功!



(。・ω・)「こりゃ何でもいけるぞ!(ボロい話だ!)」



かくしてコンビニのおにぎりの品揃えは際限なく膨れ上がっていくわけです。
そして、それは突然起こったのです。



(*゚∀゚)「お、おにぎりの売り上げがどんどん下がっているぞーっ!!」








決定回避と現状維持の法則



人間の心には


選択肢が多くなり過ぎると決められなくなる


という決定回避という心理と


悩んだ場合に前回と同じものを選ぶ


という現状維持という心理が働いています。


おにぎりの品揃えが爆発的に増えたことにより、どれを買って良いか決まられなくなり、おにぎり以外の物を買ってしまうという現象や、以前に買って味を知っている物(例えばツナマヨ)を繰り返し購入した結果、飽きてしまっておにぎり自体を買わなくなった、という事態に陥ったわけです。








多すぎてもいけない、でも少なすぎてもいけない



ここで出てくるのが「適正アイテム数」という考え方です。


これは対象となる商品の価格や大きさなどでも異なってきますので、過去データの無いものについては実際にやってみて求めるしかありません。




適正アイテム数の求め方


やり方としては単純明快。
売り上げ動向を見ながら品揃えを削っていくのです。
売り上げ下位の商品を売り場から排除するのが絞り込みであるのに対し、単にアイテム数を減らす行為を削り込みと言います。両者は全く意味合いが異なります。
売り上げ動向をずっと注視していると、ある程度アイテムの品揃え数が減った段階で、売り上げの減少が止まるポイントが見つかります。



ここがその商品における適正アイテム数の最大値です。



さらに削っていくと再び売り上げが下がり始めるポイントが見つかります。
もはや売り場として成立しないくらいになっているかもしれませんが



ここがその商品における適正アイテム数の最小値です。



仮に最大値が100で最小値が20だったとすれば、品揃えは多くとも100は超えてはならず、少なくても20より多くなければならない訳です。感覚的には中間値となる60前後がバランス的には良さそうです。
次にやることは、この60アイテムを売れ筋アイテムと新商品だけで構成します
再び売り上げを見ながら、売れないアイテムを抜き、売れているアイテムは残し、空いたスペースに再び新商品を入れる。こうした作業を延々と繰り返していき、最も売り上げが安定している時期の総アイテム数が適正アイテム数となります。








適正アイテム数が分かると良いことがいっぱい


仕入れの際の目安になるというのは勿論です。
それ以上に大事なのは、お店の扱い商品全般に渡って品揃えのアイテム数が決まると、店舗に必要な坪数が算出できるのです。


つまり経費の掛かり方が全然変わってきます。
お、少し真剣になってきましたねw







小売店ではジャンル問わず重要な考え方



もちろんこれは小売店にジャンルを問わず適応出来る考え方ですので、VAPEショップにも当てはまります。


リキッドは何アイテム品揃えすれば良いか?
アトマイザーは?
MODは?
関連アクセサリは?


まだ若い業界ですので、今後はもっと洗練されていくのかもしれません。


※悪口を言っているわけでは全然ないです。








まとめ



アタクシはおにぎりが大好きです。
具はシャケが一番好きです。
季節変動値や天候、付近でのイベントなど、様々な要因がある中で、アタクシが最寄りのコンビニに行くと必ず最低2個はシャケのおにぎりがコーナーにあるのです。
2個というのがまた上手い。
1個だと売れ残りに見えてしまいます。
2個でなければいけません。


※ここ数年、いや、覚えている限りではシャケは欠品していません


これはコンビニがおにぎりの販売に関しては「奥義」を会得したと言ってよいレベルに到達したことを意味しています。
適正のアイテム数を算出したことは、あくまでスタートにすぎず、ここから絶え間なく進化を続けてきた訳です。


コンビニおにぎり。


たかがおにぎり、されどおにぎり。
学ぶところが沢山ありながら、何より美味しくいただける。


そんなおにぎりがアタクシは大好きです。