こんにちは。



注意:今回の冒頭はやや暗い話となります。



実は自宅で飼っている金魚がまとめて死んでしまうという事件が起き、我が家は暗い雰囲気に包まれました。


水槽に空気を送るポンプが故障してしまったのです。
故障に気付かずに丸一日経った結果、大きな金魚が3匹も死んでしまいました。
水槽の大きさの割に金魚の数が多かったのですが、ポンプがあるから大丈夫という変な安心感があり、一匹増えても大丈夫だった、ならばもう一匹・・というように安全基準がおかしくなっていったのです。


いつの間にかポンプは金魚達にとって『あると安心』なものから『生命維持装置』に変わっていたのでした。


名前も無く、お祭りの金魚すくいで獲ってきた何処にでも居る金魚ではありましたが、飼い主の過失で命を奪ってしまったことをとても申し訳なく思っています。
雨の中、庭に小さな穴を掘り死んだ金魚を埋めたあと、短く手を合わせ生き残った金魚は責任持って面倒をみてあげなければならないな、と真面目に思った次第です。










めだかおじさん



家の近くに通称『めだかおじさん』という方が住んでいて、その方の家の玄関先には大きな鉢が幾つか置かれていて、その中にはめだかが泳いでいます。
理由は全く不明なのですが、その方はめだかの育成・繁殖にかけての技術に熟練しているらしく、近所ではかなり有名人です。


あまり知られていないようですが、メダカには非常に沢山の種類があります
色や形も様々で、ここには書き切れない程。
メダカは江戸時代ごろからペットとして飼われていたそうですが、金魚や錦鯉などと同様に品種改良が為されてきた観賞魚だと考えて良いかと思います。


錦鯉などは『とんでもなく高価なものも居る』と知っている人も多いでしょうが、メダカもあの小ささにも関わらず一匹数千円もする種が居るそうです。


めだかは水槽に入れて横から眺めるのではなく『上から鑑賞する』のが正解だという人も居ますが、その考え方は完全に錦鯉と同じですね。
確かに上から見ると背中が綺麗に銀色に光る種類もありますが、長いヒレを持った優雅な種類は横から眺めるのも美しいと思います。



(*・ω・)「こんにちは」



めだかおじさんは玄関先の鉢を覗き込む人にだいたい声を掛けています。
中には値段の張る種類も居ると思いますので、盗まれないように警戒しているのかと思っていたのですが、そうではないのです。



(*・ω・)「めだか好きかい?」



おじさんはめだかを可愛いと思う人、そして飼いたいと思う人が居たら飼い方を教えてあげるようです。そして・・



(*・ω・)「大事に育ててくれるなら、あげるよ」



と、めだかをタダであげてしまうのです。
近所に住む人の中には、めだかおじさんにプレゼントしてもらっためだかを飼っている人も何人か居て、特に子供は『生き物を飼うということ』そして『命を預かっているということ』さらに『最期まで面倒を見るということ』をめだかを通して始めて学んだ子も多いと聞きます。


うちの父親も散歩途中にめだかおじさんに声を掛けられたそうですが、めだかは貰わなかったそうです。その時の言葉が親子で全く同じだったそうで、血は争えないなと思います。



(*゚∀゚)「おじさんより愛情かけて育てる自信は無いから、このめだかはうちに来るよりここに居た方が幸せなんじゃないかな」











生き物が獲れる場所が無い



ここ千葉県松戸市は、川向こうは東京23区という位置にありながらも、あちこちに自然が多く残る地域です。小さいながらも山林や川も生活県内にあり(たまにアタクシも遭難します)、畑も多く生き物の姿も良く目にします。


それでもアタクシ達が子供の時のように、そうした場所に割と自由に入り込んで生き物を捕まえてきて家に連れて帰って飼うという行為は、今の子供達にはほぼ縁の無いものとなっています。


※ちなみにアタクシも元同僚は、しょうゆ持参で池にザリガニを釣りに行き、釣ったザリガニをその場でおやつとして食べるのを日課にしていたそうです。
言いたいことは山ほどあるのですが、せめて火は通した方が良いと思います。
そうした意味ではモンハンで肉を焼く描写があるのは、安全面への配慮として適当だと言えるのではないでしょうか。


自然公園以外は立ち入り禁止が当たり前ですし、生き物を捕まえることも同様です。
水辺には危ないので近寄らせないし、学校でそれを教えています。
これらは現代では当然の流れだと思いますし、トラブルや事故を防ぐ上でも有効なのだと思います。


つまり現代では、ペットショップで飼った生き物以外を飼う機会はほとんど無くなってしまった、ということかもしれません。
飼い方はネットでいくらでも調べられるけれど、実際には昆虫一匹でさえ面倒をみたことが無いという子はかなりの数になるでしょう。


そんな中で、めだかおじさんの行っている行為は、ご本人は意図していないにしても、子供達にとって非常に貴重な経験として記憶に残っていくことなのではないかなと思っています。










まとめ



我が家の水槽のポンプは新しいものと交換され、今は順調に空気の泡を吐き出しています。
今回の事件は自分達への大きな戒めとなりました。
ペットを飼うという行為は非常に大きな責任を伴うものだと思います。
例えペットを病気にしたり死なせることがあっても、法律的には咎められることは無いのかもしれません。ペットと家畜の明確な線引きが為されない以上は、ペットは基本的には人間の所有『物』として扱われます。
人間が生きていく為に動物の肉を摂取する習慣がある以上、そうしなければ社会の仕組みが成り立たなくなるでしょう。


当然ながら罪に問われないなら生き物に対し何をしても良い訳ではなく、法律に定められていないことでも『負うべき責任(やるべきこと&してはならないこと)』は発生するのだということが、生き物を飼うことから学べると言えるのではないでしょうか。


だからこそペットへの向き合い方にその人の人間性や道徳観が強く現れるのではないかと思います。