つい先日、友人との会話の中でガンダムの話題となりました。
宇宙世紀ものはだいたい見ているアタクシですが、結構知らない機体があってまだまだだなあ(?)と思いました。
アタクシはおじさんなので「ガンダムUC」と「Zガンダム」が好きです。



注意:今回ガンダムネタが多いので、興味の無い方は他の記事をお読みになることをお勧めいたします。



某総選挙でも堂々の一位を獲得した人気キャラクターのシャアですが、様々な作品にまたがり数多くのモビルスーツ:MSに乗ったことでも有名です。
最も有名な赤いMSといえばザクⅡ。
赤くなかったのはジオングと百式だけだったような。
劇中の搭乗機はファースト、Z、逆シャアを合計すると7機となります。
操縦方法に共通点が多いとは思えないので、この全てに対応して乗りこなすというのは超人的技量ですね。


※ちなみにアタクシも気付いて驚いたのですが、Zガンダムに登場するジェリド中尉が7機のMSを乗り継いでいます。ジェリドというパイロットは個人的に好きなのですが、たった一言余計なことを言ったせいで、Zガンダムの主人公であるカミーユを戦場に立たせることになり、それが元で自陣営であるティターンズは崩壊し、疲弊したエウーゴの隙を突いてネオジオンの台頭を許してしまいます。
ガンダム作品の中でも口は災いの元というのをここまで体現した人物は他に居ないと思います。



我々の世界でも、戦闘機パイロットは別の機体に乗り換える必要が出て来た際には『機種転換過程』をクリアしなければならないそうです。
例えばF-15とF-16は初飛行はたった2年しか違いませんが、コクピットの内部や操縦系統のレイアウトなどはまるで違います。分かりやすい例で言えば、F-15とF-16では操縦桿のある場所すら違います。戦闘機が登場する映像作品(紅の〇でもやっています)などでは機体を引き上げる操作で、操縦桿を握って力いっぱい引き付けるような描写がありますが、F-16の場合は力はまるで必要無くなりジョイスティックのように軽く倒すような感覚です。
現場で急に



(*・ω・)「お前の機体調子悪いから、今日はこっちに乗ってくれ」



なんてことを言われることも(エリア88以外では)無いでしょうし、そもそも無理っぽいです。


旅客機の場合も新型機が登場すると、それを導入する航空会社ではパイロットの転換訓練が行われるそうです。ですが、のんびり時間を掛けてやっていると、その間は当該パイロットは仕事を離れなければいけませんので、無駄です。
エアバス社のA380(あの超でかい2階建ての旅客機)では、同社のA330、340の資格があれば2週間で転換できるようにコクピット内のいろいろな部分を共通化をしているそうです。


ただし、超大型機での大量輸送というコンセプトは既に現代向きではなく、運用コストの掛からない安定した性能の中~小型機を使って、様々な目的地にコンスタントに飛ぶ、というのが求められる今では、A380の存在意義は『ボーイング747ストレッチ(仮)というジャンボジャンボジャンボジェットの計画を潰した』ということ以外に無くなりそうです。
折角A380が操縦出来るようになったのに、数年で別の機体に乗り換えろと言われる方に対しては、ご苦労様です、としか言いようがありませんが昔と比べればこうした転換訓練はどんどん短縮化されていくのでしょうね。









MODの操作方法がバラバラ



VAPEのMODというのは、テクニカルの場合『内蔵されている制御基板』により操作方法が変わることが多いです。
同じメーカー製の似た機能の基板でも発売時期により操作方法が違ったりします。
違うメーカーならば、ほとんど共通性が無いことも多く、MODを交換した場合など暫く慣れが必要だったりします。


有名なマスプロメーカーでも、やや共通点は多いものの現在では機種による相違点が非常に多いので、ひと昔前と比べて『操作説明を見なくても感覚的に全機能を使える』ということはかなり少なくなってきたと思います。
JoyetechとEleafの基板は同じだから操作は同じだ、という方もたまに居られるようですが、恐らく実機を購入してことは無いのかもしれません。代表機種であるeVic系とPico系の操作系は明らかに違います。操作方法が違うということは基板が別物だということです。
工場が同じでも基板が同じだとか、操作方法が一緒ということにはなりません。


EvolveのDNA基板とYihiのSX基板、Dicodes基板やVO基板については割とお高価い機種に搭載されている場合が多いですが、操作方法はもちろんバラバラです。
ヴァージョンによって同社の基板でも操作方法が異なっているので、レビューなどを参考にしても「ここは違う」ということもあるでしょう。
VAPE用MODで使用されている全ての基板に精通して、きとんと使いこなしているという方、他人にちゃんと教えられるという方にアタクシ、まだ一人もお会いしたことはありません。







分からなくて当然



ステップアップでペンタイプからBOX型に乗り換えた、けど操作が良くわからない・・なんて話は今後は多くなるかもしれません。
何故かと言えば初めてVAPEに触れる方向けの比較的低価格なスターターキットの操作がどんどんシンプルになってきているからです。
基本、電源オンオフだけ覚えれば良い、という機種がかなり増えてきました。


ここから「次は少し本格的なものを買おう」となると、きっと18650(or21700)シングルのテクニカルMODが選択肢に入るのでしょうが、少し考えてみましょう・・今流通している製品のラインナップを。



(*゚∀゚)「結構高性能な奴が多いよなあ・・」



そうなんですよね。
アタクシは操作方法が複雑だと闘志に火が付くタイプなのでまあ良いのですが、一般的には



( ̄∠  ̄ )「なんか、めんどくせ・・」



となることが多いと思います。
ただ、これ、普通ですのでそんなにネガティブに捉えないで欲しいと思います。
コクピット内の多くが共通化されたエアバスA380でさえ2週間掛かるんです。
慣れるのに時間が掛かってもいいじゃないですか。
どんな機種でもいきなり扱えるのはシャアアズナブルのような物語の中の人だけなんですから。









まとめ



しつこいようですが、アタクシの中でジェリド中尉の評価が高い理由としては


『ほとんど転換訓練に時間が無かった筈なのに、かなり性格の違うMSを次々と乗りこなしている』


ということ。
MSだってタダではありませんので、パイロットに対しては大きな理由が無い限りは現用機種を乗り続けて欲しいと考えている筈です。
大きな理由、というのは機体を損失するか、敵MSとの能力差が著しい場合、などが挙げられるかと思います。
シャアの搭乗機はあんまり被弾しませんので、結構長持ちな方でしょう。3作品合計で7機というのはそう考えるとそんなに多くは無いのかもしれません。
ジオングの場合は初見で乗りこなしていたので異常ですが、他の機種の場合は



(*゚∀゚)「機体が無い!とにかく今すぐ乗れるやつを用意しろ」



という切迫した状況ではなく、割と新型機に慣れる期間があったのではないかと思っています。


それと比べてジェリドは割と深刻に機体を破壊されることもあり、乗り換えが忙しかったように感じます。また、不思議と(今使っている機体がまだ乗れる状態なのに)新型のMSを当てがわれることがあったように思えます。


恐らく彼には「どんな変態MSでも気合だけで乗りこなせる」という才能があったのです。


ティターンズ陣営もそれに気付いたのでしょうか、段々とテストパイロットのように次々と訳の分からないMSに乗せられるようになっていきます。
ジェリドの搭乗機で印象深いのはバイアランですが、あんなに扱いが難しそうな機体に訓練そこそこ(いや、していないんじゃないかな)地球の引力圏内で乗りこなせるというのは、もはや天才です。


もっと書きたいことはあるのですが、もう少し彼に名誉挽回の機会を与えてあげたかったなと思います。


彼が乗り込んだ最後のMSを紹介して締めくくりと致します。

bdog

バウンドドッグです・・