前から知っていたのですが、アタクシはバター+お砂糖+何でもいいので香ばしい匂いというものに異常に食欲をそそられるようです。


VAPEのリキッドについても、同様のコンセプトのものに弱く、割と考える時間が無いまま購入していたりします。ただし残念ながらそうしたリキッドの多くは想像を遥かに超えるガンクメーカーなので、もっぱら自宅専用となってしまうのですが・・






ラスクの思い出



子供の頃に住んでいた家の近くにはパン屋さんが2件あり、どちらも甲乙つけがたい美味しいパンを焼いておりました。
片方はフランチャイズで片方は個人経営(中学の後輩の自宅で数年後に閉店)。
アタクシが思うに、そのお店の実力を決めるのはメロンパンでもなく(メロンパン美味しいよね)、クロワッサンでもなく(クロワッサン最高!)、食パンではないでしょうか。


どちらのお店も、一番スタンダードなスタイルの食パンが10円違いで販売されており、双方共に焼いても焼かなくても美味しいというのが評判でした。
つまりサンドウィッチにしてもトーストにしても良いということです。


ただアタクシは食パンは焼いてこそ表舞台の役者だと思っているので躊躇なくトーストにしますw


ここからは自画自賛で申し訳ありませんが、恐らくアタクシは(県内とはいいませんが)松戸市内ではトーストの焼き加減の上手さについては、5本の指に入るのではないかと自負しております。
小学校低学年からトースターと食パンだけが友達だったアタクシと、ヘンテコな菓子パンや総菜パンばかりと戯れてきた小僧&小娘とでは勝負になりません。なる筈がありません。


いつか『食パンをトースターで最高に美味しく焼き上げる方法』を記事にしたいと思います。
食パンというものにはおかずが必要無いのだということをきっと皆様にご理解いただけることでしょう。


とにかく食パンの美味しい2件のお店があった訳ですが、そのお店に不定期に並ぶ商品が


ラスク


だったのです。


母親からは「ラスクを見たらとにかく買うこと。あとでお金は払います」と言われていたので、おつかいを頼まれた時に、偶然ラスクが店頭に並んでいるのを見付けて歓喜したことを覚えています。
母親に手柄を褒められると同時に、待望のラスクにありつけるからです。


ラスクごときで・・と思うかもしれませんが、よく考えてください。


美味しい食パンをウリにしているパン屋において、その食パンを素材として使い、さらにひと手間加えて作られたラスクが不味い確率はゼロです!
目安となる食パンが既に美味しいのですから失敗はありません。
約束された勝利のパン、それがラスクなのです!!








ラスクには全てがある



社会人になってから、あまりパン屋に足を運ぶ機会が無くなるにつれて、ラスクとアタクシとの距離は離れていきます。
そしてパン屋さんも、パンを心から愛する人に向けたシンプルなものよりも、奇をてらった「?」なパンや、派手な見た目のパン、チョコや生クリームで生地本来の甘味などを殺したパンなどをウリにしていくことが多くなりました。


大変嘆かわしい状況ですが、それでもパン屋さんが生き残っていくのであれば、許容しなければならないでしょう。


アタクシはパンに『総菜パン』『菓子パン』などと分類を付ける必要性を感じません。
何故ならパンとは、卓越した技術と経験を持った職人が練り上げて焼き上げた時点で既に完成された全能食であるからです。万能では無く『全能』です。
主食でありおかずであり、デザートであり薬でもある、ということです。


そのパンの万能の能力をシンプルにデザート要素に全振りしたものがラスクなのです。


デザート、いやスイーツと呼んでも構いません。
それらの核となるものは何か?
もちろん見た目も大事でしょう。しかしそれより大切なものがある筈です。
それは品のある甘味、そしてそれをどう感じさせるかという口当たり、喉を通過した際に感じる香り、これら3つのハーモニーこそスイーツの神髄。


全能食であるパンが、敢えて他の要素を封じ、その分スイーツ方向へと特化したものがラスクと言いました。


・二度焼きしたパンの表面に塗られたバターがしっとりと内部に浸透しながら光を反射する様はまるでエメラルドのタブレットと見間違う程の美しさ
・全ての甘いものの核となる砂糖。雑味の無い上質な砂糖を品良く少量だけ纏うことで、主張し過ぎない最適な甘みを実現
・バターと小麦という史上最強の相性の食材がお互いの良さを引き出し、芳醇な香りと共に万人の食欲を限界まで引き上げる



( ≧∀≦)「もうラスクだけでいいんじゃないか!?」








ケーキラスクとは?



先日いただいたケーキラスクなるもの。
実は名前から勝手にイメージを膨らませて



(  ̄ー ̄)「アタクシの(?)ラスクに変なものくっ付けて余計なことしまくったゲテモノか!」


と思っていたのですが、見た目かなりシンプル。
普通のラスクにしか見えません。
食べてみるとラスク特有のザクザク感が無く、サクリとした食感。厚めのクッキーのようです。


ケーキラスクはパンの中に、いろいろ染み込ませたもののようです。チーズケーキのクリームチーズのようなものを染み込ませたものは、サクリとしたアメリカンチーズケーキのような感じです。
これはこれでなかなか美味しい。


ただし、普通のラスクのバリエーションのひとつであり、原型を超えるようなものでも、それを意図したものでも無いようです。


こうした一歩引いた感じ、嫌いではありません。
ケーキラスクがブームになるかどうかは分かりませんが、これを機に多くの方が普通のラスクや、食パンの奥深さに触れるきっかけになれば良いと思います。







まとめ



好きな物のことを書くとだいたいこうなります。
偏見に基づく記事となりますので、読み流すくらいでお願いいたします。


ラスクのリキッドというのはアタクシ、ドンズバは知りません。


リキッドでバターを再現しようとすると、場合によっては(抵抗値なども影響)変な臭みが出たりします。このあたりはもうメーカーの範疇では無く、ユーザー側のさじ加減なのではないかと思います。
香ばしさについてですが、砂糖を載せた状態で焼いた感じではなく、焼けた後に砂糖を振った感じを出して欲しいので、近いのはライトなシリアル系。
ここに甘味料が弱く重なるとラスク感が出ます。


シナモンとかバニラとかも無しの、シンプルなラスク。


もし自作や個人メーカーでラスクリキッドを作っている方がいらっしゃるなら、是非アタクシに教えて欲しいです。
そして出来ればラスク愛を語り合いましょう!


(最後に余計なことを書いて誰も教えてくれなくなる予感w)