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商品名:P-1(SOAR P-1)
メーカー:Vaptio
タイプ:テクニカル
バッテリー:内蔵型2100mAh
接続:510(スプリング)



VaptioのテクニカルMOD、P-1のインプレッションです。


通販サイトで購入出来る低価格帯VAPEデバイスの中でも、最安値の部類のMODです。
Nexusブランドでも展開していたらしいですが、その辺りは良くわかりません。
現在は某大手通販サイトを通じ日本国内にも精力的に商品を送り込んでいます。
P-1はその中でもミドルエントリーモデルとして位置付けられた製品だと思います。



外見


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高さはKangertechのK-Box miniより数ミリ低いくらい。
幅はぴったり22mm、奥行きは35mmしか無く非常にスリムです。
前面に操作系が集中しており、インジケータはボタンとUSBの間にあります。


MOD側面は曲線に沿ったカーブを取り入れており、単なる楕円柱では無い分、やや握り心地が良くなっているのかもしれません。


天面と底面はシルバーに見えますが、実は少し黒が入ったシルバーメッキです。


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本体は金属製で丈夫。
塗装も雑さはありません。
メーカー名の入った印刷は使っていたら剥げて見えなくなっちゃいましたが、無いなら無いで困らない。
それから軽いけど、不安にならない程度の重さがある感じ。


※少々気になるのがベントホールが見つからない点。前面にボタンやインジケータなどの穴がいっぱい開いているからなのかもしれませんが。




基本性能

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・バッテリーは内蔵型2100mAh
・最大出力50w
・出力調整は10、20、30、40、50wの五段階切り替え
・充電は5V1Aで前面USBにて
・温度管理機能未搭載
・アトマイザー径制限無し(ジャストは22mm)
・ファームウェアアップグレード不可


価格から想像出来ますが、性能的にはワッテージのプリセット調整のみ可能な、簡易的なテクニカルMODとなっています。




基本操作


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電源オンオフ:ファイヤボタン5連打
出力切り替え:「+」or「-」ボタン


ファイヤボタンを離すとバッテリー残量が五段階で表示されます。


3ボタン操作ということのみ、一般的なテクニカルMODと共通していますが、ファイヤボタンは電源オンオフとパフ時にのみ使用。
「+」と「-」のカーソルボタンは、一回押すごとに出力が一段階切り替わるという、いわばギアチェンジ的な使い方となっています。


ただし


・10秒カットオフ
・ショートサーキットプロテクション
・低電圧保護、過充電保護


これらテクニカルMODの大切な安全装置と言える機能はきちんと基板に備わっています。


ポジション的には『セパレート型のセミメカチューブMODに簡易的な出力調整が付与された』ようなモデルです。
手持ちの510接続のアトマイザーがどれでも使えるのもメリットですね。


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スリムなMODに小さなアトマイザーを組み合わせて、胸ポケットなどに忍ばせ、PODライクに使うのが似合う、そんなMODがP-1なのかもしれません。











インプレッション



カラバリがあるようですが、黒しか見たことありませんね。というより黒がベストです。
ゴム製のボタンが黒なので統一感があると思います。


フォルムが少し昔のIPVを彷彿とさせますね。


ボタンの押し心地は上質。
ただ5連打時の締め切りがやや早い気がします。



( ・ω・)「あれ?遅かった?」



なんてことが二回程。





セミメカとテクニカルの狭間



制御基板内蔵のテクニカルMODには違いないのですが、インジケータのみでディスプレイが無いので


・アトマイザーの抵抗値が分からない
・アンペア&ボルテージは不明
・パフボタンを押している秒数が出ない


などのテクニカルでは一般的なものがまるっきり抜けてます。
ということは、プリメイドコイルでクリアロマイザーを使うならともかく、RBAアトマイザーで運用するにはオームメータか通常のテクニカルMODが別途必要になります
単体でビルドに使うことは出来ません









誰の為のMODか?



単体でビルド不可・・ではあるのですけれど


少し考えてみると分かりますが、恐らくこれからVAPEを始めようという方の最初の1台というのは90%以上がクリアロマイザーでの運用となるかと思います。
だからビルドを前提とした考え方自体がナンセンスです。


それでは既にある程度VAPEの経験がある、例えばRBAで吸っている方はどうなのか、と言えば道具は揃っている訳です。


つまり誰も困らない


以前に「良い商品は必ずしも足し算から生まれる訳では無い、引き算から生まれることもある」という話を聞いたことがありますが、まさにその言葉がぴったり。
機能を限定し価格を下げたことで、逆にターゲットとなる層を広げてしまうというのは、アタクシ個人的に称賛に値すると思っています(メーカーにその意図があったかどうかは全く不明)。


このP-1は初級者から上級者まで、どんな方が使っても「使い道のある」MODとなっています。



(*゚∀゚)「安くて使い勝手良くて、いいところばっかりだね!」



本当にそうなんですかね?










出力プリセットとその仕組みが気になる



10Wから『10刻み』で、20、30、40、50Wと上がっていくプリセットなのですが、これをどう捉えるか、という話です。
あまり詳しく無い人間が言っていることですので、いつも通り話半分でお願いします。


このMODの場合、出力の制御方法としては


A、昇圧と降圧が可能
B、降圧のみ可能



という2つが考えられます。
仮にAの方法で行われていた場合はコイル抵抗値に関わらず、一定の出力が得られます。
Bだった場合、最大出力(50W)の場合にはそのまま出力し、40、30・・と下げるに従い段階的に降圧させていく感じだと思います。


アタクシ、何故P-1は最大出力が50Wなんだろう?
テクニカルMODで良く見る70Wとかでは無いのは何故なんだろう?
と思っていました。


内蔵型によくあるのは、中に18650バッテリーが直接接続されているタイプ。
容量(2100mAh)から見ても恐らく間違いないでしょう。


Aの方法で制御しているならば、最大出力はもっと高く設定されている筈です。スペック的に盛っていくのはVAPEメーカーの常ですので、高く表記出来る部分は必ず高く書いてあります。
なのにそれをしていない。
つまりこのP-1はAタイプの制御をしていないということです。


Bタイプの制御をしているということは、最大出力の50Wというのはコイルの抵抗値とバッテリーのスペックから算出した理論値、ということになります。





そういえばこれスターターキットだった



本来であればスターターキットなのでアトマイザー(クリアロマイザー)の紹介もしたいところなのですが、キットにより別のアトマイザーが付属していたりするそうなので、混乱を招かない為インプレッションはありません。
22mm径のよくあるクリアロマイザーなのですが、付属コイルの抵抗値が0.25ohmという、かなり低抵抗なものを採用しているので、個人的にもあまりオススメしたくはないのです。


そう。


実はこの0.25ohmというのがポイント。


メカニカルMODで使用した場合、2100mAhの18650バッテリーで公称電圧3.6V、コイル抵抗値0.25ohmの時の出力Wは・・


3.6v×3.6v÷0.25ohm=51.84w


おお、かなり近似値が出た。
このP-1の最大出力50Wというのは、付属のアトマイザー(とコイル)を使用した際の出力を元にしているということが分かりました。






安全回路と出力調整らしきもの搭載のセミメカだった・・いやそれはもうテクニカ・・??



テクニカルMODというより『セパレート型のセミメカチューブMODに簡易的な出力調整が付与された』ようなもの、という表現を先に使わせてもらいましたが、文字通りソレだったことが分かりました。



(*゚∀゚)「ということはRBAで0.7ohmあたりで巻いてこのMODに載せた場合、50Wは出ないってことなの?」



出ないですね(断言)。
一応0.8ohmくらいで巻いたコイル(シングル)を載せたRBAで使っていますが、仮に本当に50w出るのならば、ファイヤボタンを押した瞬間にコットン焼けます。
最大出力(5段階の5)で吸っても感覚的には、20wくらいな感じです。


しばらく使っていて、気付いたのですが、このP-1のファイヤボタンを押してから立ち上がるまでの感触が初代Pico squeezeに結構似ています。
まあ、レスポンスは早くは無いのですけれど。
それからバッテリーが少なくなってからの「おや?お疲れ?」というのも似てます。









そもそも出力を下げなくてもいいんじゃないかな?という疑問へ




短絡保護などの各種安全回路も入っているのだし、別にわざわざ出力を下げる必要も無いんじゃない?という方もいるかもしれません。
1.0ohmくらいの高抵抗コイルを用いたMTL用RTAなんか載せた時には、5段階の5に合わせていても出力はかなり低くなっている筈です。そこから5段階の1まで絞れば、もう全然煙も味も出なくなりそうです。



(*゚∀゚)「要するにテクニカルMODをバイパスモードで使っているようなもんだもんね」



ただね、付属のアトマイザーが0.25ohmでしょう?
これを50wで運用すると、バッテリーにも負担だし、たぶん熱いかなり熱い
ここから「少し下げたいなあ」という気持ちに応えるには、今の形が一番しっくりくるんですよ。






おすすめ出来ますか?



既に機材の揃っているVAPE経験者には割と幅広くおすすめ出来ます。
ただし、デュアルコイルのアトマイザーや重量級のクラプトンコイルで爆煙を望むようなユーザーには、スペック的に向いていないと思います。
感覚的にはボトルが入らない初代ピコンカーみたいな感じです。
高抵抗シングルコイルのアトマイザーをセットしPODのように吸うのが、このMODに最も適した使い方に思えます。







まとめ



内蔵型ながら容量は18650VTC4と同じ(ただしメーカーが何処なのかは不明)2100mAhなので、ビルド次第で1日吸えてしまいます。
パワフルとは言い難いですが、本当にスリムなので使い勝手がかなり良いんですよね。


先ほどチェックしたら約1000円でした。
どうなってんのよw


これでバッテリー交換まで出来たら他メーカーが潰しに来そうです。
あとね、これデザイン的にクセも無いし表面無地だからシール貼ったりペイントするのも面白そうな気がします。
その辺りも本体価格が安いから気兼ね無く出来ます。


実際のところ敢えてこの機種を購入する必要がある中級者以上の方が居るともあまり思っていませんが、買っても使いどころはあると思いますよ。




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Vaptioの格安テクニカルMOD、P-1のインプレッションでした。