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商品名:lucid(ルシード)
メーカー:Geekvape
タイプ:テクニカル
バッテリー:18650
接続:510(スプリング)




Geek vapeの18650シングルテクニカルMOD、lucidのインプレッションです。


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Geekvapeと言えばAvocado genesisやTsunamiといった安価で美味しく吸えるアトマイザーで一世風靡したメーカーです。
最近はAmmitシリーズが人気ですね。
そんなGeekvapeは時々MODもリリースしてくるのですが、人気はともかくとして中々に個性的かつ使いやすいものを作ってきます。
このあたりUDと若干キャラクターが被っていますが、Geekの方はメカニカルも割とリリースしているので、少し手広いイメージです。





基本的性能


・18650バッテリーシングル駆動の最大出力80w
・ワッテージ、バイパス、各種素材(Ni、Ti、SS316)の温度管理モード搭載
・ワッテージ中のテイストモード(H、N、S)装備
・出力カーブモード装備(0.5秒刻み4.5秒間)
・マニュアルTCR搭載
・アトマイザー径制限あり(25mmまで)
・1A充電
・ファームウェアアップグレード機能不明



このlucidはAS chipと呼ばれる基板を搭載しており、なかなかに多彩な機能を持っています。
同社のMODであるNOVA(デュアル機)にも搭載されていることから、恐らく自社開発の基板なのだと思いますが、汎用性のある使いやすい良い基板だと思います。





基本操作


電源オンオフ:ファイヤボタン5連打
モード変更:ファイヤボタン3連打
各モード内の設定:「+」「-」同時押し
数値変更&カーソル移動:「+」or「-」ボタン



連続写真すいません。

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Settingモードに会わせると、本体の主要設定が変えられます。ディスプレイの輝度や向き、温度管理中のワッテージなどもここで変えます。




外見的特徴



見た目はよくあるiStick Picoのような『バッテリーキャップが天面に飛び出した小型MOD』です。
さすがに似たような機種が多くリリースされたので目新しさはさほどありませんし、今さら『パクりだ』と言う人も居ません。


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ディスプレイは無難な大きさと、必要十分な情報量。
底面にボタンは無く、3つとも前面配置です。
「+」「-」ボタンが一体型にも見えますが、きちんと左右二つに別れています。


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ただ、アトマイザー径制限をかなり意識しているのか、lucidは前面に張りだしを作り、その分天面を広く取り、25mmまでのアトマイザーに対応しています。
最新のPico Xがいまだに22mm(23だと触れる)ですったもんだしているのと比べて、見た目よりも実を取った印象です。


※Pico Xは25が載せられない、と見るよりも22mm径のアトマイザーとのフィッティングを重視したと考えた方が正解だと思っています。


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この張りだし天面というスタイルは、KangertechのKONEが既にやっています。ただあちらはアトマイザー径の為では無く、天面に配置されたインジケータとの関係で広い面積を必要としています。


lucidはかなり軽量なMODですが、その理由は主要な部分をプラスチックで作っているからです。
軽さで言えばVaporressoのSWAGとそっくり。
あちらも主要部分を樹脂にして軽量化に成功しています。


さてlucidですが、外から見ると何となくのっぺりした感じがします。
それもその筈、lucidは見える部分に一切のネジを使用せずに組み立てられています
プラスチックならではなのですが、恐らくパチッ、パチッとはめ込み式になっているのだと思います。
安っぽいと思う方も居るかもしれませんが、各部を精度高くきちんと作らないと、はめ込み接合はうまくいきません。


このlucidは同社発売の使い捨てのクリアロマイザーとの組み合わせを想定しているようです。が、個人的にはこのMODの機能をフルに活用するにはRBAが最適に思えます。
始めて購入するMODとして、また、その後のステップアップまで長く使えるMODとして、18650バッテリー使用のシングル機としては、今年上半期注目の製品です。








インプレッション



気に入ったので最初からベタ褒めですが、実はこのMOD、予備知識無しで購入した挙げ句



( ・∀・)「きっと見た目以外にはたいした特徴も無いんだろうなー」



的な、非常に失礼な態度で使い始めてしまったわけですが‥‥



((( ;゚Д゚)))「おいおい、どうしてなかなか良いじゃないのよ」



完全に良い方に裏切られました。
ほんとすいません。


Geek vape恐るべし。


以前VAPEMODには性別がある、という話をしたかもしれませんが、このlucidはその例えからすれば男です。ただし青年ではなく少年ですね。
背伸びも交えた可愛らしさの中に見え隠れする将来性や弱さ。
そのあたりをこれから掘り下げていきましょう。


そこのショタ好きお姉さんも必見ですよ。








AS chipの実力は?



恐らくlucidに興味のある方は、25mmアトマイザーが載る小型軽量の18650シングルMODとして、普段使いに耐えられれば良し、みたいな考え方をしていると思います。


そこで重要なのは基板。
モード選択の際に一個ずつ送る感じなどは初代Picoと似ていますね。
5連打及び3連打の受付時間がやや短く感じるので、入力は気持ちスピーディーにしましょう。


カーブモードは4秒半という長さですが、これはVO- chipの5秒より短く、恐らく最短かと思います。
アタクシのパフ時間の平均は2秒なので個人的には困らないのですが、皆さんも似たようなものだと思います。つまり4秒半でも困ることは実際は無いと思います。


モード内設定の際に「+」「-」同時押しが発生するのですが、ここでのミスタッチの頻度がどの程度あるかが、恐らくこのAS chipの評価の分かれどころだと思います。
人によっては『快適』別の人にとっては『イラつく』となる核心部分です。


ワッテージ中のテイストモードについては、やや効きはマイルドな印象です。
おまけとして使うような感じで良いと思います。






温度管理性能



良い機会なので少し脇に逸れます。


個人的な意見ですが、2019年現在、温度管理をウリにしている基板においては


①Ni、Ti、SS316の3つのワイヤー素材全て対応
②温度管理モード中の出力調整が可能


この条件は最低限満たして欲しいと思っています。
そしてここにマニュアルTCRがあれば合格点です。
これを満たしてようやくスタートラインのような感じです。


ここから基板ごとに設定温度に対するアプローチの仕方が違っていき、その精度(安定感)に繋がります。


近年の温度管理は『美味しく吸う為の手段』のひとつとなっているので、昔のような『コットンを焦がさない』というだけでは不十分と言っても良いかと思っています。
それだけVAPEを吸う人がワガママになったとも言えますね。



ではlucidの温度管理性能はどんなかという話に戻ります。


かなり厳しく書きますと『悪くは無い』という表現になります。
コットンを焦がさないという点では合格です。
ただ、一度設定温度に達した後、コイルがある程度熱を持った状態でのミストの出方はやや不安定です。


設定温度に到達した後、コットンの保護の為にきちんと出力を絞っているのですが、味の乗ったミスト発生に必要な出力の最低ラインを切ったままなので、味が薄くなります。
lucidを温度管理で運用する際には設定温度を30度(華氏)程度上げてみるか、チェーンせずに空吸い(ファイヤボタンを押さないで吸う)してコイル温度を下げるなどの工夫が必要でしょう。


※辛口で評価していますが、大手マスプロメーカーの最近の機種と同程度の性能です。普通に良いと思います。特にTCR機能をちゃんと付けたのは好印象です。






ボタンが重い



ボタンは僅かな遊びのある、押し代も的確な物が使われています。
ただし押し心地はあまり良くはありません。
特にファイヤボタンは連打を多用するので気になるのですが、lucidのボタンはなんだか



(  ̄ー ̄)「重い」



のです。
反発力が強いと言う感じでしょうかね。
入力タイミングがシビアなので、早く連打しなきゃならないのに、重い。


そういえば「+」「-」ボタンが普通に前面配置なのって、18650シングルのPico似MODのなかではかなり珍しいのでは?







ここは気になる



バッテリーキャップのネジ山が同型機種(PicoシリーズやSWAG、ANTなど)と比べて何だか粗い作りです。
せっかくプラスチック部分の精度が良いのに、これは残念です。
なので、キャップをねじ込む時には



( ・-・)「ナメたりしないよなぁ‥」



と不安になります。


あとは耐久性の問題。
このlucid、硬いところに落としたら一発アウトな雰囲気です。レゴのような粘りのある樹脂ではないので、恐らく粉々になるかと思います。


このあたり自作勢はカバーやスリーブで何とかしたくなるでしょうね。アタクシも同じ意見です。








おすすめ出来るのか?



PODに浮気した方がそろそろ戻って来ると思いますが、そうなると



( ・∀・)ノ「軽くて小さくて安いの」



となるのではないかと思います。
その受け皿的な存在としてlucidは大いにアリだと思います。


それから、MOD単体販売で購入するならスターター的な立ち位置の機種としても優秀です。
これに適当なRBAを組み合わせても、価格は一般的なスターターキットより低いか同等。
クリアロマイザー+MODではなくRBA+MODという選択肢が生まれたという意味で、なかなか存在意義があると思います。


カラバリ豊富なので好みのアトマイザーに合わせた色を選べるのも良いと思います。
アトマイザー制限も25mmまでですから、縛りなく自由に使えるのもオススメポイントです。


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まとめ



Geek vapeのMODはこれまでノーマークだったという方にこそ使って欲しい機種です。
よく考えてあるのは分かるけど、あと一歩惜しいというものがこれまで多かったイメージですが、lucidは本当に良い出来です。


製品価格に比して質と機能がひとつ上のランクのものは、アタクシ無条件で好評価になってしまいますが、lucidはまさにそのタイプです。
もちろん決して超高性能とかでは無いし、唯一無二でも無いのですが、VAPEにはこうした機種が絶対に必要だと思っています。


そういえば久しぶりにGoblin v3 RTAを持ち出してビルドしました。22mmなのですが、下部のレバーが干渉するのでPicoでは使えないんです。
Lucidならきちんとレバーとのクリアランスも取れて快適です。
いやーゴブリンやっぱり美味しいわー。


高性能PODやコンパクトセミメカチューブ、ハイパワーテクスコなど、どんどん新しくて面白そうなものが出てくるVAPEの世界ですが、lucidのような機種も見逃さないようにしていきたいと思います。
良い買い物が出来ました。






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Geek vapeの18650シングルテクニカルMOD、lucidのインプレッションでした。