スポーツキャスターとして確固たる地位を築いた松岡修造さん。
彼は以前に食レポ番組に出演していて、日本各地を巡りご当地の名物料理を食べまくっていました。


番組の思い出について語っていた時に『困ったことはありましたか?』という問いに対して、松岡氏が話した内容が面白くて今でも記憶に残っています。


※記憶を辿って書いていますので現実とやや違う部分もあると思います


どこかの漁師町に出向いた時に、地元の漁師料理だということで取り上げられたのが


ブリの一本焼き


というもの。


材料は丸々と太って脂ものった立派なブリ。
調理法は皆さんが「もしかしたら・・」と想像した通り。
その口から尾までを「槍かな?」と思う程の串で貫き、そのまま焚き火の上で回転させながら焼くというド直球。



(*゚∀゚)「モン〇ンじゃねえかw」



番組では調理の段階から放送されました。
アタクシがディレクターだったとしてもそうするでしょう。


そして松岡修造氏の悲劇が始まります。



(((( ;゚д゚)))



焚き火の上で回転しながら バチッ・・ブスブス・・ と音を立てるブリ。
皮のあたりは良い感じに焼けているのか、ちょっと美味しそうな色。そして滴る脂。



(´∀`*)「いやー、豪快ですねーっ!」



確かに豪快。
ただ焼けているのは表面だけ。
まだまだ中はほとんど生です。



(´∀`*)「やっぱり大きいだけあって焼き上がりまで時間が掛かりますねー」



回るブリ。


滴る脂が焚き火の炎で焼け・・いや、燃えています。
ブリの表面も焼き色こんがりを通り過ぎ、かなり焦げ目がついています。
もちろん中はほぼ生です。


さらに回るブリ。


出てくる脂は炎を上げながら焚き火に落下していきます。
上がる火力。昇る火柱。
ブリの表面は炭化を始めているように見えます。


恐らくこの後ずっと焼いても中まで火が通ることは無い、と気付いた松岡氏は苦渋の決断を下します。



(´∀`*)「そ、そろそろいいですかね!」



表層部分は『かつてブリだったもの』になってしまったので、そこを取り除いていきます。
視聴者の予想では、中の方はだいぶ火が通っているんじゃないかと思っていたのですが、実際は


『炭化部分を取り除いたら残りは生焼けのブリと生のブリしか残らない』


という悲惨な状況。
それでも箸を伸ばす松岡氏。



(; ̄Д ̄)「こ・・これは・・・・・・・・・・あの・・あああ・・」



あの何事にも前向きで知られる松岡修造氏を、ここまで言葉に詰まらせた料理



ブリの一本焼き



実は存在しない料理だったそうで、地元の方が『あの』松岡修造氏が来るなら特別にインパクトのある新しい料理を考案して盛大にもてなそう!!


ということだったそうです。


善意が招いた悲劇として、本来は教訓にしなければならない話なのでしょうが、笑いすぎておなか痛くなりましたw














コイルにコットンをいっぱい詰めたい




最近ビルドをする際に考えているのは『どうすればリキッドの味が濃く出るのか』ということ。
勢いよく吸い込んだ時に舌の上に甘ーい感覚があり



(*゚∀゚)「キタのか⁉」



と思ったら単なるスピットバックだったこともあります。
リキッドにより出力はどのくらいが良いのか。TCなら最適温度はどこか。その辺で香料の出方が変わるのは確かなようですが、味の濃さという点ではまた違った要因もあると思います。
もう最終的にリキッドを直接チューチュー吸ってしばらく口の中で堪能するという暴挙に出そうな最近のアタクシです。





ミスト(煙)の元はリキッド。
リキッドが気化する為には『コイルの内側に詰められたコットン』に染み込んだ状態にしておかなければいけません。ファイヤボタンを押した時に最初にミストとして吸えるのは、この状態のリキッドなのですから。


多くのリキッドを気化させられれば、それだけミストも濃くなるのです。


だとすれば



(*゚∀゚)「コイルの内側にたくさんコットン詰めればリキッドをたっぷり染み込ませられるから味も濃くなるのだー!」



という考えに至る訳です。







コイルを長くすれば良いのか、太くすれば良いのか、どっちなの?



一般的にRBAではコイルの内側に挿すコットンの量を増やそうとした場合


①コイルの全長を長くする
②コイルを太くする



このどちらか、もしくは両方の方法を使います。当たり前ですね。
コイルを作る際にワイヤーの巻き数を増やせばコイルの全長は長くなります。
太いコイルを作りたいならば、コアとして使うジグやドライバーを太い物にすれば良いです。


※以降はコットンレッグ部に蓄えるリキッドと供給スピードなどは度外視して話を進めます


コイルの内側に蓄えられるリキッドの量は、コイルの内側の体積を超えることはありません。
コットンの密度(キツさ)を考えないとすれば


コイル内部の体積がコイル全長や太さによってどう変化するか


を知っておく必要があります。














ワイヤーゲージ別 内径・巻き数(長さ)・体積の早見表



主要なゲージ(22~28G)を使用した場合で、内径と巻き数(長さ)が変わるとコイル内側の体積がどんな感じに変化するか表を作ってみました。




t28


t26


t24


t22



これを見て驚くことは


・全長を長くすることのみでコイル内体積を2倍にしたい場合、ワイヤーの巻き数を倍以上に増やさねばいけない。
・コイル内径を2.0mmから3.0mmに変えると、コイル内体積は倍以上に増える。



(*゚∀゚)「体積を増やしたい時はコイルの長さより太さを変えた方が楽そうだな



26Gに着目すると、内径2.0mmの10巻きと内径2.5mmの6巻きがほぼ等しい体積です。これ、コイル全長で言えば1.5mmの差があります。狭いデッキの中ではこの差は大きいですね。


ただし


安易にコイルを太く作るのは気を付けた方が良いかもしれません。













生焼けを考慮する



内径2.0mmと3.0mmでは見た目で明らかに太さが違います。
以下に説明用の図を用意しました。



hn01


上が太いコイルで、下が細いコイルです。
内側に詰まったお餅みたいなのはコットンだと思ってください。
コットンにはリキッドが染み込んでいます。


ではファイヤボタンを押してみましょう。
コイルの発熱量は同じだと仮定します。


hn02

かなり極端に書いていますが、言いたいことは伝わると思います。


太い方のコイルはコットンの芯となる部分まで完全に加熱されていません。
外側のコットンに含まれたリキッドが気化可能な温度まで熱せられているのだから、内側も似たようなものだと思われるかもしれませんが、液体が気体に変わる際には気化冷却をいう現象で温度が下がります。コイルが太すぎる場合には、この図のように温度の低い生焼け部分が大きく残る可能性も否定出来ません。
長い方のコイルは内径が細い為にコイルの熱がコットンの内部までしっかりと伝わってリキッドを気化させているのが分かると思います。



(*゚∀゚)「サンマとブリみたいだね」



そうですね。
個人的にはブリの方が好みです。
















悩ましい!



コットン量を増やしてリキッドを多く含ませたいなら、コイルの太さを変えるのが簡単で楽そうだけれど、コイル内部を奥までムラ無く加熱させた方が結果的には気化するリキッドが多い場合もある(生焼けが無いから)ということで



(*゚∀゚)「これは悩ましいね!」



単純に『これだ!』という答えは無く、アトマイザーのデッキの形状などによってバランス良くコイルを仕上げるのが一番良さそうですね。
コイル内部の体積に関して言えばコイルが増えると単純に体積は倍になるので、頭に置いておくと良いかもしれません。



















まとめ



このブログでよくあるパターンなのですが、今まで何となくやっていたことを計算して表にして数値をして見てみると割とびっくりする、というものの典型的な記事だったかもしれません。



(=゚ω゚)「内径2.0mmから2.5mmに変えてみたらミストの出方が少し変わったよ」



なんて話は良く耳にしますが、少しなんてもんじゃなく大違いな筈です。
ワイヤーの偶数刻みに対して『?』と思っている方は多いようですが、アタクシ個人的にはコイルジグの太さを1mmとか2mm刻みにしたものを発売して欲しいなあと思います。