カトブレパスという空想上の生き物が居ます。
何語だか知りませんが、カトブレパスというのは『うつむくもの』という意味があるのだそうです。
見た目にこれといった特徴の無い、四本足のデカイ牛みたいなコイツの最大のウリは、その眼光。
見たものを死に至らしめる(石化ともされる)呪いの視線です。


19







カトブレパスな人



VAPEの楽しみ方が話題にのぼると、最後に必ずと言って良い程に使われるのが『個人の自由』というワード。
どんなことでも自分をしっかり持つ、というのは大事なことだと思います。
時に的外れな批判をされたり、心無い言葉を浴びせられることもある現代社会。
趣味の分野も例外ではありません。
こんな時の為に事前に個人のスタンスをきっちり確立しておくことは、メンタル面での最大の防衛に繋がります。


ただ


自分をしっかりと持つ、ということを


・他人との関わりを少なくする
・周囲の目を意識しない


といった方向に進むことで実践しようとする人が多すぎる気がします。
一度こうした方向へ進むと周囲からは


『負のオーラが出てる人』


としか見られなくなり、出来れば関わりたくない相手として認知されます。
自分をしっかりと持つということは、周囲から隔絶される、ということでは決してありませんが、現実には自分からも周囲の人からも壁を作られる結果に陥りがちです。


人間というのは社会性のある生き物。
周囲と一切関わり無く生きることは出来ません。
この状況は多かれ少なかれストレスとなるのですが、その中心に居る自分自身は



(  ̄ー ̄)「自分をしっかり持つ為にやったことだし俺は全く悪くない」



と思っています。
そうなると心理的安定の為には、このストレスの原因を外部に求めるようになります。


自分は悪くない
悪いのは他の連中だ


だんだんと独り言のようにネガティブな発言が出るようになります。
本当に独り言を言うだけなら気持ち悪いだけなのですが、多くの場合SNSなどで他人の批判や悪口、あとは



(  ̄ー ̄)「どうせ○○なんて‥‥」



というネガティブ発言を繰り返したりします。
恐らくどうしてこんなことになってしまったのか本人には分からないのでしょう。







カトブレパスがうつむいた理由



呪いの魔眼を持つと言われるカトブレパスですが、コイツが登場する有名なお話というのは、聞いたことがありません。
石化能力を持った怪物というと、メドゥーサやバシリスク(コカトリスとは元々同じもの)くらいのもので、実はかなりレア。


メドゥーサはギリシャ神話で有名なゴルゴン三姉妹の一人。エピソードも有名ですね。
バシリスクも旧約聖書に登場したり、紋章のモチーフになるなど意外と人気者。
カトブレパスは‥‥



( ・ω・)「誰?」



石化という類い稀な能力を持っているというのに、エピソードが皆無。


そもそもの話、カトブレパスが本当にそんな能力を持っていたのかすら疑問です。


ちなみにカトブレパスの住むのは泉の畔だそうです。
泉の周りに居る動物と言えば、首を水面に垂らして水を飲む姿が浮かびますね。



( ´;゚;∀;゚;)「まさか!」



カトブレパスがのんびり水を飲んでいる姿を見た人にがあいつはいつもうつむいていると思い『うつむくもの』と呼び始めた可能性がかなり大きいのです。


うつむいているならば視線はこちらには向きません。
そして、うつむくという行為は『暗い・陰湿・卑屈』といったマイナスイメージを強く持つもの。


これらが合わさり『うつむくもの』カトブレパスに魔眼の呪いの話が勝手にくっついていったのだと思われます。
本当にそんな能力があるならば、逸話の一つくらいあっても良い筈。何もないことが、カトブレパスの真の性質を物語っているのではないでしょうか。


カトブレパスが他社との関わりをもっと大切にしていたり、また周囲からどのように見えているのかを意識していたのならば、もう少し違った結果になっていたようにアタクシは思います。










まとめ



自分というものをしっかり持つ。
なかなか難しいことですね。
それは自分の殻に閉じこもることでも、周囲に壁を作ることでも無いと思います。


人間だれしも最初は、柔らかい粘土のようなもの。
社会に出て周りの人々と仲良く付き合ったり、時には衝突したり、たまには傷つけ合うこともあるでしょう。
そうしていく中で、粘土が凹んだり潰れたり角が無くなっていきながら、段々と個性的な形が出来てきます。


その誰にも似ていないフォルムこそが自分であり、その形で粘土を乾燥させ焼き締めていくことが、自分をしっかりと持つということなのだと思います。


たぶん。