どれだけ通販が隆盛を極めようとも、実店舗を全て駆逐することは出来ません(断言)。


というか、潰し合っていると考えているうちは通販も実店舗販売も未来は無いと思います。
特に実店舗のみを運営する企業にありがちなのは・・



( ̄∠  ̄ )「こんなに何でも通販で買えるんじゃウチの売上が下がるのは当たり前だ、クソッ、あいつらめ・・」



・・という思考。



通販が売上を伸ばしたのは、価格が安いからだけではありません。
買い物をした『個人』に対する直接的なアプローチも、好調の理由ではないかと思います。
例えば何かをカートに入れた際に『この商品を買った人はこんなものも買っています』『この商品を買った人はこちらも見ています』といったものは、リアル店舗にはほぼ無いアプローチのひとつ。


だったらリアル店舗でも商品を手にとった際に、同じ情報をお客さんに提供してみてはどうでしょう?
その為の情報端末(電子棚札など)の進歩は目覚ましく、導入によるメリットは年々増していくと思われます。
リアル店舗は通販でのノウハウを盗んで転用することで、今からでも出来ることは山ほどあるのです。












極端な立地だからこそ戦略がブレない



そういえば


大手ブランドショップが、実店舗を出店しようと思うなら、どんな商業施設を好むのか、というようなリサーチ結果を見ていていろいろ思ったことがありました。


人気の商業施設、それは・・


①乗降客の多い駅隣接のショッピングモール(駅ビル)
②郊外にある広大な面積のアウトレットモール


の2つです。


駅から少し離れた住宅地に近い総合ショッピングモールのような場所よりも、極端に市街地から離れた自動車でしか行けないようなダダっ広いアウトレットや、反対に電車の利用客しか相手にしない駅ビル型の施設が好まれるようです。


その理由としては



駅ビル型

買う買わないに関わらず人はやたら集まる
定価で売れる
客数が多いから数が売れる
販促の効果が出やすく費用対効果が良好



アウトレット型

買う気まんまんのお客が遠くからでも来てくれる
家賃が安いから広いスペースで商品を沢山置ける
単品あたりの販売コストが低いから安く出来る
お客一人当たり数点購入する場合もあり数が売れる



といった感じ。
こうした極端な立地だからこそ特徴が際立ち、それを踏まえた販売戦略が明確に出来るというのがメリットになるわけです。
つまり逆に言えば、中途半端な立地の商業施設では、文字通り中途半端な戦略しか打てず、どっちつかずな結果に終わりかねません。


ひと昔前であれば、新しいショッピングモールが出来る、となれば出店希望の有名企業や名だたるブランドショップが山ほど押し寄せる・・という感じでしたが、どうも今は違うようです。
自営店舗のイメージや戦略に合っていないから、という理由で出店を検討しない、なんてケースも増え、デベロッパーとしては頭が痛いところでしょう。



総合力という名の中途半端さが仇となるという意味では、リアル店舗を運営する企業にはより厳しい決断を何度も迫られる厳しい時代なんだな、と、この頃は強く感じます。










まとめ



アタクシも流通業の端っこに足を突っ込んでいる関係上、いろいろな方にいろいろなことを学んできましたが『小売り業(実店舗)は立地でほぼ決まる』ということは何度も聞いた記憶があります。
ここでの立地、というのは人が多く住む住宅地の中やや駅の近くの繁華街というものを指すのですが、今は一言に『立地』といっても前述のように意味合いの異なるケースで用いられるようにもなってきた訳です。


極端な政策や戦略を好まない体質の企業が多い日本では、なかなか既存のセオリーから抜けられず、それが原因で苦しんでいるところが多いように感じますが、どうでしょうか。


まあ


どうでしょうか、と言われてもどうにもならない場合の方が多いんですけどね。