薬を見せびらかしながら飲む人というのは少なからず居ます。

おっさん同士の宴会などで時々始まる『不健康自慢』も似たようなものだと思います。もしかしたらおばちゃん同士でもあるのかも。

(ヾﾉ･ω･`)「最近通風が悪化してさぁ」

(´・ω・)y-~「俺なんか透析受けてるよ」

(*´∀｀*)「オレはペースメーカー入れたんだよ」

おいおい大丈夫かよ‥‥とは思いますが、少なくとも自慢するようなものでは無いことだけは確かです。

おまえら少しは摂生しろ。友達がこれ以上少なくなったら寂しくなるだろ。

ジャラジャラ‥‥（大量の向精神薬）

( ・∀・)「あ、ごめん言ってなかったよね、私これ飲まないと発作起こっちゃうんだよねー」

(*￣∇￣)「‥‥‥（反応に困る）」

不健康自慢というものが無くならない理由としては

『疾病利得』

を得たい、というものがあると思います。

疾病利得とはその名の通り、病気になることで得られる利益のことです。

これらは一部だと思いますが、基本的に病気から受ける不利益の大きさを考えれば、たいした利益ではありません。例えは悪いですが、買い物をした際に貰えるポイント程度のものだと思います。なのでどう転んでも『利益＞不利益』とはなりません。

この不等号の向きが変わらない以上、両者の差を出来るだけ小さくしたいと考える人も居ます。
買い物をする際に『本日はポイント〇倍！』なんて日を選ぶような心理でしょうか。
気持ちは分かりますが･･そんなに大きな影響は無さそう。


こうして考えてみると、健康に勝る『得』は無いのだと良く分かりますね。













メンヘラは癖になる



この図式をじっと眺めていると、あることに気が付きます。
本当は病気ではない（厳密に言えば健康体ではないけれど、本当に病気の人と比べれば被る不利益が非常に少ない状態）ような人が、病人を装うことで本来は得られないはずの利得を手にすることが出来ます。




病気で被る不利益を考慮せずに、このような利得を得られるとしたら、本来はあり得ない筈の


『利益＞不利益』


という図式が実現するのです。



(＊ﾟ∀ﾟ)「病気だって嘘をついてもバレなければいいんだ（ゲスい」



まあそう考える人も居るかもしれませんが、普通はバレてしまいます。
普通は。



(￣∠ ￣ )「病気だって嘘ついてもバレにくいものがあるの？」



それは心の病気です。


アタクシは所謂『メンヘラ』という言葉に対し、あまり良い印象を持っていません。本当に心の病に苦しむ方を馬鹿にするかのような響きがあるからです。ですがこの言葉がそうした蔑称的な意味合いを持つようになったのは、多くのズルい人が、心の病を患っているかのように振る舞うことで、不当に疾病利得を得ようとしたことが原因だと思っています。


しかし一度でも周囲から気遣いを受けられ、同情され、本来やらねばならないことを代わりにやってもらったりすると、こうした環境に自分の身を置くことに快感を覚え、その場から抜け出したく無くなってしまいます。疑似的に『ちやほや』されている状態にも似ているかもしれません。



(*´∇｀*)「こうして病気のフリしていれば、ずっとチヤホヤしてくれるんだわー」



本人は仮病のつもりであっても、自分を病人だと周囲に偽ってでも、注目されたい＆優しくされたい、と考え、何とかしてそのポジションに居続けようと考える心は既に立派な病人です。
メンヘラは癖になる、と言うよりも、メンヘラを装うと本当に病気になる、と考えた方が良いかもしれません。



(＊ﾟ∀ﾟ)「でも、その結果、正々堂々（？）疾病利得を得られるようになるんだから本人にとっては悪くないんじゃない？」



先程申し上げた通り、病気は苦しいものです。被る不利益が大き過ぎて、いくら得なことがあってもバランスが覆ることはありません。
本当に発症したが最後、今まで得た利益など吹き飛んでしまうのです。


結果的に何が一番得かは少し考えれば分かることです。
皆様、健康って大事ですよ。

ご近所さんが脳の病気でいきなり倒れたり、元気いっぱいだった人にガンが見つかり、入退院を繰り返したりしているのを見ていると、健康の有難みについて考えることが増えました。
身近では義理の兄が亡くなって早くも一年です。


本文中ではいろいろ書いてますが、ポイントは３つ。


・不健康を自慢しても周囲が心配するだけだから程々にしよう。

・病気のフリをし過ぎると本当に病気になるぞ。
・病気で得することなんてトータルで考えると何もない。

最近は気候も何やらおかしく（暑すぎるだろっ！！！）なっていて、体調を崩すと加速度的に悪くなったりしますので、皆さんもご注意くださいね。