ハンドメイド作家の方が、作品にたいして過度の値引きを要求されたり、活動に対する批判を浴びせられるケースが度々話題になっています。


どんな価格で何をどの程度のクオリティで作っていても、売れようが売れまいが、全てが自分に帰ってくるのがハンドメイド作家の世界です。


自分が満足がいく条件で販売するならば、それを丸ごと受け入れて購入してくれる方(お客さんがその条件を満足して購入したとは限らない)は極めて少数だということは、一度でも作品を販売したことがある方なら知っていると思います。


個人対個人の取引の良いところは



( ・∀・)「これ欲しいけど、ここはもう少し何とかならんか?○円追加で払うからやってもらうこと可能?」
(  ̄ー ̄)「それは難しいけど、多少のレベルの微調整なら追加料金無しでやれるぞ」



みたいな交渉が可能だというところ。
カスタマイズ依頼をして、Only oneを作ってもらうことも可能だったりします。勿論追加料金は多少掛かったりします。


商売としてやっていくつもりならば、こうした交渉(不当なものを除く)も自分でやらねばなりませんが、ハンドメイド作家の多くは作品を作る技術は高いけれど対人コミュニケーションのスキルや、文章作成能力が低い方が少なく無い為に、誤解を生んだりお客さんの気分を害してトラブルを起こす場合が多いように思われます。
そしてトラブルが起きた時に解決するスキルを持っていない方も居て、お互いに蟠りを抱えたまま終わるということも日常茶飯事です。


自分の過去の反省、という意味もありますが、ハンドメイド作家に必要なのは、作品を作る技術よりも、如何にしてトラブル無く長く、かつ多く売る為のスキルをいくつ持っているか、ということではないでしょうか。


好きなことを商売にするなら、それ以外の嫌いなことも避けては通れません。ましてそれで食べていきたいなどと考えるならば、好きなことで食べていくという満足感や充実感に匹敵するだけの代償を差し出す覚悟が必要です。











好きなことを仕事として続けた話



日本を代表するスーツアクターである日下さんとお話する機会がありました。
身長180センチ以上もある日下氏はスタイルも抜群で、渋い声が魅力的。
戦隊ヒーロー物に登場する巨大ロボットの中の人は、ほぼほぼ日下さんです。昨年怪我で一線を退くまで、ありとあらゆるロボを演じてこられました。


最近のロボは番組後半になると強化パーツやサポートメカと合体し、さらに巨大化することも多く、そうなるとほぼ壁
通常形態でも、ただでさえ高い下駄を履いて全長を稼いでいるのですが、ここから巨大化すれば歩行はほぼ不可能。



( ・∀・)「立っているだけでやっとだから、これでどう戦うんだ?と思うこともありますよw」



その場合には現場で戦い方を試行錯誤するのだそう。なんなら一歩も動かずに全身の飛び道具を一斉にぶっ放すとか、ロボごとワイヤーで吊って交通事故のように敵を倒すとかw


ただそこはレジェンドの日下氏なので、ただ立っているだけでも強そうに見せる技術を持っていらっしゃるし、可動箇所の制限だらけのロボで、かっこ良く戦う見せ方を知っています。



( ・∀・)「特撮で大切なのはやっぱり迫力かなあ」



日下さんはCGによる爆破演出があまり好みでは無い(爆発が軽いように見える)ようで



( ・∀・)「やっぱりこう派手にナパームでズドーンがいい



とおっしゃっておりました。


※見せて頂いた動画ではヒーロー達の背後に巨大なオレンジ色の火球が盛り上がり大爆発が起こっていました。


ライダーも爆発シーンはありますが、それほど規模は大きく無いように感じます(ごく一部例外あり)。それに比べたら戦隊はしょっちゅうどこか爆発しているイメージ。しかも大爆発。このうちいくつかに日下氏のナパームでズドーンがいいという意向が反映されていたと考えると面白いですねw


そんなレジェンド日下さんも



( ・∀・)「スーツアクターは誰かがやらねばならない仕事なんですけど、動きだけで演技するのには凄い技術や経験が必要だから、新人はなかなかすぐには活躍出来ないです。あと給料もそんなに高く無いから食べていくのは大変。あとは怪我も多いです」



好きだからこそ続けていける。


でも


続けていくと生活が大変。



このジレンマは常に付きまとうとのこと。レジェンドとなってもそれは変わらないのだそうです。




(  ̄ー ̄)「なんだかいろいろ考えちゃうね」



子供向け番組である戦隊ヒーローや仮面ライダーは、スポンサー企業の発売するオモチャの売上が、かなり多くの部分に影響を与えます。


ネット配信動画などで番組を見ている子供には、この肝心のオモチャのCMが届かなかったりする場合もあります。オモチャの存在を知らなければ親にそれを欲しいとねだることも無いです。


戦隊ヒーローは巨大ロボ。ライダーは変身ベルトが看板商品。流通業の視点で見ると、これらの売上は多少上下はしていますが、年々下降傾向。
放送枠が今後どうなるかはアタクシにも分かりません。



( ・∀・)「安泰な商売なんて無いと思いますし、好きなことで暮らしていけなくなる日というのは、いくら自分が努力しても、いつ来るか分からないものです」



自分がロボに入らなくなっても、自分が好きなものに対する気持ちは変わっていないし、特撮への愛も勿論変わらない日下氏。
やっぱり今でも、勿論これからも、みんなのヒーローであり続けるのでしょう。












まとめ



自分の好きなことを仕事にする。


まずはそれが大変なことです。そして、その仕事で食べていくことが、さらに大変。


アタクシ目線では、そこで既に素晴らしいと思いますし、それを維持出来ることは奇跡なのかもしれません。それだけ難しいこと。
そうして生活している時間は(苦労は山ほどあれど)何物にも代えがたいと思います。


ただ


そんな時間がずっと続くのかと言えば、恐らくそれはほとんど無いことだとアタクシは思っています。



( ´;゚;∀;゚;)「好きなことを仕事にして、それが続けられなくなった時の絶望を考えたら‥‥」



怖いですよね。


でも今回こうして色々考えて思うのは、好きなことを仕事にしてやってこれた(食べてこれた)という事実というのは、他の人から見ればとんでもない偉業でもある訳です。簡単に真似なんて決して出来ないことです。皆が一度は抱く夢を叶えたということなんです。


それは、その後にどんな仕事に就くことになろうとも、自分の絶対的な自信になるし、そこまでで味わった苦労を考えれば、そんじょそこらのストレスや困りごとでは挫折しません。


アタクシ思うのですが、一度きりの人生。
守らなければならないものも多いでしょう。
でも、もしチャンスがあれば、それに果敢に挑む気持ちも忘れないでいて欲しいなと思います。


自分が好きなことへの気持ちは素直に、そしてどんなことがあっても捨てずに生きていたいものです。