夏休み(お盆休み)を終えたら軽めの人事異動が待っているという方も居るでしょう。
アタクシ二十代の頃は割と人見知りな方でしたので、周囲の人の異動や新しい環境への対応は、毎日お腹が痛くなるくらい憂鬱なものでした。


自分が緊張すれば、それは相手にも伝わります。そのせいで初期の人間関係がギクシャクしたりは日常茶飯事。


いつから治ったのか?
思い起こせばきっかけとなる出来事はありました。








諦めたら生きやすくなった話



以前に勤めていた会社に、新入社員として入ってきた男性Aさんは、挨拶や言葉使い等のビジネスマナーだけでなく、常に笑顔を絶やさず、アタクシが嫉妬するほどのコミュニケーションマスターでした。
どんな方ともすぐに打ち解ける様子は本当に羨ましかったです。


ただ、Aさんの歓迎会の席で事件が起こりました。
ジョッキを一杯空けたくらいで彼の様子がおかしくなりました。
自分のコンプレックスをずっと口走りながら



。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。「あんたも、あんたも俺をバカにしてるんだろ!?」
((( ;゚Д゚)))「そんなこと無いですって!」
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。「嘘だ、俺には分かる!!どいつもこいつも見下しやがって!」



号泣しながら周囲に絡みだし、ついに上司に組み付きながら過呼吸で半失神。最早フォローの仕方が分かりません。
翌日から出社しなくなり、部長によると彼は以前の職場で仲間外れのようなイジメに遭い、心を病んで退職したのだそう。本当にイジメがあったのかは知る由もありませんが、少なくともAさんはそう感じたのでしょう。


周囲に対する過剰なコミュニケーションや、振る舞いの表向きの完璧さは、彼が自身を周囲に溶け込ませる為の手段だったのです。
しかし元来はそのような性格では無かったのかもしれません。無理矢理作った自身の虚像を維持するべく、慣れない剣を振り続けた結果、剣は真っ二つに折れ、同時に心もポッキリと折れてしまったように思えます。


それを聞いた周囲の人間は



(  ̄ー ̄)「俺だって人間関係は苦手だよ‥」
(*´∀`*)「みんな最初から上手に周りと付き合うなんてムリだからね」
( ・∀・)「いつもビクビクだよ」



と口にしました。
みんな同じように悩んでいるのです。


嫌われたらどうしよう。
孤立したらどうしよう。


人間そんなもん。


それを聞いたアタクシ、正直安心しました。自分だけが人見知りで、人間関係に悩んでいる訳ではないと分かったからです。


と言いますか


悩みすぎると変になってしまうのだなあ、と少し怖くなりました。



( ・∀・)「考えて考えて無理をしたり、自分を偽り続けたりしても、結局良い結果にはならないのねー」



好かれたり嫌われたりは、自分の意思でどうにもならないものだと半ば諦めたら



( ・∀・)「何だか気が楽~」



となり、生きやすくなったという訳です。










諦めるにも程がある!



自分ではどうにもならないことを諦めることで、ある意味強さを得ることがあるというのが先程までの話。



( ・∀・)「うんうん」



ただし、諦めることでかえって状況が悪化する場合もあります。例えば恋愛について。


他者の気持ち、つまり好かれるとか嫌われることについては、なかなかこちらの意思で上手くいくものばかりではありません。
ただ、恋人が出来ないということの原因を相手側の問題だと決めつけてしまい



( ≧∀≦)「よし、もう諦めてしまえ!」



と、生活スタイルや身だしなみといった自身でどうにでもなる部分まで諦めてしまうと、強くなるどころか行き着くところまで弱体化してしまいます。
こうなればもう何もかも絶望的です。


ダイエットなども同様。
痩せたからといって、人生が良い方向に動き始めるかどうかなど、神様しか知らないことです。考えても仕方ないこと。
しかし痩せることそのものを諦めてしまえば、ただ太るだけ。


諦めて良いのは、自分の力でどうにもならないことだけです。


お忘れなきように。










まとめ



少し前に



(  ̄ー ̄)「日本人は努力すればいつか必ず報われると思っている」



というものを批判する文章が広まったことがありました。この考え方については、アタクシも割と肯定的。
努力したら成功が必ず約束される、というのは最早宗教的な考え方であって、非現実でしかありません。


しかし、成功の条件の中で努力という要素は外せないものでもあります。


努力しても成功出来るかどうかは、自身ではどうにもならないものなので、この考えにとらわれず良い意味で諦めてしまうというのは、決してネガティブではないと思っています。つまり運まかせ。


ですが、努力については結果に関わらず続けていくものです。努力まで放棄してはならない。ここは諦めてはいけないところだからです。


がむしゃらな努力で無くとも、続けていける範囲で良いと思います。