商品名:Trinity Alpha(トリニティアルファ)
メーカー:SMOK
タイプ:POD
バッテリー:内蔵型(1000mAh)
接続:専用カートリッジ(コイル交換式)
SMOKのPOD型デバイス、Trinity Alphaのインプレッションです。
LostvapeのOrion以降、雨後のタケノコのように各社から発売された『オリオンスタイルPOD』の一つがこのTrinityAlphaです。
カートリッジ部分を丸ごと交換するのではなく、コイル交換式にしたことでランニングコストをやや抑えたこと、また同社の人気機種(POD)であるNORDとのコイル互換性を持つことで、ユーザーが好みの抵抗値で使えるようになっています。
注意:写真のモデルはアタクシが個人的にパネルをカスタマイズしたもので、製品と見た目が違います。両面テープや接着剤があれば、このようにレザー貼りにしたりして楽しむことも可能です。
基本的性能
・最大出力30w
・出力切り替え三段階(ソフト、ノーマル、ハード)
・カートリッジ内リキッド容量2.8mg
・マイクロUSB充電(1A)、容量は1000mAh。
・付属コイルは0.8と0.6ohmでどちらもメッシュコイル
・エアフローコントロール無し
・ドリップチップ交換可能(510規格)
リキッド注入口はスライド式でロックはありません。素早いチャージが可能ですが、いつの間に開いていることも。
基本的操作
2ボタン操作。
上がファイヤボタンで、下がモード切り替えボタン。
電源オンオフ:ファイヤボタン5連打
出力切り替え:モードボタンを押すごとに切り替え
オートパフでは無いので、吸う時にはファイヤボタンを押しながらです。
出力は三段階切り替えが可能です。
公式ではHardモードで30wとか書いてあったような気がしますが、固定電圧での出力では無さそうなので、あくまでもコイル抵抗値により変動する「強・中・弱」みたいな感じで捉える方が正しいと思います。
外見的特徴
カートリッジと本体の境目にある黒い長方形の穴はエア取り込み口。もう一個同じものがリキッド注入口脇にあります。
発売当初は「SMOK、大丈夫か?」とみんなが思いましたがタケノコが増え、もはや竹林の様相を呈した今、誰も気にしなくなりました。
逆にカートリッジ上部の黒い部分のデザインカットなどはシャープなイメージを与え、今思えばなかなか個性的です。
小型ラジオのようなフォルムは手に馴染み、オモチャ感の払拭にもなっています、が、重さはそんなにありません。まあ軽い。
底面にはベントホールらしきものがありますが、多分違うと思います。サイズ的にリチウムポリマー(Lipo)電池を使用しているようです。リチウムポリマー電池を使っている機器はあまりベントホールを採用しませんよね。
ドリップチップは510規格の為、好みの物に交換可能です。これも既に交換済み(純正はどこに行ったのかわからない)。
カートリッジ周り
ファイヤボタンの上にあるストッパーをずらすとカートリッジの固定が解除され、取り外しが出来るようになります。カチっと固定出来るので安心。
カートリッジの材質はプラスチックなのでタンク攻撃性のあるリキッドには向いていません。
コイルは同社Nordのコイルと互換性あり。
カートリッジへの挿入は底の穴に押し込んでそのままパッキン固定。
このコイルの特徴は味うんぬんより下部の形状。
エアを側面から取り込むので、エアフロー逆流によるリキッド漏れが起きた際に、接点に触れにくいようになってます。
PODと言えばMTL、というイメージ。
形状こそ某社の某モデルに似ていますが、このTrinity Alphaはどちらかと言えばそこそこの煙量で様々なリキッドを手軽に楽しむことを意識したモデルかと思います。
エアフローコントロールは不可能ですが、そのまま吸えば程よいDL具合。爆煙とは呼べなくともそっち系です。
これまで多くのスターターキットと爆煙クリアロマイザーを手掛けてきたSMOKならではの安定感、そしてコイルの手堅さが際立つお手軽VAPEデバイス。
それがTrinity Alphaだと思います。
インプレッション
今更感。
(* ̄▽ ̄)ノ「まだ売ってるのかよ?」
ちょっとバッテリーがへたってきた気がします。そのくらい使ってからのインプレッションということで記事の古さはご了承下さい。
蓋がズレるよー
まずは何よりリキッド補充用の穴、そして蓋の話。
スライド式なのでとにかく楽だし早い!
素晴らしい機構なのですけど、何故固定出来ないのか?
まあここはアナログですが、何かを被せたり巻いたりして、簡単に開かないようにして使うのが良さそう。
そこそこの煙量→そこそこのバッテリー消費
PODが受け入れられた背景には、ソルトニックの存在が無視出来ないと思っています。もちろんVAPE=ニコチン添加、という訳ではありません。
が、高抵抗コイルとの組み合わせ前提で、少ない煙で満足感を得られるニコチンソルトは、小型で小容量のバッテリー&高抵抗コイルというPODとの相性は良い筈です。
ただ
TrinityAlphaの持ち味はこの流れに乗れていません。あくまで本製品はDL寄りの小型デバイス。
付属コイルも標準では全てサブオーム。
ということで何度も吸っていると、あっという間にバッテリーは空っぽ。
やりたいこと(PODの物足りなさを解消、あるいは入門機のコンパクト化)は分かるのですが、製品としてやや無理があります。
( ・∀・)「すぐ電池切れじゃあねえ‥‥」
軽いドローを重くする
そんなこんなで、こいつを使いやすくしようと考えたのが
1.4ohmのNordコイルへの換装
でございます。
もちろんそのままだと軽すぎるドローのせいでミストが薄まりまくるので
このようにティッシュをちぎってカートリッジ裏に詰めてみます。
これ、見た目アホですが本体にセットすれば見えないので問題ありません。
しかもこれにより片側のエア取り込み口を塞ぐことになります。一気にドローが重くなる!
あとは手持ちの、やや内径の細めなドリップチップを組み合わせればオッケー。
( ≧∀≦)「おおおおおーっ!」
あとはサイドにあるもう1つのエア取り込み口に指を当てながら吸えば、アナログながらも無段階の極小エアホールが構築できます。
※コイル下からにじんだリキッドをティッシュが吸い取ることで、接点へのリキッド接触も防止出来ます。
まさに一石二鳥。
いざ吸ってみてどうなんだ?というのも重要ですが、アタクシの個人的な感想では
( ・ω・)「そもそもこっちを標準にすれば良かったのでは?」
というくらいしっくりきます。
あ、バッテリーもかなり長持ちするので一石三鳥か!
まとめ
Nordのコイルに味の出方は依存する訳ですが、このコイル、想像よりだいぶ良いと思っています。
北米ではPOD型デバイスというのは、雑に使って壊れたらポイ!的な感じらしいですが、日本だと何故か
(* ̄▽ ̄)「弄ってなんぼ」
という流れになりつつあります。
みんな小さいのが好きなのね。
ということでTrinity Alphaも少しMTL寄りに変えてやれば、なかなかに使い勝手の良い小型デバイスに早変わりします。
他の類似商品と同じになっちゃっただけ、というネガティブな視点は捨て、出来る範囲内で好みのセッティングを楽しんでみようではありませんか。
なんてね。
SMOKのPOD型デバイス、Trinity Alphaのインプレッションでした。
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