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商品名:MARVEL Pod system(マーベルポッドシステム)
メーカー:Hotcig 
タイプ:POD
バッテリー:内蔵型(1200mAh)
容量:2ml
接続:専用




HotcigのMARVEL Pod systemのインプレッションです。





CフレームPODというスタイルを採用したHotcigのMARVEL。
Hotcigと言えば一世を風靡した感のあるテクスコ、RSQで有名です。
製品名はR○○みたいになっているようですね。RSQはスコンカーだからR+SQというかんじ。
HONDAのビッグスクーター(の一部)がFで始まるのと似たようなものかしら。フュージョン、フォルツァ、フリーウェイ‥‥。




自社MODへ冠する『R』の文字を廃して挑んだ姿勢を、今回は別売りのRBAユニットも含めて見ていきたいと思います






基本的性能


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・1200mAh内蔵バッテリー駆動
・出力調整範囲1~30W
・カーブモード(5秒)搭載
・バイパスモード有
・リキッド容量2ml
・付属コイルは0.6ohm(メッシュ)と1.2ohm(レギュラー)
・ドリップチップは510規格で交換可能


充電はマイクロUSBで。コードも付属してます。特に表記は無いから1A充電だと思います。容量が少ないので満タンまではすぐ。
温度管理は無く、最大出力の低さはありますが、PODとしての実用範囲を過不足無くカバーしており好感触。







基本操作


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電源オンオフ:ファイヤボタン5連打
モード変更:ファイヤボタン3連打の後「+」or「-」ボタン
項目&数値変更:「+」or「-」ボタン


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カーブモードは「custom」モードを選び、ファイヤボタンで1から10の表示を送りながら、カーソルボタン(+と-)でそのセクションのワッテージの出力を上げ下げしていきます。ファイヤボタン長押しで設定完了。
1から10は、0.5刻みで秒数になっており、1はファイヤボタン押し始めから0.5秒未満を、2はファイヤボタンを押し始め0.5秒から1秒未満表しています。


カーブモードはプリヒート(冷めたコイルを急速に温めてミストが出やすい状態を早く作る)的な使い方も出来ますが、PODでの使用に関しては、ミストを長く吸い込む場合などに重宝するかと思います。
息を吸い込むことでのコイル内の温度低下を考慮し、3くらいまではやや強めに出力し、その後はコイルのコットンが含んだリキッドが無くなってくることを想定し、出力を落とし焦げ防止に利用する、なんて設定も出来ます。







外見的特徴



フレーム及びカバー、ボタンは共に金属製で、耐久性と質感向上にプラスに働いていると思います。
本体の高さや幅は標準的な18650駆動のテクニカルMODとほぼ同格です。
ただアトマイザーが付かないこと、バッテリーが内蔵で小型なことから重量は見た目の印象よりやや軽めです。


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底面にはベントホールらしき穴があります。
ドリップチップ取り付け部分の根元には回転式のエアフローコントロールがあります。


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リキッドはドリップチップ脇のネジこみ式のキャップを外して注入。この蓋はよくどこかに転がっていくので無くさないように注意です。
アタクシは二度ほど冷や汗かきました。


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リキッド残量は本体サイドのスリットから確認可能。PODとしてはかなり見易い方です。


カラーバリエーションは公式によると全7色だそう。


PODカートリッジを取り外す際には、スライド式の本体カバーを外して、リキッドのキャップをネジって取り除きます。スルッと横に外せます。
カバーを外せばリキッド残量は一目瞭然。



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コイルはメッシュの0.6ohmとレギュラー(素材不明)の1.2ohmが付属しています。

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空気取り入れ口が底面脇にありので、仮にリキッドが漏れても接点を濡らし難い構造です。
バッテリー容量を踏まえると、1.2ohmの方が現実的ですが、味はもちろんメッシュの0.6が上です。
悩ましいところですが、悩むところもVAPEの楽しさの一つかと。


※このコイル、SMOKユーザーなら見た目からお分かりかと思いますが、NORDコイルと互換性があります。


NORDコイルの1.4ohmを常用するアタクシですが、この抵抗値だとバッテリーが半日以上保つことが多いので、便利です。




見た目と本体機能にかなり力を注いだことが分かるMARVEL。
価格はお財布に優しく、それ以外はかなり欲張ったHotcigの快進作と言える製品と言えるかと思います。










RBAユニットについて



本体発売からしばらく経過し、遅れてRBAユニットが発売されました。
小さめのどんぐり並みのサイズです。


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2ポスト片側寄りのボトムエアフロー構造で、イメージとしてはPAL2pro用と似たような感じです。


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最大の特徴は、コイル下部をねじって外すと510接続用のネジが出てくるところ。
これによりビルドの際にはオームメーターに乗せることが出来るのです。
抵抗値確認や焼き入れの時には(とてもとても)便利。



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上でも書きましたが、MARVELのコイルはSMOKのNORDコイルとの互換性があります。


ということで、このユニットはNORDコイルを使用する他モデルにも流用出来る可能性が高いです。


SMOK社のTrinity alphaにも使用出来ることを確認しています。他は知りません。


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28gのカンタルで内径2mm程度で使用することを想定しているようで、そのあたりでビルドすると収まりが良いです。
コイルからはみ出したコットンをどう処理するかで、供給が変わってくると思います。
個人的にはあまり漏れを恐れず、供給重視にしておく方が続け吸い(チェーン)に対応出来て良いかと感じます。


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慣れた方の場合、前述のワイヤーと内径でポスト幅に合わせていい感じで組めば、1.0ohmくらいになるかと思います。
後は経験値で巻き数やコットンワークを変えて、味の出方を見てみましょう。














インプレッション



またPODかよ、と思って見たら‥


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( ´;゚;∀;゚;)「○○○○○○○ー○○○(全伏)!?」



とびっくりしたアタクシ。
そうだよ、こういう(なりふり構わずブッ飛んだ)ヤツを個人的に待っていたんだよ!







MARVELという名に込められたもの



MARVELとは素晴らしいという意味で用いられる語。
また、驚異的という意味もあるのだそう。
驚異的に素晴らしいVAPEデバイス、ということで名付けられたのでしょう。タブンネ。








ドリップチップが交換可能



地味に嬉しい510。
ドリップチップが市販品に交換可能なのは良いですよね。純正も悪くないけど、やっぱりそれはそれ、これはこれ。



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エアフローコントロールがガバガバなので(後述)細身のドリップチップで味をキュッと際立たせられるのは、かなりの救いです。


アタクシも交換して使っています。
元のドリップチップは別のアトマイザーに付いているようで、そのアトマイザーはどこにあるのかと言えばアタクシにも分からなくなっています。








ディスプレイがやたら見やすい



電源オンと共に表示されるロゴ。
各種項目はディスプレイ輝度が良いので、とても見やすいです。


※何もしないで放置すると輝度は少し落ちます。さらにそのまま置いておくと画面は暗くなります。省エネ設計かな?


RSQをお持ちの方はレイアウトがそっくりなので、おおっ!と思うかもしれませんね。


PODデバイスの場合、アトマイザーに相当するカートリッジ部分(というかコイル)がネジこみではなく、スプリングなどで接触しているだけなので、抵抗値にブレが出やすい場合があります。
ディスプレイで抵抗値を読めるのは、なかなかに便利。


※ただし、常に現在の抵抗値を読み取っているとは思えない挙動でした。とりあえず電源オン時には読み取っているようです。怪しいなと感じたら、一度電源を入れ直して抵抗値を再度読み込ませるのがよろしいかと。


異常値が出たらカートリッジを一度外してみることをオススメします。
ただ何故かNORD型コイルについては、あまりブレは出にくい感じ。












モード変更後の1パフ目に要注意



バイパスモードとカーブモードから、通常のワッテージモードに戻した際の1パフ目の挙動が‥‥



( ´;゚;∀;゚;)「た、立ち上がり早っ!?」



となることがあります。
理由は不明ですが、これ多分、ほぼ純メカニカルのスピード。
理由が分からないからこそ、ちょっと注意してみたい部分です。









ボタンの押し心地とレスポンス



ボタンの押し心地は、ファイヤボタン、カーソルボタン共にお世辞にも良いとは言えません。
カチカチと不自然に強めのクリック感と、全体的に浮いた感じで、チープな印象です。


ガタがあるので本体を振るとカシャカシャ言います。


ファイヤボタンを押してから通電までの反応には、テクニカル特有のラグがあります(前項参照)が、だからと言って気になる程の遅さでは無いと思います。


吸う際には①ドリップチップ側を手前にして、人差し指でファイヤするか、あるいは②ドリップチップ側を奥にして親指でファイヤするか迷うところですが、コイルはドリップチップ側にあるので、リキッドが少なくなってきた場合はドライヒット防止を考え、①のスタイルで吸うのが良さそうです。







スライドカバーがアホ



外見上の特徴ともなっている本体のスライドカバー。
日常的に外す機会はリキッドキャップ程は無いかもしれませんが、まあ固い。もしくは弛い。
固い時はCフレームをしっかり保持して引き抜けば良いのですが、カバーが内側に湾曲しているからなのか、なかなか外れないことも。



( ・∀・)「金属製だからだと思うけど、掌の熱で部分的に膨張しているみたいね」



この辺りSMY75wを彷彿とさせます。
個体差なのだと思いたいですが、こういうケースは弛いか固いかどちらかに振れることがしばしば。
値段なり、と言えばそれまでなんですが、アタクシは欲をかきすぎなんでしょうかね。


対策としては力業が有効。
弛い場合はカバーを押しつぶすように曲げ、固い場合にはグイグイ拡げる感じ。








エアフローコントロールが文字通り空気



そもそも煙量多めを想定したコイルなので、スカスカ気味なのは、まあ良しとします。
トライアスロンにマウンテンバイクを使用して、重いと文句を言うのもどうかな、というのと同じ。


ただ1.2ohmコイルについては、どうやっても爆煙にはならないのですから、せめて機器側でエアフローを絞れるようにはして欲しいもの。


MARVELのエアフローコントロールはファスナーの壊れたウインドブレーカーのようなもので、生地自体が風を通さなくとも、あちこちの隙間からどんどん空気が入ってきています。


Trinity alpha(同型コイル使用)の際にもやりましたが、コイルの空気取り入れ口付近をティッシュで塞ぐ、というのは有効です。いや、有効もク○も無いね。単なる力業だし。


ただしドリップチップを変えることで味の出方はかなり変わるので、ここは『交換可能で良かった』と思うべし。








漏れ防止の為の置き方



基本的にはプラスチックのクリアロというのがPODデバイスのカートリッジ。
放置すれば漏れるのは避けられないのかも。


ただ、クリアロマイザーと違うのは、アトマイザーの中心部をずらした形でコイルがセットされていたりするところ。つまり、タンク内のリキッドを片側に寄せておけば漏れはかなりの率で防げます。


MARVELの場合、漏れを防止する為の置き方は


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これ。



(  ̄ー ̄)「‥‥‥」










味わい



ちゃんとVAPEしてます。
もちろん味はコイルにだいたい依存しているので、同型コイル使用の他機種と似たようなものです。


ただ、出力調整やカーブモードのおかげでリキッドごとに変化を出しやすいです。
これ、テクニカルMOD+RBAでは当たり前のことなのですが、PODでこれだけ寄せてきているのは、やはりたいしたものだと思います。








クリティカルデバイスとなり得るか?



あまりにPODに求めるものが多くなりすぎて、既存のセット(テクニカルMOD+アトマイザー+バッテリー)にどんどん近付いていく傾向にありますが、このMARVELはそんな境界線にどっしりと腰を下ろす為に生まれた感があります。
完全に初心者を置き去りにしたスタイルは、もはやPODマニア向けというイメージが強いです。


逆に言えば、PODに興味が無いVAPEユーザーに対して『ここまで出来るけど、どう?』という風に、引き込む力を最大限に重視したモデルと言えるかもしれません。


PODに批判的なユーザーに対する、真なるクリティカルデバイスとなれるかどうかは分かりませんが、なかなかの破壊力を持った機種であることは間違いないでしょう。


ただし


RBAに関しては、この機種単体のみで行うには相当に厳しいものがあり、別途オームメーター(あるいは抵抗値の測れるテクニカルMOD)が必要となります。何でも出来そうな割に、他の機器の力を借りなければならないのは、ちょっとしたジレンマのようなものを感じます。







オススメ度合い



とにかく盛りだくさんな機種なので、PODは色々あるけど出来ることが多いモデルが欲しいという方にはオススメです。


ただ盛りだくさんなだけに、これを使うなら普通にテクニカルMODと510対応アトマイザーを使おう、という考えに至る方も少なくなさそう。



( *・ω・)「迷うくらいなら買う、でいいんじゃないかしら?」



RBAユニットがウリの一つにはなっていますが、この機器単体でそれを利用するのは厳しい(前述)こともあり、初心者のファーストVAPEにオススメすることも出来ません。だったら別売りコイルで使えば良い、とも思いますが、それならばMARVEL以外を選べば良い気がします。









まとめ



MARVELというデバイスの特徴を簡単に説明するなら


①価格以上の見た目と質感
②PODとは思えぬ多機能さ
③RBAオプションの拡張性


以上の3点。


これらを驚異的で素晴らしい』 と感じられるかどうかで、全ての評価が決まると思います。



( ・∀・)「驚異的だし素晴らしいんじゃない?」



確かにそういう見方もありますが、これらはPODとしてはという条件付きの評価でもあります。
冷静に考えると、これらは既発の何の変哲も無いMODやRBAで全て可能なことで、何の新しさも無い要素。
つまり、これらを敢えてPODでやりたいという方以外には、MARVELは『新しさの欠片も無い』機種として映ります。


価値観は人それぞれ。



(  ̄ー ̄)「うーん」



ただ、アタクシはこのMARVELに対してもうひとつ、4つ目の魅力を感じます。それは


④ロマン


この小さな本体に集められた小さな可能性の数々は、アタクシの胸の奥に眠っていたワクワクを呼び覚ましてくれるのです。


それこそが、我々趣味人の原動力ではなかったか?


このロマンデバイス、MARVELと共に厳しくも楽しいVAPEの荒野へ、さらなる歩みを進めていきたい。


アタクシはそんな風に思います。



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HotcigのMARVEL Pod systemのインプレッションでした。