さていきなりですがクイズです。


下の画像をよく見てからお答え下さい。

5b2e84d6.jpg

デッキはボトムエアフロー。エアフローコントロールリングの上にもう一層可動部分があります。



では問題です。
聖闘士星矢において幼い星矢を鍛えた鷲星座の白銀聖闘士の名前は何でしょう?



( ・∀・)「‥」
( ・∀・)「‥‥」
( ・∀・)「‥‥‥」








答えは魔鈴(マリン)。






最近のアトマイザー(RTAやクリアロマイザー)でめっきり見なくなったもの。
それはジュースコントロール
ジュースコントロールとは、デッキ内に供給するリキッド量を調整出来る機構のこと。


ジュースコントロールがあれば、持ち運びの際などのいわゆる吸わない時に供給をオフにすることで、嫌な液漏れを防ぐことが出来ます。
逆に吸う時には供給量を増やし、イガり防止に役立つ‥‥という訳です。



( ・∀・)「それすごく便利じゃん!」



さて、何故そんな便利な機構が廃れたのでしょうか?
今回はそれを考えていきたいと思います。











消えたジュースコントロールの謎



ちなみにAugvapeのmerlinにもジュースコントロール機構があります。後継のmerlin MTLにもあった筈。



参考まで


Merlin RTA


Merlin MTL



他にもGoblin V3や、クリアロマイザーのTriton miniにもありました。
Ammitもそうだったような。




de5a2a12.jpg

ゴブリンは美味かったなー!
そんな思い出補正の塊。
トップキャップの薄さ対決なら令和でも戦える。



8a768607.jpg

ゴーゴー!トリトーン!
個人的にはノーチラスよりこっちが好みなんだけどもう誰も覚えてない。



( ・∀・)「余計な話が多すぎて内容が入ってこないぞ」





大雑把なことを言えば、これらはだいたい同じ時期にリリースされています。あくまでもだいたいね。


つまりジュースコントロール付きアトマイザーはトレンドだった訳です。
トレンドとは流行のこと。
つまりジュースコントロールは流行が去ったから排除されたのか?


いや


真に革新的な機構は流行が終わっても、次の世代のスタンダードとして残っていくものです。
そして、ジュースコントロールという機構はその資格を充分に有するとアタクシは考えていました。
これを読んでいる君も、貴方も、そしてお前も、きっと同じ思いだった、筈です。


でも消えた。


ごく一部の(VAPEバカ向けの)アトマイザーを除き、現在ジュースコントロールを採用したアトマイザーは、ほとんどありません。










何故消えたのか?



まず現状ジュースコントロール付きアトマイザーが市場でほとんど見られないということは、メーカーからの発売がほぼ無いということ。
つまり作っていない。


商いの基本的考え方には


『死に筋排除』


というものがあります。


・売れない商品は仕入れないし作らない。
・売れなかった商品に似たものも仕入れないし作らない。
(・売れない商品を赤字処分してでも、そのお金で売れるものを仕入れるor作る)


この当たり前のことをしなければ、倒産します。



(  ̄ー ̄)「ちょっと待って!その理屈だとジュースコントロール付きのアトマイザーが売れないってことになるよ?売れたよ!売れてたよ!」



そう、確かに人気だった。
売れていた記憶もある。
だからだと。



( ・∀・)「他の原因があった、ということ?」



そういうことです。


ちょっと当時を振り返ってみます。
時代はマスプロシングルコイルRTA戦国時代。
GeekvapeのAmmit、UDのGoblinV3、Augvapeのmerlin、Wotofoのserpent mini。他にも何かあった気がしますけど、こいつらどいつもこいつも美味しかった。
ユーザーは(色や形などの外見重視で)好みだけでチョイスして、適当にビルドしても充分に楽しめたわけです(漏れたけどね)。



( ・∀・)「素敵な時代」



先程挙げた4機種のどれもが甲乙付けがたい名作な訳ですが、この中で一個だけ仲間外れなのはWotofoのserpent mini。
実はserpent miniにだけジュースコントロールがありません。



( *・ω・)ノ「はい、ここ大事よー」



メーカーから見れば、パーツ点数や工程を増やしてまで搭載したジュースコントロール。
当然未搭載の機種と比べて圧倒的に売れて欲しかったのでしょう。
そしてWotofo。
やっべーウチもジュースコントロール搭載にしておけば良かったよー、と思ったかもしれません。


しかし蓋を開けたら、Serpentが普通に売れてる。


これを受けてメーカーは



(* ̄▽ ̄)「なんだよ‥‥あっても無くても関係ないのかよ(苦労して付けたのになあ‥)」



となった訳です。
設計が面倒でパーツも増えてコスト増。
それでも売上に繋がらないとなれば、誰がそんなもん今後も作りたいと思うのか?


いや、実際は何度かリベンジを企ててはいたのですが、話題にさえならなかった。










何故ジュースコントロールは無視されたのか?



無視された、と書くと大げさかもしれませんが、大きなセールスポイントとならなかったのは不思議ですよね。


その理由は


①思ってたのと違った


ジュースコントロールというからには、水道の蛇口の如くキュッと止まってジャーッと出るようなものをイメージしていた人が多かった訳です。
しかしゴムパッキンなどを使うわけでもなく、金属の穴を金属の板で塞ぐような仕組みでは密閉度も低くなります。
粘度の高いリキッドはその隙間から普通にシミ出してきます。当たり前ですね、コットンの繊維の中を通れるくらいですから。
ネジ式で圧をかけたジュースコントロールでも、長い時間が経過すれば漏れてきます。
精度が低い個体では隙間も大きくなり、その傾向は顕著に。


持ち運び時にリキッドを漏らさない、という使い方を想定していた方は、肩透かしを食らうことに。



②ユーザーが使いこなせない


ただでさえRTAのビルドは、美味しく&漏らさないを両立させるという意味で、RBAのなかでは最難解と言われます。
デッキもRDAと比較すると狭くなる傾向にある為、細かい作業も求められます。


さらにそこへジュースコントロールの要素を加えたら一気に複雑化。頭パンクします。



( ・∀・)「じゃあジュースコントロールは何の為にあるのよ?」












ジュースコントロールの正しい使い方



基本的な認識として


ジュースコントロールとはデッキ内へのリキッド供給量を調整する機構ではありますが、リキッドの流れを止める為のものではありません


コンロに例えるならば、炎の強さを調整するレバーに似ています。レバーを最小位置に合わせても炎は消えません。着火&消火スイッチとは違うのです。



本来の使い方としては


コットンワークがシビアで、供給に難があるビルドをせざるを得ないようなデッキを内包するアトマイザーにおいて、吸う時(リキッドがどんどん減る時)にだけ流し込むリキッドを増大させ、供給と消費のバランスを整える


または


リキッド供給穴に直接コットンを詰めず、接触させるだけ、というタイプのデッキにおいて、負圧でリキッドが過剰供給される場合に、その量を物理的に絞ることでエア吹き出し口への侵入や逆流を防止する


というもの。



(  ̄ー ̄)「むー(使いどころが難しいな)」



要するにジュースコントロールというのは、デッキの欠点をカバーしたり、ビルドの対応範囲を広げたりする為にある訳です。










わかるけどできない



いや、アタクシも正直なところジュースコントロールの存在を踏まえて、臨機応変にそれを操りながら吸うとか、ジュースコントロールを活用する前提でビルドするとか、ちょっともう無理。


まずはジュースコントロール無しのアトマイザーで思う通りのビルドが出来ないと、話にならない感じがします。


それとメーカー側も、ジュースコントロールによるリキッド供給量の変化の度合いや、使い方についてもう少し丁寧にアピールしても良かったのではないかと思っています。


物事には『理解できるかどうか』という問題の後に『実際に可能なのか』というものがあります。
ジュースコントロールは機構としては良く考えられていて、理解はできるのですが、いざ活用していけるのか?という点では疑問符がたくさん付いてしまうのではないでしょうか。








結論



消えたジュースコントロールの謎に迫って参りました。


ジュースコントロールが何故消えたのか?
それは‥‥



無くても困らないから



です。
メーカーとしては無い方が作りやすいし、安く出来ます。ユーザーも無い方がシンプルで使いやすいし、何よりも



( ・∀・)「美味しいor不味いには影響が無いんだよね」



というもの。
ジュースコントロールは無くてもいいや、という考えの根底にはコレがあるように感じます。


とは言え、そうした機構が存在する、ということくらいは知っておくべきでしょうし、いつか使いこなせるレベルにまで腕を磨いておこう、という姿勢は捨てないでおきたいですね。














まとめ



注意:今回もアタクシの私観に基づいた文章ですので、あまり本気にしないで下さい。
ほぼデタラメです。


1つ補足、というか参考として、ジュースコントロールというのは、恐らく温度管理と併用することを前提として作られてはいないであろう、ということ。
機構としては温度管理が注目されるよりも誕生が古い筈です。


今でこそKaifunなどの高級MTLRTAで温度管理と共に使われたりしますが、それはユーザー側で練られた使用方法なんだと思います。


(確かにあの狭いデッキで細いカンタルやニクロムワイヤーで高抵抗コイルをコネコネするより、TC対応ワイヤーでサッと低抵抗に巻いて載せた方がスマート)


こうして駄文を連ねている間にも愛好家が工夫や試行錯誤を繰り返しているのがVAPEの世界。



( ・∀・)「VAPEバカは本当に頼もしいよね」



ジュースコントロールも時代と共に再び注目され、さらに広く一般ユーザーに活用される日が来るのかもしれません。