のり弁。

それは本体価格400円を超えてはならない、という過酷な制約の中で、ボリュームと見た目を両立させるという相反する使命を帯びた存在。

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運賃、材料、その他もろもろの高騰の影響を一番受けやすい存在ながら、一定のお客さんの圧倒的支持を獲得し続けるという諸刃の剣。


それがこののり弁



( ・∀・)「いやー、電車で食べるのり弁は美味しいねー(呑気さん)」



今日はこの弁当界のバランスブレイカーをいかに美味しく頂くかを楽しんでみたいと思います。








のり弁の食し方



まずのり弁の標準的なスペックから。
内容物としては基本的に以下のような感じになっています。


・ごはん
・おかか(ごはんの上)
・海苔
・白身魚フライ
・ちくわフライ
・ウインナー
・ポテトサラダ
・卵焼き
・おしんこ
・プラスアルファおかず(スパゲティーだったりきんぴらごぼうだったり)


圧倒的な品数。
しかし全てがほぼ脇役。
かろうじてメインを務められそうなおかずが白身魚フライしか無いという。


※今回アタクシが食しているのり弁は、採算度外視弁当の極致であることの証として、何と唐揚げ(鳥)が一個入っております。素晴らしい!


さて


蓋を開けて中身の彩りの良さをコンマ数秒確認したら、おもむろに箸をつけていきます。



( ・∀・)「何から行く?」



これが問題。


栄養学的なものとか、様々な意見はあるでしょうが、ここは全て無視して


まずはちくわフライから行きます。


ソースやタルタルソースが付属するケースもありますが、ちくわは何も付けずに食べます。残さず一気に平らげてしまいます。



( ・∀・)「何故ちくわ?」



ちくわのぼんやりとした味は、後回しにすると何のパンチも無くなります。口の中がフラットな状態で、まず片付けるのが良いと思います。


口内がオイリーになったら次に向かうのが卵焼きです。


卵焼きがオイリーな舌を適度に元に戻します。ややぼんやり気味の味付けも、ちくわの後ならしっかりと堪能できます。


さあ、ここで一作業入ります。


ちくわと卵焼きがあったスペースを片付け、ごはんの上から白身魚フライを移動させます。そのまま海苔をめくり、おかかごはんを露出させていきます。
出来れば白身魚フライ周辺には、ソースやタルタルソースが付いても影響を受け難いおかずを配置します。これは重要な作業です。


プロローグは終わり、ここからようやくメインとなります。



( ・∀・)「次は?」



メインの白身魚フライに取りかかります。
ソースやタルタルソースを付けて味をしっかり馴染ませたら、全体の2割程度をかじり取り、よく味わいつつ、ごはんを頬張りましょう。


この時感じるのは



( ・∀・)「おかかごはんだけでも、(おかず無しで)いけるな」



というもの。
なのでごはんはそこまで意識して減らさなくて良いと思います。


次はオイリーになった舌をややフラットに戻す為、おしんこを少量食していきます。
そして再び白身魚フライへ、続けてごはんへ。
この工程を白身魚フライの残りが4割になるまで続けます。ごはんの残量は半分くらいに設定します。


さて、ここでポテトサラダに行きます。
舌にもさっとするポテトサラダは、口の中のリセットと同時に、次のおかずへの期待度を高めてくれます。ポテトサラダはここで全て平らげます。



( ・∀・)「いよいよサブおかずに?」



yes!
ウインナーやきんぴらごぼう、スパゲティーといったサブキャラクターの出番です。
オススメはやはりウインナー。
海苔の一部を切り取り、ウインナーに巻いて食べれば、ワンランク上のおかずにエヴォリューション。
ここでごはんは残り2割まで減らします。


ようやく白身魚フライに戻ります。
残りは一気に平らげます。
半分以下の大きさとは言っても、なかなかのボリューム。


後はごはんが2割程残っていますが、これをおしんこを交えながらゆっくりと食べ尽くしていきます。
この時に最高のおかずとなるのが海苔です。
ごはんに巻いても良し。
そこにおしんこを加えれば立派な野菜寿司。


やはり海苔はのり弁の主役だったんだなーと。
大トリの貫禄を見せつけた海苔が無くなる頃にはお弁当の容器はきれいな空っぽに。


ごちそうさまでした。