奥様の仕事場が従業員のインフルエンザで機能しなくなり、ついにうちの奥様も感染。


※現在は完治。家族への二次感染も無し


誰が持ちこんだんだ?など憶測が飛び交い大変なことになっていたのだそうですが



( ≧∀≦)「ぶっちゃけそんなのどうでも良いから人員回せよ、それで解決だよ!」



責任者が本社に掛け合いなんとか持ち直したそうです。インフルエンザの流行は毎年のことなので、対策もそこそこ出来てきたのかも、と奥様談。
皆さんは大丈夫?










『仕事を任された=責任を負う』という誤解



知人の同僚が1週間前から出社していないのだとか。
その彼というのは昨年入社で、仕事の流れや仕組みも身に付いた(と思われている)ことから、割とシンプルな仕事を一つ任されたのだそう。


しかし結果的に取引先とトラブルを起こしてしまい、上司や他の同僚に迷惑を掛けたことで自信を無くしてしまったようだ、とのこと。



( ;∀;)「辞めて責任をとります!」



彼はこのような趣旨のことを話していたのだそうです。今は自宅療養という名の休暇を取っており、恐らくそれが終われば退職となりそう。
上司の方は支社長と話して、来年度に人員補充をお願いするそうだとか何とか。



(  ̄ー ̄)「いったい何が良くなかったんですかねー」



仕方ないこと、だと処理されていきそうな割とどこの会社でもある一件ですが、アタクシは思うのです。


こんなことやってるから働き手がどんどん居なくなるんです。









君は責任を取らなくて良い



どんなジャンルでも同じだと思いますが、給料というのは、責任の大きさに比例して増えていきます。


例えばそれなりに大きな会社のトップというのは、額に汗して身体を酷使したりはあまりしないのですが、
代わりに全社員とその家族親戚の生活を守るという途方もない責任を背負っているので、基本的には社内で一番多く報酬を貰っていたりします。
経営者というのは経営の舵取りを行うのが仕事ですから、船で言えば船長。目的地を決める人です。


船長が目的地を決めたら、その部下が天候や船の重量、残りの燃料を踏まえて、目的地までのルートやスケジュールを決めていきます。
補給が必須ならその計画も立てねばなりません。


その下にはエンジンを安全に動かす人や、実際に舵を握る人、周囲を見張ったり今どこに居るのか確認する人や、陸地と連絡を取る人など、それぞれの仕事をする人が居ます。
トラブルや事故の際に対処する人も居る筈です。


それぞれのカテゴリーを関連ごとにまとめて細かい指示を出す人が中間管理職です。


会社がひとつの大きな船のようなものだとお分かり頂けたと思います。


もしも


この船で事故が起きたとして、それが特定の乗組員のミスから発生したものであっても、その責任は最終的には船長にあります
何故なら人間ならばミスというものを完全に防ぐことは不可能だからです。
ミスを完全に防ぐことが出来ないならば、個人のミスがいくつか重なったとしても、事故に繋がらない対策を立てておく(もしくは立てさせる)ことが船長の役目。
もしもその上で事故が起きたなら、それは対策が不十分だったという訳ですから、責任は船長にあるのです。


つまり、冒頭で述べた昨年入社の社員の方には取るべき責任そのものが存在しないということです。


彼の能力に比して難度の高い仕事を任せ、知らぬ間にプレッシャーを与え、結果的にミスをさせ、さらにそのリカバリーやフォローの体制が不十分だったのです。
非は彼にその仕事を命じた上司や同僚、それからそれを良しとした会社の体質にあると言えるでしょう。


(敢えて彼に非があると考えるのならば、それは彼が周囲に『実際よりも高い能力があるように見せてしまった』ことぐらいかもしれません。それが周囲や上司の判断力を狂わせたのかもしれません)


さらにこの時代、最も大切だと考えられている若い人材を、最大限に引き留める努力をしたとは到底思えない様子です。


この先は想像ですが


恐らくはこの会社は、社長やその他重役が本来取るべき責任を一切果たさず、それを当然だと考えているのだと思います。









沈む船



今回、取らなくても良い筈の責任を感じて辞める方は、結果的には良かったのかもしれません。
何故ならそんな会社は船ならば沈む運命にあるからです。


海上で乗組員が居なくなれば、陸まで補充はききません。乗組員脱落は最大級の事故です。
そうして人を使い捨てにする船は、やがて深刻な人手不足となり、機能不全を起こし、大事故を起こして海の藻屑と化すことでしょう。
その時に船長以下、責任を押し付け合いながら醜く溺れていくのだと思います。


これを見ずに済むのですから、早めに船を降りて正解だったのかもしれません。








まとめ



自分以外の人間の失敗を謝るのが仕事‥‥という時代も以前にはありましたが、あらゆる仕事上の失敗を見てきたアタクシからすれば


取り返しがつかない失敗なんてほぼ無い


と思っています。
人の生き死には勿論例外ですが、それを除けばまあ何とかなるものです。


どうぞ恐れずに失敗して下さい。


リカバリーが得意な人間は会社に必ず居ます。責任は命令を下した上司が取ります。
仕事を任された、というのは全てを一人で考え実行することではなく、これらを理解した上でやるべきこと、やらなくてよいことを選別し、自分の仕事を周囲と相談して決めて、それを時間通りに実行することなのです。


たぶん。