黙祷。




うちの娘達は東日本大震災の記憶がほとんど無いそうで、かろうじて覚えているのはアタクシが夜に両手にビニール袋を山ほど持って帰ってきたことくらいだとのこと。


電車が停まりバスを乗り継ぎながら徒歩で、その途中にあったスーパーで食料を財布の限界まで購入して帰ってきたのは確か。身近に起きた大きな自然災害としてはアタクシも初めての経験でした。
幸運にもラジオやちょっとした食べ物と飲み物、あと懐中電灯をバッグにいれていたので、情報を集めながら腹ごしらえしつつ歩くことが出来たのです。


母の田舎は福島ですが、親戚は宮城にも多数。こんな時に細かい心配をしても仕方ない。運を天に任せるしかない。と腹をくくっていたのは印象的でした。


その後復興のささやかなお手伝いということで石巻へと行きましたが、あまりに悲惨なものを目にすると写真を撮ることなど身体が拒否し、視線すらまともに向けられなくなるのだな、と知りました。


人生初めて少し大きな額で募金をしたのも、この頃です。


起きてはならない事が起こり、取り返しのつかないことになった。東日本大震災を一言で言えば、こんな言葉になるのでしょうか。
個人的には、震災を覚えていない世代が増えたことは決して悪いことでは無いと思っています。
あれの悲惨さを記憶していなくても防災は出来ます。
大災害の際には何が大切か、どんな備えが必要なのか等は専門家に任せましょう。


よく『語り継ぐこと』が大事だと言われますが、アタクシはそうとは思いません。
人間の心はそれぞれ許容出来る悲しみの量が違います。あんな悲しいことは早く忘れた方が良いのかもしれません。


そして生き残った方は、生かされた、等と考えずに自分の力と運で生き抜いたのだと思って欲しいです。


最後になりましたが犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます。