手軽に暇つぶし出来て、しかもゲームと違っていきなり終わらせても支障が出ない。
こんなアタクシもマンガアプリの利用者です。
本はやっぱり紙媒体でなくちゃ、というのは昭和生まれの本好きが良く使う言葉ですが、アタクシが思うに本当に本が好きならば、重要なのはその内容。紙媒体で読んだ続きをデジタル媒体で読む、というくらいの柔軟さはあってもおかしくないと思います。
紙の手触りが好きだと言うなら折り紙でも折ればいいのに。
マンガアプリで作品を探していると、かなりの数のオリジナル作品があったりします。いや、厳密に言えば全部オリジナルなんですが、所謂『マンガアプリでしか読めない作品』というやつですね。週間少年○○とかに連載されてない作品です。
そうしたオリジナル作品は、スマホ用で縦スクロールに対応していたり、文字サイズも最適化されてるので読みやすいです。
( ・∀・)「でもさ、異世界に転生する、みたいな話がものすごく多くない?」
そうなんですよね。
男性向き女性向き関係なく、とにかく主人公が元居た世界とは別の世界に行っちゃう。一回死んで生まれ替わるとか、ゲートで飛ばされたりと経緯はいろいろですが、まずは異世界に行く!というところから話は始まるのです。
異世界の定義はよく分かりませんが、一番メジャーなのは指輪物語のようなファンタジーの世界。あとは未来や過去の世界。元居た世界と似て非なるパラレルワールドのような平行世界。もともと主人公がそっちの世界の住人で、我々の世界に飛んでくることもあります。
( ・∀・)「まあ、それは分かったけど、その異世界転生モノって面白いの?」
これらはもはや『探偵モノ』みたいに1つのジャンルとして確率されつつあるので、その質問自体に意味はありません。『恋愛モノ』って面白いの?と訊かれても、面白いものもつまらないものも両方ある、としか回答できません。面白いものは面白いし、つまらないものも当然あります。
( ・∀・)「新しいジャンルがこうも早く認知されて支持されるってのはすごいよね」
うーん、ジャンルとしては新しくはないんだと思います。
ナルニア国物語やネバーエンディングストーリーもそうだし、アタクシ世代は良く知ってる(筈の)ロボットアニメの聖戦士ダンバインも異世界モノと言って良いと思います。
ただ、広く認知されて支持されたのは最近かなと感じます。
( ・∀・)「なんで支持されたのかね」
今日はそのあたりの謎(?)に迫ってみようと思っています。
架空の世界の住人を演じる人々
英国人のある女優さんがSNSでこんな発言をして少しだけ話題になったそうです。
( ・∇・)「UFOやエイリアンと遭遇してみたいわ」
それがどうした?と言いたいくらいどうでも良いですが、話はここで終わりません。
その後その女優さんは強い光に包まれる夢を良く見るようになったんだそう。そしてある日、自宅で緑色の光に包まれるとUFOの中に拉致されてしまったんだとか。
( ・∇・)「そこで私は何人かの細く背の高いエイリアンと会ったの」
エイリアンはその女優さんに、この星とは別の星に連れて行って良いか?と訊いてきたそうです。怖くて断ったのですが、その時に心が通じ会うように、その中の1人のエイリアンと繋がったのだそう。
( ・∇・)「その時私‥(ドキドキ)」
今その女優さんは身支度を整え、再度迎えに来るそのエイリアンと一緒にアンドロメダへと旅立つのを心待ちにしているんだとか。
( ・∀・)「‥‥(やべえ)」
そう言わないの。
実は日本の女優さんでもインタビューで似たような発言をしてその場を変な空気にした方が居るそうです。
( ・∀・)「しかし、両方とも女優さんだっていうのが面白いね」
これ、偶然としてはかなり確率低いと思いません?女優になれる確率は一説には100万分の1程度と言われたりします。UFOに乗ったエイリアンに他の星に連れていって欲しい、なんて言うキテレツな人が2人居て、どちらも女優なんて確率、実際ほとんどあり得ないと思えるんですが。
もしかしたら常日頃から本来の自分とは違う架空の人間を演じていると、架空の物語の世界に関わる時間が普通の人より多くなり、知らず知らずのうちに異世界が身近なものに思えてしまうのかもしれません。
( ・∀・)「異世界の存在を疑わない感性が育ってしまったってこと?」
かもしれませんね。
そうなると行ってみたい、と発言しても別に変ではないと思います。その人の中には思い描く異世界があるんですから。
ゲーム知識を身に付けていく人々
ゲーム人口が増えたのはスマホの普及がきっかけだと思います。いつかお話しましたが、毎週のように新たなゲームアプリがリリースされ、しかもほとんど無料。
ゲームなんてほぼやらないうちの奥様ですらスマホに機種変更後はゲームばかりやってます。
ゲームの舞台が現代だろうがファンタジーだろうが、我々の生活する現実の世界ではないことは明らか。
ご飯の途中に上から何か降ってくることもありませんし、法律上街中に武器を販売する店舗もないです。魔法を教えてくれる学校もたぶんありません。
ただゲーム人口が増えたことで認識が変わってきたのは確かです。
例えば
問題① 炎をまとったモンスターに有効な攻撃を選べ
A 水
B 風
C 光
問題② ギルドについて述べている文の中で正しいと思われるものを選べ
A 怪我や病気を治療する施設
B 冒険者に仕事や仲間を紹介する組合
ひと昔前であれば、これらの問いに自信を持って答えられる方はそこまで多くありませんでした。
しかし皆さんはどうですか?
これ、義務教育で習ってないと思いますが、答え、分かっちゃうでしょ?
意識してないと分かりませんが、割と異常です。
自分の中に占める、この世界ではない別の世界の知識の割合が増えている。
行ったことも無い世界の様子が頭の中に描ける。
これは前述した女優さんと近い状態であると言わざるを得ません。
結局のところ
あの手塚治虫先生は『人が想像出来るものは実現可能だ』と言ったとか。
確かに鉄腕アトムの中で描かれた未来の街の様子は、発表当時は夢物語。しかし現代はまさにその通りになったと言っても間違いではないと思います。
多くの方々が異世界を具体的かつ簡単に想像出来てしまう現在。もしかしたらそうした世界と何らかの関わりが始まろうとしているのかもしれないですね。
異世界モノが流行る、という事実こそ、それを証明している。と言えるのではないでしょうか。
まとめ
そんなわけねーだろ
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