せっかく買ったリキッドなのに吸ってみたら

( ・ω・)「なんか味薄いなあ」

とか

(;TДT)「味、しない‥」

なんて経験ありませんか?
またはお店で試飲したのと味が違う、など。

ヽ(・ω・)ノ「あきらめたー」

とか

( ・`д・´)「騙された!」

とか言う前に考えられる原因を探って対策してみましょう。意外と

( ☆∀☆)「お、美味しいっ!」

に変わるかもしれませんよ。



リキッドの味がしない、薄い時の原因

結論を先に書いてしまうと味が出る環境が整っていないからということになります。


( ・`д・´)「でもしっかりコイルにエアーが当たるようしてるぞ」
(# ̄З ̄)「そうだぞ、デュアルでもっくもくだぞ」


大前提として、なぜ味がするのかと言えば、コイルの熱でコットンに染み込んだリキッドが蒸気に変わり、それを吸い込んでいるからです。リキッドには香料が含まれていて、蒸気と一緒に吸うことになります。


( ・ω・)「それくらいわかる」


で、リキッドはリキッドの元であるVGとPG+香料で出来てます。

※VGは白い蒸気の元で甘く、PGは薄い蒸気で苦いです。香料はPGにしか溶けません。この3つが合わさってリキッドになります。

リキッドを沸点に近い温度まで熱して、この3つを同時に吸い込むのがVAPEです。

( ≧∀≦)「美味しいのー」

ただ少々厄介なのはこの

沸点に近い温度

という点。
リキッドの味が出やすいと考えられるこの温度をキープするのが大変難しいです。



どうして難しい?


①リキッドの気化熱

リキッドは蒸気に変わる時に気化熱という周囲の温度を下げる現象を起こします。汗かいて熱下げるのと同じ原理です。

②エアフロー

アトマイザーの空気取り入れ口から入ったエアーがコイルに当たると、コイルの温度は下がります。空冷エンジンやパソコンのファンと同じ原理です。

この2つの冷却効果はかなり強力で、一瞬で数十度は温度を下げていきます。しかもアトマイザーの構造上、必ず効果を発揮します。


( ・ω・)「バッテリーの出力で調整すればいいじゃん」


では、今使っているコイルとコットンに染み込んだリキッド量。さらに吸い込む空気の量と勢い、下がる温度の目安を踏まえた上で、適正な出力を出してもらえますか?


(;TДT)「ううっ‥」


んなもん分かるかっ!


分かる訳が無いです。下手したら毎回違う条件なのですから。適正な温度以下でもそこそこ煙が出てしまうのが、さらにタチが悪いです。その状態で吸い続けると香料の何割かはコットンに残ったままです。味は薄いしコットンやコイルは汚れやすいし、踏んだり蹴ったり。


どうすりゃいいのさ


条件が変わると言いましたが、コイルやコットン、リキッドは同じものを使ってます。出力もそこまで変動しないと思います。
変動するのはファイヤボタンを押す秒数と吸う空気量と勢いです。

ならば意識して毎回同じ条件で吸えるようにしてみましょう


その上で出力だけを調整して前述のリキッドの味が出やすい温度に近づけていきます。意外と高いことが多いです。
コイルやコットンが焦げるのを過剰に怖がりすぎて出力を上げたがらない方も居るかと思いますが、香料が残ってこびりついた場合も交換しなきゃならないので、あまりオススメしません。

※出力調整に夢中になるとリキッド残量を忘れてしまったり、短い間隔で連続吸いしたりしてドライヒットを起こしやすくなりますから注意しましょう。


(*´∀`*)「あっ、なんだか味が濃くなってきたよ」



仕上げ


この段階まで来たら

・味は濃いけど煙が熱い
・あとほんの少し濃くしたい

という微調整です。ドリップチップの交換サインだと思って下さい。太さや長さ、素材でこれらは上手に調整出来ると思います。ざっくりですが、煙が熱いなら太めにする、濃くしたいなら細く。お好みで試しましょう。

条件が一定になっていない状態でいきなりドリップチップを変えてしまうより、こうして設定が練り上がった時に変える方が、効果は実感しやすい筈です。



いかがでしたか?
ここまで書いておきながらアレですが、普段から身体に染み付いた癖のようなものが皆さんあって、自然とそれに合わせた機材のセッティングをしている、それに近づいている場合の方が多いかと思います。

ただ新しいアトマイザーを買ったり、普段と違う素材のワイヤーを使う時など、これらを多少意識してみると良いかもしれませんね。