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商品名:Nixon V1.5(ニクソンバージョン1.5)
メーカー:Gasmods
タイプ:RDTA(埋没式2ポスト2ホール)
容量:2ml
径:22mm
接続:510(BFピン付属)


GasmodsのRDTA、Nixon V1.5のインプレッションです。


あけましておめでとうございます。
2017年末に局地的に話題となったRDTAがこのNixon V1.5です。
この時代、そこそこ美味しいアトマイザーなど掃いて捨てる(掃かないし捨てないよ)ほどありますが、何で話題になったのか、と言えば


( ≧∀≦)「そこそこじゃなくて凄く美味しいから!」


です。
あと、安い(最も大事)。


Nixon V1.5の特徴


ざっくりですが

安い(もう言いました)
やたら美味い(もう言いました)
22mm(希少)
BF対応(RDTAなのにスコンカーで使える)

さらに言えば背が低くてコンパクトなことや、質感と精度の(そこそこの)高さも挙げられます。
背が低いRDTAと言えばWasp nano RDTAがかなり低いのですけれど、Nixonはドリップチップ(510規格)込みでそれよりさらに低いです。というかRDAと間違える程の低さ。異常値ですね。

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それからRDTAなのにボトムフィーダー対応というのは探しても他にGaia RDTAくらいしか思い付きません。ボトルあるからタンク要らないよ、と感じる方も多いでしょうが、スコンクのタイミングが一目瞭然でなかなか便利です。

ちなみにBF運用でなく使う場合はリキッドはデッキ側面の穴から行います。かなり小さい穴ですからなかなか入らないです。
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そんなに美味しいの?

人により美味しい基準は様々ですが、評価が高いということは、多くの人の好みに合致したということ。
デッキ形状は最近流行りのシングルコイル前提で不要スペースを埋めたタイプです。
発生したミストが冷えたり拡散する前に吸い込んでしまおう、的なものでハダリーとかワスプとかと似てます。
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ただNixonの場合はさらにトップキャップとの間のスペースも、天井を低くすることで埋めているので、その効果はさらに高くなりそう。
このデッキを見るだけで理想的なMTL構造だと分かります。


( ・∇・)「これは味、濃いやつだね」


これだけでも充分な気がしますが、まだあります。


エアフロー調整


Nixonのトップキャップは逆ネジ式(時計回りでゆるむ)で、これを回すことで無段階にエアフロー調整が可能です。
先ほどMTLうんぬん書きましたが、そのスタイルで吸うにはシビアなエアフロー調整が不可欠です。
Nixonの場合は、この逆ネジキャップの回し加減で髪の毛一本単位のエアフロー調整が出来るようになっています。

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絞ると↓
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こうなる!



(*゚∀゚)「こんなの絶対美味しいじゃーん」


ちなみに今回のインプレッションはV1.5ですが、V1.0との違いはBF対応の有無と、デッキ内部のエア出口形状の違いとのこと。基本コンセプトは同じだそう。


もはや貴重な22mmサイズで、ここまでやってくれたNixon。アトマイザーってどんどん進化を遂げているんだな、と感心させてくれました。




インプレッション


AvocadoGenesisもSerpentRDTAも生産終了。
22mmサイズのRDTAは絶滅するんじゃないか、という状況で出てきたNixon。
無くなる前に買っておけ、というスタイルで飛び付いたアタクシですが


!Σ( ̄□ ̄;)「なにこれ凄い美味しい!」


と驚いた次第です。予想してなかった分、これは嬉しい誤算。ちなみに嬉しくてもう一個買いました


少々脱線しますが、アトマイザーには寿命があります。購入時に予備パッキン、イモネジなどは入っていますが、使っていればそれも底をつきます。絶縁体も劣化していきます。
応急処置で延命させても、抵抗値が暴れたりしてきます。そうなれば温度管理での使用はお手上げ。メカニカルにも危険で使えません。
アタクシは気に入ったものは2つ買うことが多いのですが、そうすることでスペアが(付属品以外のものも)倍になり、長く使えることになります。


でも


このNixonが至高だ!なんてアタクシ言うつもりはありません。


リキッドチャージが鬼畜


リキッドはデッキ側面の穴から行いますが、こんな穴から入れられる訳ねえだろっ!と思います。
先の細いユニコーンをギュッと押し付けて、やんわりやんわり流し込みますが、横から

ぴゅっ‥

( ;∀;)

じゃあもっと細いシリンジで、なんて思うと隙間からダダ漏れ。
諦めてデッキのコットンホールから注入した方がよいです。このチャージホールは空気を逃がす穴だと思ってください。


ドリップチップを変え、られなかった


MTL仕様なので、ドリップチップを細めのものに変えてみようかな、なんてのはみんな考えます。

ただし

このNixon、天井が低すぎるのでドリップチップの下がすぐコイル。
標準で付いているドリップチップは取り付け部分が浅く短いものです。つまり、交換したいなら標準ドリチと同様に取り付け部分が浅く短いものしか使えません。選択肢はなかなか少ないです。
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逆ネジキャップのエアフロー


2つ買って分かったことですが、個体差が割とありそうです。ひとつは全閉できましたが、もうひとつはネジ全部閉めてもやや吸えます。
精度をそこまで求めるのが酷なのかもしれません。
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それよりも

このアトマイザー。この機構のせいで他のアトマイザーよりも「ねじる」という作業が多くなっています。

・エアフロー調整(左右)
・トップキャップを付ける外す(左右)

アトマイザー自体をMODに接続する際にも「ねじる」のですが、その後も何度かねじっていることで、気づけばアトマイザーが外れない程固くなっていることもあります

ただ、問題はそこではなく、アトマイザーを外そうと力を込めて反時計回りに「ねじる」ことで、デッキとタンクが分解されてしまう可能性があるのですw


( ≧∀≦)ノ「それはないない」



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あーら、やっちゃったー(じゃ済まないw)


外れないくらいガッチリ締め込んでおけば良いと思いますが、ガラス、そんなに厚くないんです。



ビルドについて


右利き前提のデッキなのは、もういいんです。
アタクシ左利きですがそこまで心が狭くはありません。
ただ、2つあるイモネジのどちらかを完全に外さないとコイル固定が難しいのは、いかがなものかと思います。
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まあ、ワイヤーが逸れる隙間が無いから、固定をしくじる心配は無いんですけどね。


コロン‥


( ・ω・)「あっ(今何か落としたような)」


イモネジは無くさないようにしたいですね。



オススメですか?

自分で2つ買っておいてアレですが、口吸い(MTL)が好みで、RDTAが好きな方以外は他にもっとピッタリなものがあると思います。
美味しいのは確かですが、選択肢はまだあります。
ただ22mmでRDTA。タバコ吸いでチビチビやるのが好き。さらにBF対応MODも持っているという方には、Nixon以外の選択肢が無いかもしれません。



まとめ


オススメのところに書いてある通り、アタクシは22mmが好きでRDTAを常用し、煙少なく味は濃く、という吸い方が大好きです。
これはそんなニッチ(とは思いたくない)なニーズに向けたアトマイザーです。間違いなくそう、かな。

偶然美味しかった、というのが嬉しくて、しばらくこればかり使っていましたが、みんなにオススメ出来るとは思えなかったので、急遽記事にいたしました。
評判だけ聞いて急いで買うことはありません。じっくり考えて、こいつだ!という方は是非使ってみて下さい。ニーズに合えば、最大ポテンシャルで持ち主にお返ししてくれる良いアトマイザーだと思いますよ。


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GasmodsのRDTA、Nixon V1.5のインプレッションでした。