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商品名:Tattoo 75w(タトゥー75ワット)
メーカー:CigGo
タイプ:テクニカル
バッテリー:18650
接続:510(スプリング)


CigGoのテクニカルMOD、Tattoo 75wのインプレッションです。



CigGoは昨年(2017年)少しだけ話題になったヴェポライザー、Herbstickシリーズを出していたところですね。BOX型MODやペンタイプスターターも面白いのをいろいろ扱っています。

このTattooは少し前に発売された18650デュアルMODの「Banshee」のシングルバージョンとも呼べる製品で、本体のほとんどを覆ったシリコンゴムや、MOD側面に配置されたドット表示の大型ディスプレイなど、デザインコンセプトの多くを引き継いでいます。


Bansheeとの大きな相違点は

・バッテリーが18650一本になり出力も75Wになった
・USBで本体充電ができるようになった(メーカーサイトには出来ないと書いてあるけど説明書には出来ると書かれていて、結局のところは充電出来ます

という感じです。


このあたりで察してきた方も多いかもしれませんが、細かいことが気になる性格の方には向かない製品だと思います。





基本的な性能


18650バッテリーシングル駆動で最高出力75W
通常のワッテージモード、バイパスモード、温度管理モード(Ni、Ti、SS316)搭載
TCR未対応
ファームウェアアップデートは機能自体は存在しそうだけどソフトウェアの公開は無し
510接続、アトマイザー制限なし(24~25mmくらいがぴったり。画像のアトマイザーはクトゥルフのGAIA24mm)

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電池は底面のドアを開けて出し入れします。表記を見て向きを間違えないようにしましょう。




操作方法

電源オンオフ:電池を入れる・外す

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電源を入れると写真のように「抵抗値」がどーんと表示されます。
アトマイザーと繋げると・・
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0.44Ωだぞっ!
と声を大にして教えてくれます。





ロック・アンロック:ファイヤボタン5連打

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モード切替:「+」「-」ボタン同時押し

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同時押しを繰り返して↓モードを切り替えます。
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数値増減:「+」もしくは「-」ボタン

ステルスモード:ファイヤボタンと「-」ボタン同時押し
レベル表示:ファイヤボタンと「+」ボタン同時押し(レベルについては後述)

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こんな感じで表示されます。




MODの存在意義=機能性無視のおもしろドットディスプレイ


ディスプレイの文字がドットなので、最初は見難いかもしれませんが、慣れれば何となく分かります。と言いますか、そもそも視認性を重視したようなディスプレイでは無いです。

説明しなくても何となく分かっていただけると思いますが、昼間、屋外ではディスプレイに何が表示されているのか、ぜんぜん分かりません。


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おおーっ、ぜんぜん見えねえ・・




使っていると、何やらピカピカ光るので、何かと思っていたら

「BEAST」
「LOVEU」
「CIGGO」
「BABY」
「NANU」
「LADY」
「VAPE」

などなど

とかドット文字で表示されていきます。どうやら6文字まで表示できる模様。
二回吸うごとに一回くらい表示が現れるような、そんなかんじ。

※ファイヤボタンを押している時間が長い方が表示されやすいかも。

夜になると「ひと昔前の繁華街の看板」のような賑やかさが楽しくもノスタルジック。



(*・ω・)「で、レベル表示ってなに?」



アタクシもよく分かりませんがパフカウンターのようなもので、たくさん吸う(ファイヤボタンを押す)とレベルが上がっていくのが分かります。
ちなみにRPGのように、最初はポンポンレベルアップするけど高レベルになると次のレベルまで大量の経験値が必要・・となっているのかどうかは不明です。



恐らくはメーカーさんも「ネタ」として作っているのだと思います(他の機種はもう少し真面目な感じがします)。なので使う側も同じスタンスで使用していくのが良いと思います。
少し変わったMODを使ってみようかな、とか、目立ちたがり屋さん向けのMODだと感じます。






インプレッション


出力自慢、機能自慢、見た目自慢。
多くのBOXMODが発売されている分、メーカーさんも個性を出そうと必死なのかもしれません。
使う側としては、バリエーションが多い方が楽しいですね。

Tattoo75Wは、もう全能力を「奇抜さ」に振ってしまった感じで、逆に潔さを感じます。この製品に使いやすさや機能といったものを要求することが間違っていると思います。


ただし


そうは言っても「最低限普通に使えないと話にならない」のは確かです。
そこまで振り切っていないのが、Tattooの良いところだとも感じます。



ちなみにボタンの押し心地は・・


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ファイヤボタンは硬くて「カッチカッチ」という感覚。
「+」「-」ボタンについてはゴムで「ココココ・・」という感じ。
大変安っぽい割に押しにくいことはありません。
ただ、そんなことよりも致命的なのはメニューで多用する同時押しの感度がシビアすぎるところ。
おかげで操作性が悪く感じてしまいます。

でも

モードの切り替え、後述の理由により、ほとんどしなくなります。







数値の設定がざっくり



きっちり、してはいないと予想できるのですが・・

ワッテージモードの出力は1W刻み(小数点以下は桁すら表示されない)
温度管理モード時の温度設定はなんと10度刻み(400Fの次は410F)。

こういうところw



温度管理モードが狂戦士


何となくですが使う前に


(*・ω・)「たぶんこの流れでいくと・・・・だろうなあ」


と予測はしていたのですが、実際はもっと過激でした。


。・゚(゚`Д)゙「ああ熱っちいいいいーーっ!!」


高熱蒸気に驚いてデッキをすぐに覗いてみましたが、コイルを境にコットンが高熱で二等分断されているのを見て、Tattooで温度管理はしちゃだめだな、と心に誓いました。
TCRには対応していませんが、対応していなくてもいいな、と思ってしまいます。
そういう使い方をするMODではないのです。
モードなんて変更せずにパワーモード(ワッテージ)で使えばいいんだな!なるほど!




でかい!けど軽い


18650シングル駆動にもかかわらず、本体はアメリカンサイズです。
スケール感としてはデュアル機や26650機より小さく、他のどの18650シングル駆動のMODよりでかい、と考えれば分かりやすいかも。
ただ、かなり軽いほうです。絞って軽量化した、というより外装の中に空洞を感じるような軽さ。
MODの性格を表すような笑みを伴う軽さを感じます。



長所は?


機能や性能、質感などの面では、一応探してはみましたが長所を呼んで良い部分は「乾燥した手で握った際に滑りにくい」という点以外は見つかりませんでした。



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写真だとわかりにくいのですが、MOD側面には「羽根」の模様がエンボスで施されています。このMODで唯一色気を出した部分ですが、驚くほどチープで赤面してしまいます。なぜ付けた・・



先に書いていますが重ねて言うと、全パラメーターを「奇抜さ」に振っているので、そういう見方で評価するならば、最高!という感じです。




おすすめ出来る?



恐らく、他人と価値観が著しく異なる、とか、とにかく目立ちたい、という方以外では、間違えて購入してしまった場合を除き、このMODを保有することは無いと思われます。
他人と被りたくない、という人にはおすすめの逸品です。
ちなみにですが、LVが上がっていくのを面白いと思うのは最初だけで、すぐに機能の存在ごと忘れてしまうでしょう。




まとめ


手にした瞬間に


(*゚∀゚)「これは迷機の類だぞw」


とすぐに分かるのがすごいです。
だからVAPEは面白いんですよね。
子供の頃に「カブトエビ飼育セット」とか「ひみつ探偵7つ道具」とか、絶対にすぐに飽きてしまうようなものでも、欲しくてたまらない気持ちってありましたよね。わかります?わかりますよね?
理屈ではなく、というか、理屈で考えればブレーキが掛かるんですけど、どうにもとまらない。


(☆゚∀゚)「カチカチしてレベル上げるんだもん!ピカピカさせたいんだもんっ!」


大人って怖いですよね。誰も止めてくれないんですから。そうした結果・・


(; ̄Д ̄)「ああ・・なんだこれ・・(何故買った・・)」


という経緯でやって来たTattoo75W。
見るからに、ネタです。
そりゃ飽きます。

でもたまに電池入れて使ってみると・・


(☆゚∀゚)「ピカピカたのしーっ!レベル上がったよーっ!」


と、やっぱり楽しいんですよ。
こうした機種を「ダメな子」呼ばわりして終わらせてしまうようなオトナにはなりたくありませんね。
VAPEを嗜むってそういうことだと思います。



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CigGoのちょっと個性的なテクニカルMOD、Tattoo 75wのインプレッションでした。