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商品名:GAIA RDTA(ガイアアールディーティーエー)
メーカー:Cthulhu
タイプ:RDTA(2ポスト4ホール・デュアル前提)
容量:2ml
径:24mm
接続:510(BFピン付属)



CthulhuのBF対応RDTA、GAIA RDTAのインプレッションです。



Cthulhuといえばクトゥルフ神話のタコのデザインで有名な、少し風変りなアトマイザーを出してくるメーカーとして知られています。
このGAIA、パッと見た感じは


(*゚∀゚)「某社の某アトマに良く似ていますなー」


というくらいで、特に普通のイメージですが、なんと


BF(ボトムフィーダー)ピン付き!


最初からBFピンが付いているRDTAとしてはこの前うまいうまい言っていたNixon V1.5がありましたが、他には思いつきません。かなり貴重な製品です。



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24mm径ということで、余裕のあるスペースに2ポール4ホールのベロシティタイプのデッキです。
固定ネジも6角でよくある、本当によくあるタイプ。組みやすさは言うまでもありません。
コットンも詰めて穴に入れて垂らすだけ。よく見る、見すぎるくらい普通です。


※シングルコイルビルドは考慮されていないようで、隙間を埋めるパーツなんかは付属しません。片側がガバっと空いているのを気にしないならば、普通にシングルコイルで組むことは出来ます。コットンホールも片側空いているので、この場合横倒し厳禁です。


何でビルド済みなのかって?
今から吸うからですよ。





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エアフローに関しては少し変わっていて


①トップキャップに空いた2つの穴から空気を取り入れ、コイル直下から吹き上げるやつ

②トップキャップの上下を反時計回りに捻ると現れるサイドの隙間二か所から入り、コイル側面に吹き付けるやつ

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の計4か所のエアフローを複合的に使って吸うスタイルです。
ねじって使うエアフローはNixonみたいですね。


(*・ω・)「俺はボトムしか使わねえな、ボトマーだからな」


という自らを縛るタイプでなければ、様々な吸い方のバリエーションが楽しめます。

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ちなみにトップキャップの内側は「かまくら」状にドーム加工されていて、一部マニアの受けは良さそうです。





リキッドチャージは真ん中の穴から


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こういうのも最近よく見るようになりましたね。
コットンホールをぐちゃぐちゃにしなくてもリキッド補充が出来ます。
注入するとタンク中央の柱に空いた穴から、リキッドが流れ落ちるように入っていきます。
タンク容量は24mm径のくせに2ml。深さがあまり無いせいで、保持量少な目。




ドリップチップは独自規格のワイドボアのものが付いていますが、アダプターを使えば510規格の汎用品も使用できます。





BF対応なのでスコンカーで使えるRDTA


下にタンクがあるのに、スコンカーで使う意味あるの?

とか

スコンカーで使うならタンク必要無いじゃん

という意見はごもっともなのですが、選択肢として「使える」ということが大事なんだと思います。
付加価値というやつですね。
ピンの換装は簡単です。

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マイナスドライバーでコンタクトピンを反時計で回すと外れます。ピンのネジ山がよくあるコンタクトピンのそれと違う(先端が凹で内側にネジ山)ので、他の機種への流用は難しそうです。




吸ってみると、もうイメージ通りの煙と味。


(*゚∀゚)「おいすいーーーっ!」


4か所のエアフローに関しては、完全に好みですが、通常はボトムをメインに使い、デュアルクラプトンなどの重量級を組んだ際には(冷却が間に合わないことによるコットン焦げを防ぐため)サイドも併用した方が良いかと思います。





BF対応でビルドも楽ちん。
エアフローも凝っていてRDA的な使い方も可能。タンクがあるから毎回補充しなくてもOK。
24mm以上のアトマイザーが載るMODをお持ちの方で、汎用性の高いRBAをお探しの方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。






インプレッション



仰々しい名前のRDTA。
ガイアとは女神の名前であると同時に、この地球全体を指す言葉です。
ガイア理論というのは興味深くて、アタクシ結構好きなので暇な方は調べてみてね(暇な時だけです)。



このGAIAのセールスポイントとなるのは2点

1、BF対応
2、エアフローの自由度

です。

先に書いていますがBF対応は「付加価値」的なもので、便利ですけれど吸い心地やビルドの自由度にはほとんど影響しなさそうです。

※ちなみにデュアルでぼわっと炊き上げると2mlのタンクはすぐに空になります。なんかもう少し入りそうにも見えるけど、真ん中の支柱が太いからやや容量圧迫されてる感じ。あ、そういえばスコンカーで使えるんだった!


エアフローなんですが、スリット状の方がキャップと一体なので回すとズレますw
ボトムの方を調整すると、一緒にトップキャップが回りますので、コイルに対して斜めに当たることもしばしば。

この片手落ち感がアタクシは好きっちゃ好きw

ボトムをメインに使おう、と言ったのはこれが原因です。でもね


(*゚∀゚)=3「絞り気味のスリットエアフローのみで吸うと、なかなか濃くて美味しいの」


痛し痒し。
ちなみに全ての空気取り入れ口を塞ぐとほぼ吸えないので、精度は思った以上にあります。




結局トップキャップがラスボス


ネジ開閉のスリットがついていたり、内部がかまくら状だったり、なんだかんだで一番重要なパーツとなっているのがトップキャップ。
これ、本体に文字通り被せるように固定するのですが、もうこれは感覚的なことで伝わりにくいんですけど


( ̄∠  ̄ )「しっかりはまっている感じがしない」


パッキンの精度が悪いわけでもないんです。ニュアンスとしては「半ドアじゃないけど、そんな気がする時」な感じ。たぶんガラスとツライチになっていないから外見的にそう感じるのかもしれませんが、結構気になります。




リキッドチャージの罠


真ん中の穴にリキッド入れればいいんだし簡単だねー



思うかもしれませんが、スポイトでは脇にはみだします。
先端部分の短いユニコーンボトルでは(コイルが邪魔して)穴に届かない可能性もあります。
届いても注ぎ口が太いと脇にはみ出します。


(((( ;゚д゚)))


先端の細く長いユニコーンボトルで、注ぎ口を穴に押し付けながら、慎重に補充する必要があります。
無理に力を込めてボトルを「ぎゅっ」すると、運が悪ければユニコーンボトルの先端が外れ、周囲がびっしょびしょになる可能性も。

※実際にやらかした。




510アダプターに言いたいこと


GAIAのドリップチップはご覧の通りワイドボア。
これは810ではなく機種固有の規格です。なので汎用ドリップチップが取り付けできるように510アダプターが付いてくるのですが、このアダプター、個人的には色がホワイトで非常に安っぽいです。
しかもトップキャップの上に数ミリはみ出すので、どんなドリップチップを付けても白くはみ出してしまいます。


(*・ω・)「いつもなら使ってるけど、今回は純正のまま使うかな」
(。・ω・)「はみ出すのを我慢して使おう、安っぽいけど」


という感じになります。エアフローがいろいろ弄れる分少し残念。




おすすめ度合い


デュアルコイルでがっつり吸えて組みやすい。
でも好みに合わせてエアフローはいろいろ弄れるやつが欲しいという方。
なんでもかんでもスコンカーで吸いたい方。
そんな人々にオススメです。




まとめ



今回は割と否定的な意見が多かった気がしますが、最初に書いてある通り「イメージ通りの煙と味」で、美味しいです。
メーカーさんが工夫したと思われる部分(エアフローやリキッドチャージ)が悉く


(; ̄Д ̄)「アチラを立てればコチラが立たず・・」


なトレードオフ風味になっているのが興味深くも面白いところ。
ユーザーのニーズに合えば全部バッチリなんですけどね。
なのでこんな記事を参考に自分のスタイルと照らし合わせて欲しいなと思います。

デッキを見て
AvocadoRDTAのボトムエアフローverに似てるなあ・・
という方、鋭い!
個人的にはオマケもついてくるGAIAの方が良いかなと感じます。


Cthulhuは良くも悪くも「攻め」のアトマイザーを出してくるところですので、今後もちょっとひねって付加価値を乗っけた製品に期待したいと思います。


ちなみに新しく出たiStick Pico21700にバランス良くフィットするので気に入ってます。




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CthulhuのGAIA RDTAのインプレッションでした。