今回は
「大容量RTAでの比較的漏れにくいコットンワーク」
の実例です。
Merlinは質感も味も良いと評価の高いRTAです。
ただし漏れた時には、リキッド容量が多いという利点が逆に諸刃の剣となり使用者に襲い掛かります。
このMerlinをトラウマアイテムとして眠らせない為にも、コットンワークに注意しながらビルドしていこうと思います。
Merlinはシングルビルドに特化したデッキを備えており、ポストも片側に寄って配置されていますね。
これにより結構大きいコイルも周囲のチャンバーに触れることなく組むことが出来ます。
ちょうどコイルの真下にあるエア吹き出し口のパーツは取り外しが可能で、吸い心地の調整ができます。Merlin MTL RTAにも受け継がれた「単純にして効果的」な設計です。
その両脇にえぐれたように空いているのがコットン用の穴。底面脇に小さな穴があり、そこからリキッドが供給される仕組みです。
このMerlinにはジュースコントロールが付いていて、本来ならば漏れに強いRTAなんですが、ジュースコントロールの精度は高くないので、閉めていてもリキッドの供給が完全に止まるわけではないんです。
一見すると組みやすそうですが油断すると漏れます。ちょっと意地悪。
今回はss316ワイヤーの24Gを使い、シングルコイルをスペースドで組んでみようと思います。
内径は3mmの6巻き半で組む予定です。
コイル足は今回は短くて済みますので、抵抗値はだいたい0.3ohmくらいですね。
ワイヤーは長すぎず短すぎずで(勘)。
※せっかくデッキ内のスペースに余裕があるので、大きなコイルを組みたいところです。
SS316ですと巻き数が多くても抵抗値が高くなりにくいので、大型にしやすいです。
でも爆煙過ぎるのも苦手なのでスペースドにして調整しました。コイルも冷えやすくなり、温度管理との相性も良さそうです(結果オーライ)。
今回はコイルジグを使わず精密ドライバーで巻いていきます。
そういえばアタクシ左利きですので、右利きの方は違和感あるかもしれません。
コイル足は片側に向けて整えます。
デッキに取り付けて固定です。
コイルの長さとポストの幅が同じですので、固定はすごく楽です。
ネジを締め込んだ時に多少コイルが傾くことがあるので、ドライバーを通して「ぐいっ」と修正します。
ショートしていないかチェックするのと同時に抵抗値も測ります。
抵抗値は0.29ohm。
温度管理MODで使用するには程よい抵抗値だと思います。
問題無さそうなのでコイルをドライバーンします。
真上に居ると変な臭いがしたりしますが、それはあまり身体に良くないことが多いので、ドライバーン中は気をつけましょう。
続いてコットンです。
オーガニックコットンのシートを三枚おろしにして、今回は表面側を使いました。
そのままだと長いので半分にカットし、さらに端の6分の1くらいを取り除いています。
コイル足は今回は短くて済みますので、抵抗値はだいたい0.3ohmくらいですね。
ワイヤーは長すぎず短すぎずで(勘)。
※せっかくデッキ内のスペースに余裕があるので、大きなコイルを組みたいところです。
SS316ですと巻き数が多くても抵抗値が高くなりにくいので、大型にしやすいです。
でも爆煙過ぎるのも苦手なのでスペースドにして調整しました。コイルも冷えやすくなり、温度管理との相性も良さそうです(結果オーライ)。
今回はコイルジグを使わず精密ドライバーで巻いていきます。
そういえばアタクシ左利きですので、右利きの方は違和感あるかもしれません。
コイル足は片側に向けて整えます。
デッキに取り付けて固定です。
コイルの長さとポストの幅が同じですので、固定はすごく楽です。
ネジを締め込んだ時に多少コイルが傾くことがあるので、ドライバーを通して「ぐいっ」と修正します。
ショートしていないかチェックするのと同時に抵抗値も測ります。
抵抗値は0.29ohm。
温度管理MODで使用するには程よい抵抗値だと思います。
問題無さそうなのでコイルをドライバーンします。
真上に居ると変な臭いがしたりしますが、それはあまり身体に良くないことが多いので、ドライバーン中は気をつけましょう。
続いてコットンです。
オーガニックコットンのシートを三枚おろしにして、今回は表面側を使いました。
そのままだと長いので半分にカットし、さらに端の6分の1くらいを取り除いています。
コットンをくるくる巻いてロール状にしました。
隙間なく硬めに巻いています。
コットンの片方の端をこより状にねじり、コイルに通していきます。
通し終えたら、コットンのねじられた方向と反対方向にねじり、コットンの繊維をまっすぐに戻します。
こうするとコットンを引っ張ってもコイルから抜けません。
コイルからはみ出したコットンの一番端から、少量ずつ摘まむようにコットンを引っこ抜き間引きます。ただ間引きすぎるとコットン穴がスカスカになるので、少量でいいです。足りなければ後でまた間引けばいいだけですので。
こうしていくと繊維がさらに真っすぐになります。
そしたらデッキ下部のコットン穴に差し込むのにちょうど良い長さにハサミでカットします。
切り口が「スパン」と綺麗になるように切るのがポイント。
ピンセットでコットンにカーブをつけて、下部のコットン穴に突っ込みます。
※コイルを大き目にして太いコットンを詰めたので、コットン穴に落としても隙間が無くぴっちり収まりました。キツすぎるかな、入らないな、と感じたら再び少量だけコットンを間引きます。
正直なところ、ここは狭いくらいギュウギュウに詰めてもいいかもしれません。
両側のコットンを穴に突っ込みました。
ここでコットンがきれいに逆Uの字になっている方が良いです。
ハの字になっている場合は、細い棒状のもので逆U字に近い形に直しておいた方が良いと思います。
※リキッドを吸ったコットンが空気吹き出し口に近すぎると、リキッドが伝わり簡単にエアフローから逆流する場合があります。逆U字にして距離を取っておくのは漏れ対策に意外に有効です。
コットンにリキッド(ここでは無味無臭のリキッド原液を使用)を含ませてMODに載せます。
ファイヤボタンを押しながら息を吹きかけ、煙の出方やその他異常が無いかをチェックします。
これを5~6回やるとコットン臭も無くなります。
デッキをアトマイザーにセットします。
ショートしていないか最終チェックです。
最終的な抵抗値は0.31ohmで落ち着きました。
完成です。
Merlinはトップフィルなので、上部のトップキャップを外してリキッドを補充します。
その際には必ずジュースコントロールとエアフローコントロールリングを全閉にして行います。
漏らさない運用に関してはもうひとつ。
リキッドの補充は、まだタンクにリキッドが残っている時に行わない方が良い。ということ。
完全に吸いきる、とまでいかなくても、ほとんど無くなった状態まで吸ってから、補充する方が漏れにくくなります。
まとめ
今回は「漏れない」ではなく「比較的漏れにくい」ビルド、という逃げ道を用意した卑怯なタイトルのもとで行ってきましたが
・ジュースコントロールとエアフロー全開でリキッド補充する
・リキッドをタンクに多く残したままリキッド補充
・リキッド入れたまま何日も放置
といった漏れても仕方ないという行為さえしなければ、ほぼ「漏れない」というレベルです。
コットンをコットンホールに「キチッ」と詰めることと、伝い漏れを無くすためにエア吹き出し口から遠ざける、というのがポイントかもしれません。
漏れ、さえなければタンク容量の多さはメリットでしかなく、使い勝手がさらに向上します。
RTAが苦手な方も、諦めないで試行錯誤しながらチャレンジしてみるのも良いかと思います。
アタクシ、偉そうに書いていますが、RTAを漏れなくビルド出来るようになってきた(完全じゃありません)のはつい最近のことです。いっしょにがんばりましょうよ、ね。
コメント
コメント一覧
このくらい、丁寧にするものなんですね
もう一度手持ちのRTAやら眺め回して全力でやり直してみます
RTAのビルドはジェネシスビルドに次ぐ難度だと思います。
しかもアトマイザーごとに正解は大きく違うことが多いので、自分もいつも頭を抱えながらやっています。
お互いに難なく組めるようになりたいですね。