月曜日です。
先週もいろいろなニュースがありましたね。
それらを「おさらい」でチェックしていると、月曜日の憂鬱さが紛れます。


( 。’ω’)y─┛「アタクシはまだ幸せだわ」


と。


人間は元来、もっともっと、と際限なく欲望が肥大していく生き物だと思います。
お小遣い1000円の時には「1000円以内で買えるものが欲しい」ようになっていて、その中で満足出来ていたというのに、5000円になった途端に「5000円で買えるものが欲しくなる」というのは良くある話。
これは身の丈に合ったものしか買わない、という「良い意味」で捉えることも出来ますが、1000円が1億になっても終わりが無い、とも言えると思います。


とは言っても


手当たり次第に買う、という訳でも無いのが普通の人間の面白いところ。
いや、逆に「条件が整わないと1円も出さない」という方の方が多いのではないでしょうか?
欲望を止めるのは理性の役目だと思いますが、この「条件」というのがもしかしたら形を変えた理性そのものだったりするのかもしれません。


欲しいものが出来た時に起こる「欲望」と「理性」の攻防戦を冷静な目で眺めることによって、今後自分が同じような状況に陥った際の、ひとつの指針が見えてくると思います。
お時間に余裕のある方は少しお付き合いいだたければ幸いです。







買わない理由はいくらでも作れる


理性というものが「購入条件」の作成者だとすると、手当たり次第に欲しい、という欲望にあらゆる手段で対抗しようとする筈です。
よくショップなどで


(=゚ω゚)「どういったものをお探しですか?」


と訊かれて、次から次にわがままとも取れる条件を提示してしまい店員さんに困った顔をされてしまう方が居ます。
お店の方から見ればとんでもないわがままなお客が来たと感じるかもしれませんが、これは大きな間違いです

何故かと言えば、直接来店した時点でそのお客様の「欲望」は最大レベルに達しているのです。それだけの「欲望」が活性化している以上、それに対抗する為に「理性」は完全武装で突撃待ちとなっています。そんな状態で


(=゚ω゚)「どういったものをお探しですか?」


なんて言われてしまったので理性は購入条件という弾丸をフルバーストしてしまったのですw
つまりわがままな購入条件を提示する方ほど、内面に「買いたい欲望」が渦巻いていることに他なりません。




自分でもわからないw


理性というのはその名の通り「理」にかなった(ように思える)「購入条件」を作成してきます。





(*・ω・)「picoに乗るサイズのRDAで背は低くてシングルでもデュアルでも組めるやつが欲しいんです」

(*゚∀゚)「22mmのRDAですね、このあたりなんかどうです?」

(*・ω・)「ボトムエアフローがいいんです」

(*゚∀゚)「それならコレがいいですよ」

(*・ω・)「BFピンが付いているやつがいいんです」

(*゚∀゚)「これ、BFピン付属ですよ」

(*・ω・)「え、ええと、シルバーじゃなくてカッパーが欲しいんです」

(*゚∀゚)「シルバーとカッパーとブラックから選べますよ」

(*・ω・)「う、うう・・」



もうこれでいいんじゃない?とお店の方は思っているでしょう。
ですがお客さんの中の「理性」はまだ諦めていません。ここで気を抜けば「欲望」に敗北することは間違いないのです。
そこで「理性」は一発逆転を狙って虎の子の一撃を放ってきます。


(*・ω・)「ちょっとお金が無いので・・


この時、実際にお客さんの財布に入っているお金の額はほぼ無視されています。
ですが、虎の子の一撃だけあってかなりの高威力です。
お店の方も「じゃあ仕方ない」とあきらめてしまう場合が多いです。


でも本当はお客さん自身でもなんでこんなに買わない理由ばかり並べたんだ?と不思議に思っているのです。条件が合った商品を購入する為にお店を訪ね、見つかった商品を買わない理由を連発したのですから理屈に合いません。


「条件を満たした商品が見つかった→間違いなく買う」


これを覆す為に「理性」は現在なりふり構わず大攻勢。つまり理性が理性を失いつつある状況ですね。
このような仕組みで買わない理由はいくらでも出てくるのです。
そしてこれを本人もお店の方も真に受けてはいけないのです。




危機は去った。その時・・


お金が無いならば物理的に購入することは出来ません。


(*゚∀゚)「ではよく検討していただいて、後日良かったらまたいらして下さい。ただ売れちゃうかもしれませんけど」

(*・ω・)「あ、はい、それはしょうがないですね」


ここで「理性」は勝利宣言していることでしょう。
買いたいという「欲望」を制したのですから。
先程までの緊迫した状況から一転して、休戦モードとなっています。ここで油断が生まれます


・22mmのRDA
・背は低くてシングルでもデュアルでも組める
・ボトムエアフロー
・BFピン付属
・色はカッパー
今買わないと買えなくなるかも


お店を出たことで「気を抜くと買ってしまう」状態を脱してしまい「理性」は一時的に無防備となっています。そこにこれらの理路整然とした波状攻撃が襲い掛かるのです。
気が付くと財布の中身を確認しているか、ATMでと走っています。

欲望」と「理性」の戦いは「欲望」側の勝利で終わったのです


(*・ω・)ノ「ありがとうございましたー」
(*゚∀゚)「やったぜ欲しかったんだこれー」


たまたま「理性」の敗北で終わったように思えますが、何度この状況に陥っても最終的には「欲望」の勝利となります。



何故敗れた?


「理性」から見てみると「欲望」とは、本能のままに何かを求める「欲しがり星人」という名の敵性体です。言葉での説得が不可能な野蛮な敵ですが、戦い方はたくさんある訳です。
ですが「欲望」が「理路整然」と攻撃してきた場合には対抗手段が無いのです。理屈で戦う「理性」は、より正しいと感じられる理屈に非常に弱いものです。




(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノ「だめじゃん!」


いかがでしたか?
何故か「欲望」に負けて買ってしまうという方は、裏側にこうした攻防があったのです。あなたが悪いわけではないのですよ(ニッコリ




最後に


お店に行くと(通販でも)何故か財布の紐が弛んでしまうという現象を普段と別の視点から見てみました。
金遣いの粗さに悩む方は多いと思いますが、アタクシ、生活に支障が無いなら大いにお金を使うべきだと思っています。

誰かが使ったお金が、お店の利益となり、従業員の給料となります。それが世の中を巡り巡るうちに膨大な数の人々の暮らしに良い影響を与えます。

欲しいものがある、ということはその流れを生み出す「ポンプ」を作るようなもの。

お金に余裕のある方には是非ともそのポンプを沢山作って頂きたいものだと、強く思います。