海外のVAPE関連動画が面白くて、たまに眺めて楽しんでいます。


内容は商品レビューやビルド&トリック動画といった具合で、日本とあまり変わりません。
ですが、表情やアクションが独特で、言葉が分からなくても(あいつらちゃんと聞いてもらおうという意識がまるで無いのでマジで何言ってるのかわからんw)、雰囲気で何となく伝わります。


たまにヤバそうなことをしようとしている馬鹿がいて閉口しますが、それは日本も同じ。
基本的にはルール、マナー、モラルのなかで面白いことをやってくれるので、安心して笑えます。


(  ̄ー ̄)「で?」



こんな研究をしている方々が居ます。リンクは踏まなくて大丈夫です。


内容は「多民族国家の人の方が単一民族国家の人より言葉以外のコミュニケーション方法を多様する」というものです。


言葉以外のコミュニケーション方法としては

・ボディランゲージ
・表情

が一般的です。
VAPE関連に絞って少し比べてみようと思います。



海外(ほぼアメリカ)の動画の特徴


あの方達は動画の中でまず「じっとしていたためしがない」です。
手首から先は常に動いてますし、腰から上が常に動いている人も居ます。
たまに何か喋りますが

「オウッ、シッ!(あークソッ)」
「マイガッ!(マジかよ)」
「アーーーッ!(やべーーー)」

大体こんなもんです。たいしたことは言ってません。
音量消しても意味は分かります。
顔の表情で喜怒哀楽が判別可能だからです。
つくづく動画向きな人々だなーと思います。



よくある日本の動画の特徴


椅子に座ってじっとしています。
もしかしたら動画固まってるのかな?と心配するくらい動きません。
表情の変化もあまりありません。
非常につまらなそうにしています。
テロップをつけてまで、とにかく言葉で一生懸命伝えようとします。ただ

「えー」
「あのー」
「うーん」

が多すぎます。時間がもったいない。
音量を消すと静止画と変わりません。
伝わらないのが本人も分かっているからなのか、急に早口になったり、しかも滑舌が悪かったり。
もう、Twitterで良いのではないでしょうか?




注意:クソミソに書いてますが、悪意は一切ございません。傾向として、客観的に見てそう思ってもおかしくない、という意図で記しております。気分を害された方が居られましたらお詫び致します。



日本人は動画に向いてないんじゃないのか?


こうした差が生まれる背景には、動画作成者の人柄だけでなく、お国柄による「重視するコミュニケーション方法」に違いがあるのだと思います。


多民族国家では、様々な母国語をもった人々が集まります。日本と違うのは、10人集まっても、共通言語で完全なコミュニケーションが出来ない場合が多いのです。
そこで活躍するのが「ボディランゲージ」や「表情」の変化により気持ちを伝える方法。
こんな環境が何十年も続けば、言葉以外のコミュニケーション方法が文化として根付いてもおかしくありません。


それが作成した動画に反映しているからこそ、何を言っているか分からなくても「伝えようとしていること」が伝わるのです。


これが日本人の場合は、単一民族国家である為、コミュニケーション方法を言語に頼る傾向が生まれます。
伝えたいことは興味深いにも関わらず、動画にするとあまり面白くないケースが多いのはこの為だと思われます。


(* ̄∇ ̄)ノ「日本人は動画向きじゃないのかな?」


ある意味そうだと思います。



大事にしているモノの違い


じゃあ日本人の動画は全部つまらないのか?と言うとそうではありません。
コミュニケーション方法としての「言葉」の重要性を意識した方の動画はとても面白いです。
だって言葉の意味が通じるってことは情報量が莫大になることなんですから。


例えば


・真面目な顔してアホなことを言う
・アホな顔して真面目なことを言う


これらは表情の動きは最小限でも意図が伝わります。言葉の意味が分かるからこそ可能な見せ方です。


・効果的にボディランゲージを使う


ただでさえ通じるのに、ここぞという場面でボディランゲージを使うと、物凄く言葉が入ってきます。


日本人の動画は、まず言葉ありき、です。
誤解の無い表現と言葉で、こちらに何かを伝えようという意思を感じる動画は、例え動きが少なくても面白いです!




最後に


今回は日本人が動画に向いていない、という記事ですが、それは動画を見ている側と作成者側が、コミュニケーション方法を「言葉」に頼っていることが明確なのに、伝達ツールが何故か「動画」だからこそ起こってしまう現象です。


国内にはVAPEに限らず動画を配信している方がいらっしゃいますが「ネタ」の内容は練られているのに伝え方に苦労されているように感じることがあります。
見ている側はどうしても「言葉」に頼ってしまうので、すれ違いが生まれてしまうのかもしれませんね。


ちなみに調査によると、最も言葉以外のコミュニケーション方法が使われないのは「香港」の方々だったそうです。


日本のテレビ番組に、必要以上にテロップが使われることを邪魔くさいと思われる方も多いと思いますが、それほど日本人は「言葉」に頼っている、という現実のあらわれなのかもしれませんね。