注意:あらかじめ書いておきますが、失敗ビルドです。それを踏まえてご覧ください。



今回は

カンタルとSS316をミックスして温度管理で吸う

です。



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Maze V3はシングルコイル前提でビルド自由度の高いRDAです。BFピン付きでスコンカーでも使えるのがいいですね。

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細いSS316(ステンレス)ワイヤーは熱に弱く、ドライバーン中にコイル固定部の根元から自重で「ぽっきり」といってしまうことが割とあります。
カンタルと違い、耐熱性が低いSS316は扱いに注意が必要です。


(* ゚∀゚)「でも温度管理するならSSだよねー」


一回ビルドしたら、最低でも2回くらいはドライバーンして使い回したいのです。


(  ̄ー ̄)「太いワイヤーなら壊れないよ」


そうなんですが、SS316はカンタルより元の抵抗値が低い為、太い(低抵抗)ワイヤーを使うと、かなり巻き数が多くないと低抵抗過ぎてしまいます。


ということで、丈夫なカンタルワイヤーを支えに使ってみようと思います。

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今回は

カンタル 28G
SS316 26G

の二種類を混ぜていきます。



パラレルにすると、支えの意味がありませんので、2本を束ねた後、ほんの僅かだけツイストにします。

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ほんの気持ち。


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内径は2.5mmにしました。


コイルが出来たらアトマイザーのデッキに固定。
SS316は熱が冷めにくいそうなので、スペースドコイルにしてみました。
ショートしていないか確認しながら抵抗値を見てみます。


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最終的に0.44ohmとなりました。
これが室温での抵抗値となります。


ピンセットでこちょこちょ触りながらドライバーン。

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コットンを通したら両端をジュースウェルの底に着くくらいの長さ+αで切り揃え、先端部をコットンを間引きながら筆状に整えました。

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コットンをジュースウェルに落として形を直して完成。


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温度管理を強引に作動させる


温度管理機能があり、なおかつTCRの設定が可能なMODを用意します。



まずはアトマイザーをセットして、温度管理モードではなく、ワッテージモードで吸い始めます。


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吸っているとコイルの抵抗値が上昇していることが分かります。温度が高くなると、抵抗値は上がっていくので、問題はありません。
コイルを焦がさないで吸っている時の抵抗値を覚えておきます(メモしておく)。


吸うのを止めて、コイルを一度室温まで冷まします。
冷ました状態のコイルの抵抗値を覚えておきます。


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冷めたコイルの抵抗値と、吸っている時の抵抗値の差を比べ、何%上昇したか計算します。


これでおおよそのTCR値が逆算できます。




ここからアタクシも訳が分からなくなります。


TCRとは、温度が1度(摂氏)上昇すると、抵抗値が何%上がるのかを示した値です。
コイルを焦がさないで吸える温度は、ざっくりですが華氏450から500度の間です。
これを摂氏に直すと230から260度の間となります。
仮に240度とします。

室温が摂氏25度だとすると、215度上昇したことになりますね。

今回のコイルは冷めた状態で0.43ohm。
吸っている時は0.44~0.45ohmくらいでした。
上昇したのは約0.01~0.02ohm。
だいたい3%くらい(?)上昇しました。


(  ̄ー ̄)「0.01と0.02じゃ倍の差があるぞ」


分かってます!
だって小数点以下がこれしか出ないんだから仕方ないじゃん。


えーと。


温度が215度上がって3%抵抗値が上がったことになります。
3%を215度で割ると

0.00014

ということで今回のミックスコイルのTCR値はこれになります。


(* ̄∇ ̄)「あーもう、すごく嫌な予感しかしないよw」

※値が小さいと温度管理はかなり難しいです。参考までにSS316単体なら0.00088。Ni200ならば0.006となります。


では早速この値をTCRモードで入力して、吸ってみることにします。


(;TДT)「ゲッホゲッホ!」


辛うじてMODが「何かしようとしている」のは分かりますが、制御が間に合っていない感じです。
試しに設定温度をぐっと下げてみます。


シュ、シュ、シュ‥‥


多少温度管理らしき挙動はしています。
うーん、なかなか厳しいw


もしかしたら抵抗値変化の大きなNi200とカンタルなら、まだ何とかなったのかも。
そのあたりを踏まえて、(暇な時に)また再度挑戦してみようと思います。