最近VAPEブログらしいことを全然書いていないことに気付いてしまいました。
RBA(自分でコイルを巻くアトマイザー)を使い始めた方へのアドバイスとして良く見るのは
(*・ω・)「始めたばかりの頃はコイルの抵抗値は高めがいいよ」
というもの。
いろいろな説明を意図的に排除して最大公約数的なアドバイスをしているので、決して間違いではありません、が理由はたぶんわからないですよね、これだけでは。
抵抗値低い=よく分からないけど危ない
簡単に言ってしまうと、抵抗値が極端に低くなると電池に負担がかかる(爆発の危険あり)から、と覚えておけば良いかと思います。今回のテーマは別にありますので、この話はここまでです。
温度管理用コイルの低抵抗っぷり
時が流れて、RBAにも慣れてきたとします。
(*゚∀゚)「そろそろアレだ、温度管理ってのを試してみたいねー」
カンタルワイヤーは温度管理には使えません。
ネットで調べればいろんな記事が出てきますので、恐らく入手しやすいNi200かSS316素材のワイヤーを選ぶことになるかと思います。
(*゚∀゚)「それじゃ、コイルを巻いていこうかな」
オームメーター氏「0.2ohm!!」
(*゚∀゚)「な、なにこれ?こんなに抵抗値低くなるの?やばくね?」
クリアロマイザーでも専用コイルをセットすれば温度管理モードで使用可能です。ネット通販などで温度管理用のプリメイドコイルを検索してみると
0.15ohm!(Eleaf Melo3用Ni200コイル)
0.15ohm!!(Kangartech OCC Ni200コイル)
(((( ;゚д゚)))「なんじゃあそりゃーーっ!!!」
理由はMOD側にある
温度管理に対応したワイヤー(Ti、Ni200、SS316など)はファイヤボタンを押してコイルの温度が上がると、それにつれて抵抗値がみるみる高くなっていきます。
※カンタルは温度が上がっても抵抗値の変化が異様に少ないのが特徴です。その分頑丈ですよ。
温度管理(TC)対応MODというのは、上がった分の抵抗値から逆算して現在の温度がどのくらいか管理する機能が基板に搭載されています。
(*゚∀゚)「ふむふむ」
ここでポイントとなるのは
管理ができる抵抗値には上限と下限があり、そのコイルの抵抗値の変動がその間に収まっている必要がある
ということです。
具体的にどのぐらいかと訊かれた場合、MODのマニュアルを読むかメーカーに問い合わせて下さい、としか言えませんが、現在普及している機種のざっくりした平均値として考えるなら、下限については0.1ohm付近、上限については1.0ohm付近ではないかと思います。
※詳細は不明で申し訳ありませんが、2016年ごろにJoyetechは温度管理の有効抵抗値の上限を1.5ohmまで引き上げたとのこと。EleafとWismecも基板はJoyetech製となりますので、この時期以降は前述メーカーのMODは比較的高抵抗でもTC機能が使用可能だと考えられます。
時期的にはCuboid miniやeVic VTwoの頃でしょうか。
当時はeVic VTCとeVic VTwoは色しか変わってないので買い替える意味が無い、なんて言われていましたが、もしかしたらTC機能の強化があったのかもしれません。いや知りませんけどね。
ちょっと分かりやすく例をあげてみます。
例
Ni200ワイヤーで0.4ohmのコイルを作ったとします。
これを温度管理モードで設定温度430℉(摂氏だと221℃)で吸おうとします。
室温が21℃だとすると、設定温度の221℃まで、200℃上昇したことになります。
Ni200のTCR値はおよそ0.00600と言われていますので
(*゚∀゚)「1℃上がると0.6%抵抗値が上がるってことだから、200℃上がると・・」
「0.88ohm!!!」
(((( ;゚д゚)))「こんなに上がるんだ!」
ちなみに0.5ohmで組んでいたらめでたく1.0ohm超え。サブオームからの卒業です。
この値はMODによっては温度管理可能な抵抗値の上限をオーバーする可能性があります。
つまり
温度管理モードで使用するコイルの抵抗値が低いのは、管理可能な抵抗値の範囲内に収める必要があるから、ということになります。
まとめ
「温度管理の抵抗値はいくつがいいんですか?」
という質問に
「0.4以下じゃないと作動しません」
みたいな、どちらも言葉足らずなやり取りを見たことがありました。
本文中ではNi200(ニッケル)ワイヤー製のコイルを例に挙げておりましたが、これがSS316に変わると、抵抗値の上昇率はNi200と比較して非常に小さくなりますので、そこまで範囲内に収めなきゃ!という感じではなくなります。
昔は「とにかく0.4以下」というのも間違いでは無かったかもしれませんが、海外のフォーラムなどでは「SS316Lの場合は0.5ohm前後をスタート値にした方が安定する」なんて意見も出ています。アタクシも概ね同意見です。
どちらにしても言えることは、今はびっくりする程の低抵抗にしなくても、TCモードで動作するMODが増えてきた、ということですね。
時代が変われば吸い方も変わる。
VAPEが常に進化している感じがして、とても面白いと思います。
RBA(自分でコイルを巻くアトマイザー)を使い始めた方へのアドバイスとして良く見るのは
(*・ω・)「始めたばかりの頃はコイルの抵抗値は高めがいいよ」
というもの。
いろいろな説明を意図的に排除して最大公約数的なアドバイスをしているので、決して間違いではありません、が理由はたぶんわからないですよね、これだけでは。
抵抗値低い=よく分からないけど危ない
簡単に言ってしまうと、抵抗値が極端に低くなると電池に負担がかかる(爆発の危険あり)から、と覚えておけば良いかと思います。今回のテーマは別にありますので、この話はここまでです。
温度管理用コイルの低抵抗っぷり
時が流れて、RBAにも慣れてきたとします。
(*゚∀゚)「そろそろアレだ、温度管理ってのを試してみたいねー」
カンタルワイヤーは温度管理には使えません。
ネットで調べればいろんな記事が出てきますので、恐らく入手しやすいNi200かSS316素材のワイヤーを選ぶことになるかと思います。
(*゚∀゚)「それじゃ、コイルを巻いていこうかな」
オームメーター氏「0.2ohm!!」
(*゚∀゚)「な、なにこれ?こんなに抵抗値低くなるの?やばくね?」
クリアロマイザーでも専用コイルをセットすれば温度管理モードで使用可能です。ネット通販などで温度管理用のプリメイドコイルを検索してみると
0.15ohm!(Eleaf Melo3用Ni200コイル)
0.15ohm!!(Kangartech OCC Ni200コイル)
(((( ;゚д゚)))「なんじゃあそりゃーーっ!!!」
理由はMOD側にある
温度管理に対応したワイヤー(Ti、Ni200、SS316など)はファイヤボタンを押してコイルの温度が上がると、それにつれて抵抗値がみるみる高くなっていきます。
※カンタルは温度が上がっても抵抗値の変化が異様に少ないのが特徴です。その分頑丈ですよ。
温度管理(TC)対応MODというのは、上がった分の抵抗値から逆算して現在の温度がどのくらいか管理する機能が基板に搭載されています。
(*゚∀゚)「ふむふむ」
ここでポイントとなるのは
管理ができる抵抗値には上限と下限があり、そのコイルの抵抗値の変動がその間に収まっている必要がある
ということです。
具体的にどのぐらいかと訊かれた場合、MODのマニュアルを読むかメーカーに問い合わせて下さい、としか言えませんが、現在普及している機種のざっくりした平均値として考えるなら、下限については0.1ohm付近、上限については1.0ohm付近ではないかと思います。
※詳細は不明で申し訳ありませんが、2016年ごろにJoyetechは温度管理の有効抵抗値の上限を1.5ohmまで引き上げたとのこと。EleafとWismecも基板はJoyetech製となりますので、この時期以降は前述メーカーのMODは比較的高抵抗でもTC機能が使用可能だと考えられます。
時期的にはCuboid miniやeVic VTwoの頃でしょうか。
当時はeVic VTCとeVic VTwoは色しか変わってないので買い替える意味が無い、なんて言われていましたが、もしかしたらTC機能の強化があったのかもしれません。いや知りませんけどね。
ちょっと分かりやすく例をあげてみます。
例
Ni200ワイヤーで0.4ohmのコイルを作ったとします。
これを温度管理モードで設定温度430℉(摂氏だと221℃)で吸おうとします。
室温が21℃だとすると、設定温度の221℃まで、200℃上昇したことになります。
Ni200のTCR値はおよそ0.00600と言われていますので
(*゚∀゚)「1℃上がると0.6%抵抗値が上がるってことだから、200℃上がると・・」
「0.88ohm!!!」
(((( ;゚д゚)))「こんなに上がるんだ!」
ちなみに0.5ohmで組んでいたらめでたく1.0ohm超え。サブオームからの卒業です。
この値はMODによっては温度管理可能な抵抗値の上限をオーバーする可能性があります。
つまり
温度管理モードで使用するコイルの抵抗値が低いのは、管理可能な抵抗値の範囲内に収める必要があるから、ということになります。
まとめ
「温度管理の抵抗値はいくつがいいんですか?」
という質問に
「0.4以下じゃないと作動しません」
みたいな、どちらも言葉足らずなやり取りを見たことがありました。
本文中ではNi200(ニッケル)ワイヤー製のコイルを例に挙げておりましたが、これがSS316に変わると、抵抗値の上昇率はNi200と比較して非常に小さくなりますので、そこまで範囲内に収めなきゃ!という感じではなくなります。
昔は「とにかく0.4以下」というのも間違いでは無かったかもしれませんが、海外のフォーラムなどでは「SS316Lの場合は0.5ohm前後をスタート値にした方が安定する」なんて意見も出ています。アタクシも概ね同意見です。
どちらにしても言えることは、今はびっくりする程の低抵抗にしなくても、TCモードで動作するMODが増えてきた、ということですね。
時代が変われば吸い方も変わる。
VAPEが常に進化している感じがして、とても面白いと思います。
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